ダニ媒介感染症
ダニ媒介感染症って、どんな病気?
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに咬まれることによって起こる感染症のことです。
主なものに、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、つつが虫病、日本紅斑熱があります。
症状について
疾患によって差異がありますが、発熱、発疹、倦怠感、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)、神経症状(精神錯乱、昏睡、けいれんおよび麻痺)、リンパ節腫脹、出血症状などです。
抗菌剤の治療が有効なものもありますが、対症療法がほとんどで致死率は20パーセント以上、生残者の30パーセントから40パーセントに神経学的後遺症がみられるものもあり注意が必要です。
感染経路について
野外作業や農作業、レジャー等でこれらのダニの生息場所に立ち入るとダニに咬まれることがあり、ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、咬まれた人が病気を発症します。
ダニ媒介脳炎はヤギの生乳の飲用によることもあります。
潜伏期間も疾患によりますが、2日間から14日間くらいです。
予防について
特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まります。
草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。
虫除け剤の中には服の上から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。また、屋外活動後は早めに入浴し、マダニに咬まれていないか確認して下さい。特に、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
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