半田義之
半田 義之/1911年-1970年/小説家
1911年7月2日生まれ、神奈川県横浜市保土ヶ谷出身。
旧制前橋中学校(現・群馬県立前橋高等学校)時代、ガリ版刷りの同人誌「無限」を発行。国鉄入社と同時に本格的に創作を始める。プロレタリア文学全盛の中、労働者としての実生活をテーマに作品を執筆した。珂(注記)粧二の筆名も使用。1936年、日本映画の記者となる。1939年に「文藝首都」に発表した「鶏騒動」で第9回芥川龍之介賞を受賞。同年「文藝春秋」に発表した「風葬」などで文壇的地位を確立した。太平洋戦争中は報道班員としてラバウルへ派遣された。戦後は戦後民主主義運動に参加し、1964年3月の新日本文学会分裂後、翌40年8月日本民主主義文学同盟の創立者の一員となった。日本民主主義文学同盟の一員となり、「赤旗」などに作品を連載した。1970年8月2日、自裁し59年の生涯を閉じた。
注記:王へんに比の「ヒン」
主な作品
- 『鶏騒動』(1942、小山書店)
- 『地蜂』(1942、起山房)
- 『風葬』(1946、青柿社)
- 『幸福な切符』(1948、鉄道日本社)
- 『自然の祭り』(1964、新日本出版)
資料写真
「松山・道後の一週間」原稿
雑誌「文芸首都」
居住期間
1968年、山崎団地の竣工とともに入居し、亡くなるまで暮らした。
町田との関わり
日本民主主義文学同盟町田支部会に参加した。
当館との関わり
- 展覧会
- 開館記念展 ことばの森の住人たち―町田ゆかりの文学者
会期:2006年10月27日から2007年3月4日 - 刊行物
- 2006年度展覧会図録『ことばの森の住人たち―町田ゆかりの文学者』
(2006年96ページ、有料販売)
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