梅毒

このページの情報をフェイスブックでシェアします

このページの情報をツイッターでシェアします

このページの情報をラインでシェアします

更新日:2024年3月7日

梅毒の報告数が急増しています

2023年における東京都における患者報告数は、感染症法に基づく調査が開始されて以来、最も多い3,701人でした。
特に女性は20歳代、男性は20歳代~50歳代で増えています。

梅毒・性感染症に関する情報が掲載されています。

症状について

梅毒は、感染した後の経過期間によって、症状の種類や、症状の出現する部位が異なります。また、梅毒は、感染しても症状が出ない場合があり、感染したかどうかは検査を受けないと分かりません。

第1期

感染後、約3週間から3か月の時期です。感染した部位(性器、肛門、口など)に、しこりなどが現れます。治療しなくても数週間で症状は消えますが、梅毒トレポネーマは体内に残っています。

第2期

感染後、約3か月から3年の時期です。手のひらや足の裏から全身にかけて、発疹が広がります。発疹は、治療しなくても数週間から数か月で消失します。発疹以外にも、発熱、倦怠感、関節痛などの症状が出現する場合があります。症状が消えても、梅毒トレポネーマは体内に残っています。

第3期

感染後、約3年から10年の時期です。皮膚や筋肉、骨などに腫瘍が発生します。現在では、このような症例は稀です。

第4期

感染後、約10年以降の時期です。心臓、血管、神経など、多くの臓器に異常が現れます。現在では稀ですが、時に死亡に至ることがあります。

感染経路について

○梅毒トレポネーマに感染した人との性的接触により感染します。粘膜や皮膚の接触時に、梅毒トレポネーマが粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。膣性交や肛門性交だけでなく、口腔性交(オーラルセックス)でも感染します。
○妊娠中に梅毒トレポネーマに感染すると、胎盤を通じて、胎児(お腹の中の赤ちゃん)に梅毒トレポネーマが感染する可能性があります。

妊娠と梅毒について(先天梅毒について)

○妊娠中に梅毒トレポネーマに感染すると、胎児に感染してしまうことがあります。胎児に感染すると、死産や流産に至ったりすることがあります。また、生まれてきた子どもに、梅毒トレポネーマの感染による症状が見られることがあります。生まれてきた子どもへの症状の現れ方としては、出生後まもなく症状が現れることもあれば、子どもが大きくなってから症状が出てくることもあります。これらを、先天梅毒といいます。
○初期の妊婦健診では梅毒の検査が行われますが、健診後に感染することもあります。

感染予防について

○性的接触時に、粘膜や皮膚が直接触れないようにコンドームを使用することは、感染予防として有効です。ただし、コンドームで覆われていない部分の皮膚などでも感染する可能性があるため、コンドームを使用しても感染を完全に防止できるとは限りません。
○梅毒は、症状が無くても感染している場合があります。また、梅毒の感染の有無は、検査をしないと分かりません。そのため、感染のリスクを伴う行為があった場合や心配な場合には、検査を受けることが大切です。
○感染した場合には、感染した本人が治療を受けることは大切ですが、本人のみが治療を受けて治癒しても、パートナーから再感染したり、その逆もあります。そのような場合は、パートナーも治療を受けることが必要です。
○梅毒には、予防接種はありません。また、梅毒に感染しても梅毒に対する免疫はできませんので、梅毒が治癒しても、再び梅毒に感染する可能性があります。

検査について

○梅毒の感染の有無は、検査をしないと分かりません。保健所等では、無料・匿名で検査を受けることができます。
注記:医療機関で検査を受ける場合は、医療機関ごとに費用や受診方法が異なります。

梅毒を含め、HIV/エイズ・性感染症の検査・相談については、こちらをご参照ください。

このページの担当課へのお問い合わせ
保健所 保健予防課

電話:042-722-0626

ファックス:050-3161-8634

WEBでのお問い合わせ