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辻由美
辻 由美/1940年-/翻訳家
1940年生まれ、北海道出身。
生物物理学の研究者であったが、大学院修了後のパリ留学によって“言葉の世界”を発見し、新鮮な驚きと感動を体験する。このことが帰国後の通訳、翻訳活動に繋がった。日本で起こっていた翻訳をめぐる議論や誤訳論に触発され、フランスの翻訳史を解き明かす「翻訳史のプロムナード」を雑誌「みすず」に連載、デビュー作として1993年に刊行される。言語や言語教育への関心が高く、フランスに取材した『読書教育』の著書もある。2005年には町田ゆかりの作詞家・宮川哲夫の評伝『街のサンドイッチマン』を刊行した。1996年、『世界の翻訳家たち』で第44回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。
主な作品
- 『翻訳史のプロムナード』(1993、みすず書房)
- 『世界の翻訳家たち』(1995、新評論)
- 『街のサンドイッチマン 宮川哲夫の夢』(2005、筑摩書房)
- 『読書教育―フランスの活気ある現場から』(2008、みすず書房)
- 『原理 ハイゼンベルグの軌跡』(翻訳)(2017、みすず書房)
資料写真
「翻訳史のプロムナード」 2009年に展示のため冒頭部分を書いていただいたもの
居住期間
1989年から在住。
当館との関わり
- 展覧会
- まちだ作家博覧会展
会期:2009年4月25日から7月5日
注記:掲載している情報につきましては極力調査いたしましたが、お気づきの点がございましたらご連絡ください。