梅毒

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更新日:2023年1月4日

梅毒の報告数が急増しています

2022年における国内の梅毒の報告数は、10月23日までに1万人を超えました。年間で1万人を超えるのは、集計が始まって以来、初めてとなります。

注記:参照元は、「IDWR 感染症週報 2022年第42週(10月17日から10月23日まで)」(厚生労働省/国立感染症研究所)です。

梅毒の報告数梅毒の報告数:図は、国立感染症研究所などのデータを基に、当保健所で作成したものです。横軸は年、縦軸は報告数を示します。なお、2022年の報告数は、10月23日までのものです。

梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌が原因の病気です。性的接触により、梅毒トレポネーマが粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。梅毒トレポネーマに感染すると、約3週間から6週間の潜伏期間を経て、梅毒として発症します。梅毒を発症すると、性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹が現れたりします。感染していても、一時的に症状が改善することがあるため、治癒したと間違われることがあり、感染の発見が遅れる危険があります。治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、脳や内臓に重大な合併症を起こすことがあります。現在は稀となりましたが、時には死亡に至ることもあります。

梅毒の報告数は、2011年頃から増加傾向にありました。2018年に約7千例が報告された後、2019年から2020年にかけて報告数がいったん減少しましたが、2021年以降は再度増加に転じています。2022年は、10月23日までに約1万例が報告されていますが、これまでに年間報告数が最多であった2021年の同時期の報告数が約6千例であったことを踏まえると、2022年(10月23日時点)は、2021年(同時期)に比べて約1.7倍の報告数となっており、梅毒の報告数が急増している状況です。

梅毒は、男性は幅広い年代で報告されており、女性では20代が特に多く報告されています

梅毒の報告数(2021年第3四半期から2022年第3四半期まで)梅毒の報告数:図は、国立感染症研究所などのデータを基に、当保健所で作成したものです。横軸は年齢階級、縦軸は報告数を示します。なお、年齢階級ごとの報告数は、男女別に表示しています。

上の図は、2021年第3四半期から2022年第3四半期までの梅毒の報告数を示したものです。年齢階級ごとに男女別で示しています。
この期間において、梅毒は、男性では、幅広い年代で報告されています。一方、女性では、20代が特に多く報告されています。このような年齢層での報告が多くなっている要因は、現在のところ、明らかにはなっていません。

注記:参照元は、「日本の梅毒症例の動向について(2022年第3四半期:2022年10月5日現在)」(国立感染症研究所)です。

注記:「2021年第3四半期から2022年第3四半期まで」は、「2021年第27週から2022年第39週まで」に該当します。これは、概ね、「2021年7月から2022年9月まで(1年3か月間)」に該当します。

症状について

梅毒は、感染した後の経過期間によって、症状の種類や、症状の出現する部位が異なります。また、梅毒は、感染しても症状が出ない場合があり、感染したかどうかは検査を受けないと分かりません。

第1期

感染後、約3週間から3か月の時期です。感染した部位(性器、肛門、口など)に、しこりなどが現れます。治療しなくても数週間で症状は消えますが、梅毒トレポネーマは体内に残っています。

第2期

感染後、約3か月から3年の時期です。手のひらや足の裏から全身にかけて、発疹が広がります。発疹は、治療しなくても数週間から数か月で消失します。発疹以外にも、発熱、倦怠感、関節痛などの症状が出現する場合があります。症状が消えても、梅毒トレポネーマは体内に残っています。

第3期

感染後、約3年から10年の時期です。皮膚や筋肉、骨などに腫瘍が発生します。現在では、このような症例は稀です。

第4期

感染後、約10年以降の時期です。心臓、血管、神経など、多くの臓器に異常が現れます。現在では稀ですが、時に死亡に至ることがあります。

感染経路について

梅毒トレポネーマに感染した人との性的接触により感染します。粘膜や皮膚の接触時に、梅毒トレポネーマが粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。膣性交や肛門性交だけでなく、口腔性交(オーラルセックス)でも感染します。
また、妊娠中に梅毒トレポネーマに感染すると、胎盤を通じて、胎児(お腹の中の赤ちゃん)に梅毒トレポネーマが感染する可能性があります。

妊娠と梅毒について(先天梅毒について)

妊娠中に梅毒トレポネーマに感染すると、胎児に感染してしまうことがあります。胎児に感染すると、死産や流産に至ったりすることがあります。また、生まれてきた子どもに、梅毒トレポネーマの感染による症状が見られることがあります。生まれてきた子どもへの症状の現れ方としては、出生後まもなく症状が現れることもあれば、子どもが大きくなってから症状が出てくることもあります。これらを、先天梅毒といいます。
初期の妊婦健診では梅毒の検査が行われますが、健診後に感染することもあります。

感染予防について

性的接触時に、粘膜や皮膚が直接触れないようにコンドームを使用することは、感染予防として有効です。ただし、コンドームで覆われていない部分の皮膚などでも感染する可能性があるため、コンドームを使用しても感染を完全に防止できるとは限りません。
梅毒は、症状が無くても感染している場合があります。また、梅毒の感染の有無は、検査をしないと分かりません。そのため、感染のリスクを伴う行為があった場合や心配な場合には、検査を受けることが大切です。
感染した場合には、感染した本人が治療を受けることは大切ですが、本人のみが治療を受けて治癒しても、パートナーから再感染したり、その逆もあります。そのような場合は、パートナーも治療を受けることが必要です。
梅毒には、予防接種はありません。また、梅毒に感染しても梅毒に対する免疫はできませんので、梅毒が治癒しても、再び梅毒に感染する可能性があります。

検査について

梅毒の感染の有無は、検査をしないと分かりません。保健所等では、無料・匿名で検査を受けることができます。
注記:医療機関で検査を受ける場合は、医療機関ごとに費用や受診方法が異なります。

梅毒を含め、HIV/エイズ・性感染症の検査・相談については、こちらをご参照ください。

このページの担当課へのお問い合わせ
保健所 保健予防課

電話:042-724-4239

ファックス:050-3161-8634

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