エムポックス(サル痘)
エムポックスって、どんな病気?
2023年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
「エムポックスウイルス」によって感染する病気で、日本では感染症法上の四類感染症に指定されています。主にアフリカを中心とした一部の地域での感染が報告されていました。
しかし、2022年5月以降、従前の流行国以外の地域でヒトからヒトへの感染が多数報告され、日本国内でも確定診断の報告がされ、現在も散発的に患者の発生が報告されています。
発疹がかさぶたとなり、全てのかさぶたが剥がれ落ちてなくなるまで(概ね21日間程度)は周囲のヒトや動物に感染させる可能性があります。
症状について
5日から21日(通常6日から13日)の潜伏期間の後、発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などの症状が1日から5日続き、その後発疹が出現します。発疹は顔面から始まり、体幹部へと広がります。最初は平坦ですが、内部に液体や膿(うみ)がたまって膨れてくることがあります。膨れた発疹はかさぶたができ、最終的にはかさぶたの下で新しい皮膚ができた後、かさぶたが剥がれ落ちます。多くの場合2から4週間ほど症状が続いた後自然に回復しますが、稀に小児や接触の程度、感染者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。
2022年以降の流行では、発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が必ずしも認められない事例も報告されています。
感染経路について
- 感染者や感染した動物の皮膚の病変(発疹・水ぶくれ・かさぶた)、体液、血液に触れた場合(性的接触を含む)
- 感染者と近くで対面し、長時間の飛沫(咳やくしゃみなどのしぶき)にさらされた場合
- 感染者が使用した寝具等に触れた場合
予防について
- エムポックスに感染する可能性のある動物(ネズミやリスなどのげっ歯類やサル、ウサギなど)との接触を避ける。
- 感染が疑われる人の皮膚、飛沫、体液等に触れないようにする。
- 手洗いなどの手指衛生を心がける。
エムポックスを疑う症状があった場合の対応について
エムポックスを疑う症状が見られた場合、かかりつけ医等に相談してください。かかりつけ医がいない場合は保健所または下記の都内で相談ができる医療機関一覧を参考にご相談ください。
医療機関を受診する際には、他人との接触をなるべく避けられる交通手段・時間帯を選び、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどでおおう等の対策をしてください。
都内で相談ができる医療機関(東京都保健医療局 エムポックスについて)(外部サイト)
東京都保健医療局が公開しているウェブサイトに、エムポックスを疑う症状があった場合の相談ができる都内医療機関に関する情報が掲載されています。詳細はこちらをご参照ください。
自宅療養のポイントについて
サル痘自宅療養のポイント(東京都福祉保健局感染症対策部・2023年3月17日版)(PDF・955KB)
エムポックス感染者における自宅療養のポイントをまとめたリーフレット(2023年3月17日版)です。
関連情報
通知・リーフレット等は厚生労働省ホームページに掲載されています。
国立国際医療研究センター(エムポックスMpox啓発資材)(外部サイト)
このページの担当課へのお問い合わせ
保健所 保健予防課
電話:042-722-0626
ファックス:050-3161-8634