野田宇太郎

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更新日:2021年5月17日

野田のだ 宇太郎うたろう/1909年-1984年/詩人・評論家

1909年10月18日生まれ、福岡県三井郡立石村(現・福岡県小郡市)出身。
福岡県立朝倉中学校(現・福岡県立朝倉高等学校)卒業後、進学のため上京するが病気で学業を断念。久留米市職員時代、同人誌「街路樹」に参加し詩作を始めた。1933年に第1詩集『北の部屋』を刊行。1940年に再び上京し、小山書店などで編集者として活躍。戦時下唯一の文芸誌「文藝」の創刊にも携わった。編集者時代に親しく接した晩年の木下杢太郎を敬慕し、明治末年の文学芸術運動「パンの会」に魅せられ、やがて耽美派文学の研究に力を注いだ。1951年には『新東京文学散歩』がベストセラーとなり、文学散歩のジャンルを確立した。1975年には『日本耽美派文学の誕生』で第26回芸術選奨文部大臣賞(評論等の部門)を受賞。1984年5月に「関東文学散歩」取材のため栃木県那須郡塩原を訪れたのが、34年間、延べ十数万キロに及ぶ文学散歩の最後となる。同年7月20日、心筋梗塞のため75年の生涯を閉じた。法名は「文学院散歩居士」。

主な作品

主な作品の画像

  1. 『すみれうた』(1946、新紀元社)
  2. 『新東京文学散歩』(1953、角川書店)
  3. 『灰の季節』(1958、修道社)
  4. 『パンの会』(1975、河出書房新社)
  5. 『定本 野田宇太郎全詩集』(1982、蒼土舎)

資料写真

居住期間

1973年から1983年まで図師町に居住した。

町田との関わり

「町田ペンの会」を結成し初代会長に就任するなど、地域の文化・文芸の発展に尽力した。

町田ペンの会ができた以上、それをよりよいものに育てねばならぬのはいうまでもない。しかしわたくしの願いは、瑣末的な理屈っぽい議論の場などではなく、いつものんびりとした美と自由のサロンでありたいことである。そういう雰囲気からこそ叡知も実を結び真の勇気も正義も、生れる筈だからである。

――――――――「町田ペン」第5号「寸言」より

当館との関わり

  • 展覧会
  • 開館記念展 ことばの森の住人たち―町田ゆかりの文学者
    会期:2006年10月27日から2007年3月4日
  • 「ことばの森の住人たち―町田ゆかりの文学者」展
    会期:2010年1月31日から3月28日
  • 開館10周年記念 野田宇太郎散歩の愉しみ―〈パンの会〉から文学散歩まで―展
    会期:2017年1月21日から3月20日
  • 刊行物
  • 2006年度展覧会図録『ことばの森の住人たち―町田ゆかりの文学者』
    (2006年96ページ、有料販売)
  • 2016年度展覧会リーフレット『開館10周年記念 野田宇太郎散歩の愉しみ―〈パンの会〉から文学散歩まで―展』
    (2017年30ページ、販売終了)

注記:掲載している情報につきましては極力調査いたしましたが、お気づきの点がございましたらご連絡ください。

関連リンク

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町田市民文学館ことばらんど

電話:042-739-3420

ファックス:042-739-3421

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