谷田昌平
谷田 昌平/1923年-2007年/編集者・文芸評論家・堀辰雄研究者
1923年2月26日生まれ、兵庫県神戸市出身。
妻は詩人の牟礼慶子。大阪府立池田師範学校、東京高等師範学校を経て、終戦後、京都大学文学部に進学。卒業論文では「堀辰雄論」を執筆した。大学卒業後、大阪府立桜塚高校に勤務。教師をしながら堀辰雄研究を続け、1953年堀辰雄が死去すると『堀辰雄全集』の編集に加わった。これが縁で、翌年新潮社に入社。出版部配属となり、『武者小路実篤全集』を皮切りに、室生犀星『杏っ子』、幸田文『流れる』、安部公房『砂の女』、遠藤周作『沈黙』など、編集者として数々の話題作を手掛けた。1958年、妻・慶子の父と同居するかたちで町田に新居をかまえた。病気療養中だった遠藤周作に同地を紹介し、遠藤が居を移すきっかけともなった。町田に居を移した遠藤に誘われ「町田会」にも参加し、作家たちと交流を深めた。晩年は神奈川県足柄郡湯河原に転居し、2007年8月19日、老衰により84年の生涯を閉じた。
主な作品
- 『堀辰雄 その生涯と文学』(1983、花曜社) 佐々木基一との共著、改訂版
- 『回想戦後の文学』(1988、筑摩書房)
- 『墨東の堀辰雄 その生い立ちを探る』(1997、彌生書房)
資料写真
「遠藤周作 カトリック作家の多彩な生き方」原稿
居住期間
1958年から31年間、玉川学園に居住した。
当館との関わり
- 展覧会
- 没後10年 編集者・谷田昌平と第三の新人たち 展
会期:2017年10月14日から12月17日
- 刊行物
- 2017年度展覧会図録『没後10年 編集者・谷田昌平と第三の新人たち 展』
(2017年63ページ、有料販売)
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