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安野光雅
安野 光雅/1926年-2020年/画家・絵本作家
1926年3月20日生まれ、島根県鹿足郡津和野町出身。
終戦後、小学校の代用教員を経て、1950年に美術教師として上京。教員のかたわら、本の装丁や教科書編集、画家として精力的な活動を続け、1968年『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビュー。水彩絵の具を使用した淡く繊細な作風と独創的な内容で人気を得て、以降、絵本史上に残る名作を次々と刊行。科学や数学にも造詣が深く、その旺盛な好奇心と想像力は、挿絵画家やデザイナーとして、エッセイなどの文筆家として、また教科書編集などを通じた教育者として多方面に発揮された。世界各国で翻訳され、1978年に『安野光雅の画集 ANNO1968から1977』、1980年に『歌の絵本(2)世界の唱歌より』(芥川也寸志・編)でそれぞれボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞、1984年にそれまでの全業績に対して国際アンデルセン賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ている。1989年に紫綬褒章、2012年に文化功労者に顕彰された。2020年12月24日、肝硬変のため94年の生涯を閉じた。
主な作品
- 『ふしぎなえ』(1968、福音館書店)
- 『ABCの本』(1974、福音館書店)
- 『旅の絵本』(1977、福音館書店)
- 『空想工房』(エッセイ集)(1979、平凡社)
- 『御所の花』(2013、朝日新聞出版)
居住期間
1950年の上京時から1年ほど玉川学園に居住した。
町田との関わり
『絵のある自伝』では、当時のことを以下のように回想している。
玉川で住んだところは、駅を降りてすぐ右へ曲がったところにあった。外見は倉庫、中は住めるが、風呂や炊事場はない。町田市の養運寺へ移る前はしばらくそこに住んで、風呂は町田の銭湯までかよった。この外見倉庫にはわたしと、高校の先生夫婦と先生の妹の三人、それに大映の俳優がそれぞれ三つの部屋に住んでいた。
――――――――『絵のある自伝』より
当館との関わり
- 展覧会
- 安野光雅展―描くことば・読む絵画
会期:2009年7月25日から9年27日
関連リンク
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