下村照路
下村 照路/1894年-1992年/歌人・郷土史研究家
1894年生まれ、茨城県稲敷郡奥野村(現・茨城県牛久市)出身。
本名・下村栄安。国学院大学国文科在学中の1914年、「創作」に作品を発表、若山牧水に師事した。卒業後は徳富蘇峰の国民新聞社に入社し、のちに朝日新聞に移る。若山牧水の死後、同系の短歌誌「ぬはり」の同人となり、牧水門下の高門・和田山蘭の選歌を受ける。和田山蘭の勧めもあり1935年、北原白秋に師事し「多磨」に参加した。1931年に町田に転居して以降町田地方を中心とする地方史研究に注力。町田街道、武相の古道、武蔵古牧などの追及をし『町田市史』(宗教篇)等も執筆した。俳句も詠み、俳誌に俳句や随筆を寄稿。1946年1月には町田俳句会を結成し、俳誌「刀母志」を創刊した。1992年6月17日、97年の生涯を閉じた。
主な作品
- 『からす貝』(1935、ぬはり社)
- 『町田街道』(郷土誌)(1972、武相新聞)注:下村栄安名義
- 『桃花鳥』(1976、短歌新聞社)
- 『紅花白花』(1986、短歌新聞社)
資料写真
短冊「華やぎて」
居住期間
1931年に転入し、朝日新聞専売店主を務めた。亡くなるまで暮らした。
町田との関わり
若林牧春と町田歌話会を結成。町田かがりび短歌会を主宰、町田史郷土研究会会長、町田市文化財専門委員、市史編纂委員を務めるなど市の文化振興に貢献した。
当館との関わり
- 展覧会
- 開館記念展 ことばの森の住人たち―町田ゆかりの文学者展
会期:2006年10月27日から2007年3月4日 - 刊行物
- 2006年度展覧会図録『ことばの森の住人たち―町田ゆかりの文学者』
(2006年96ページ、有料販売) - 文庫
- 下村照路文庫(旧蔵書)
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