感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎)

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更新日:2023年5月19日

感染性胃腸炎にご注意ください

感染性胃腸炎とは、主にウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。
原因となるウイルスには、「ノロウイルス」「ロタウイルス」などがあります。
これらの胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、また、ウイルスの種類によって異なる治療が行われることは通常ないため、ウイルス検査を行わずに流行状況や症状を踏まえて「感染性胃腸炎」と診断されることもあります。
例年の感染性胃腸炎の流行状況は、11月頃から流行が開始し、5月頃まで報告数が多い傾向があります。この時期は、保育所を中心として、集団感染の事例が多数報告されています。

都内及び当保健所管内(町田市内)における感染性胃腸炎の流行状況

都内における感染性胃腸炎の流行状況の最新情報は、こちらをご参照ください。

当保健所管内における感染性胃腸炎の流行状況の最新情報は、こちらをご参照ください。

症状について

ノロウイルスやロタウイルスによる感染性胃腸炎では、これらのウイルスに感染すると、約1から3日間の潜伏期間を経て、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが現れます。ただし、感染しても症状が現れない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
ノロウイルスを原因とする場合、症状が続く期間は1から2日と比較的短いですが、ロタウイルスを原因とする場合はそれよりも長期間持続する傾向があります。

感染経路について

感染性胃腸炎の主な感染経路は、「人から人への感染」と「食品媒介感染(食中毒)」に分けられます。
具体的には、次のような感染経路があります。

  • 感染した人の便や吐物に触れた手指を介して、ウイルスが口に入った場合(経口感染)
  • 便や吐物が乾燥して、それらの便や吐物に含まれるウイルスが空気中に舞い上がり、そのウイルスを体内に吸い込んだ場合
  • 感染した人が十分に手を洗わずに調理した食品を食べた場合
  • ウイルスがついている食品を、生または不十分な加熱処理で食べた場合
  • ノロウイルスでは、ウイルスを内臓に取り込んだカキやシジミなどの二枚貝を、生でまたは不十分な加熱処理で食べた場合

感染予防について

  • 手洗いを心がけましょう。特に、トイレを使用した後、調理前、食事前、吐物やふん便等の処理をした後は必ず手を洗いましょう。
  • 二枚貝を調理する場合は、中心部まで十分に加熱しましょう。
  • 吐物やふん便を処理する場合は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤などに含まれます)を使用し、適切な方法で行いましょう。吐物やふん便を処理する際に、処理する人が感染しないように、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

手洗いの正しい手順については、こちらをご参照ください。

マスクの正しい着用方法については、こちらをご参照ください。

治療について

ウイルスを原因とする感染性胃腸炎への特別な治療法はありません。ウイルスの種類によって異なる治療が行われることは通常なく、つらい症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。
乳幼児や高齢者では、下痢等による脱水症状を生じることがありますので、早めに医療機関を受診することが大切です。
嘔吐の症状がおさまったら、少しずつ水分を補給し、安静に努め、回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。

予防接種について

2020年10月1日から、ロタウイルス感染症の予防接種が定期接種の対象となりました。ロタウイルス感染症の予防接種については、こちらをご参照ください。
ロタウイルス感染症の予防接種は、ロタウイルスによる感染性胃腸炎の発症そのものを減らしたり、重症化を防ぐ効果があるとされています。ただし、ロタウイルス以外の原因による感染性胃腸炎には予防効果を示しません。

施設内や医療機関の院内で感染性胃腸炎が流行した場合の対応について

施設内や医療機関の院内で感染性胃腸炎が流行した場合は、保健所への報告をお願いしています。報告基準や手順等は、こちらをご参照ください。

このページの担当課へのお問い合わせ
保健所 保健予防課

電話:042-724-4239

ファックス:050-3161-8634

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