HIV/エイズ

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更新日:2023年1月4日

HIV/エイズについて、知っておいてほしいこと

HIVとエイズは同じものではありません

エイズ(AIDS;acquired immunodeficiency syndrome;後天性免疫不全症候群)は、HIV(human immunodeficiency virus;ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスの感染によって発症する病気のことです。そのため、「HIV」はウイルスの名称、「エイズ」は病気の名称となります。ただし、「HIVに感染すること」が「エイズの状態になること」とは限りません。HIVに感染しても、すぐにエイズを発症するわけではありません。
HIVに感染すると、人の免疫の仕組みの中心である白血球の一種「ヘルパーTリンパ球(CD4陽性細胞)」が壊され、それにより、免疫力が低下します。適切な治療を受けなければ、日和見感染症(通常であれば発症しない疾患)や悪性腫瘍を引き起こす状態となります。この状態がエイズを発症したこととなります。
HIVに感染後、感染初期は、インフルエンザのような症状(発熱、咽頭痛、筋肉痛、頭痛など)を示すことがありますが、無症状の場合もあります。それらの症状は、自然に治まります。その後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年続きます。無症候期の長さは、数年であることもあれば、十数年に至ることもあります。
HIVに感染してから概ね6週間から8週間が経過したのち、血液中にHIVに対する抗体が産生されます。そのため、感染初期に症状が出たとしても、症状だけではHIVに感染したことは分からず、また、感染後しばらく経過してからでないと検査をしても感染の有無が正確に分からないことがあります。

HIVの感染経路は限られています

HIVは、感染力が弱く、性的接触以外の一般的な社会生活の中で感染することはありません。
HIVは、主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれています。そのため、HIVの感染経路は、以下のとおりとなります。

  1. 性的接触
    性的接触により、HIVが含まれる血液や精液、膣分泌液が、性的接触時の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を経由して感染します。膣性交や肛門性交だけでなく、口腔性交(オーラルセックス)でも感染の可能性があります。そのため、性的接触時に、正しい方法でコンドームを使用することは、感染予防として有効です。
  2. 血液感染
    HIVが含まれる血液による感染です。HIVが含まれる血液が付着した注射器を回し打ちすることで感染した事例などが報告されています。
  3. 母子感染(垂直感染)
    妊婦がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時にお腹の中の赤ちゃん(胎児)に感染することがあります。

HIVはこのようなことでは感染しません

HIVは、感染力が弱く、性的接触以外の一般的な社会生活の中で感染することはありません。
例えば、以下のようなことでHIVに感染することはありません。

  • 同じ職場や学校で生活する
  • 同じ皿の料理を食べる
  • 咳、くしゃみ、汗、涙に触れる
  • 洋式トイレの便座に座る
  • 握手をする
  • 電車のつり革を握る
  • 風呂やプールに入る
  • ノミや蚊に刺される

HIV/エイズは、適切な治療を受けることで、一般の人と変わらないくらいの健康的な生活を送ることができます

現時点では、HIVに感染した場合、体内からHIVを完全に取り除く方法はありません。しかし、HIVの感染を早期に把握し、適切な治療を開始した上で、治療を継続することにより、一般の人と変わらないくらいの健康的な生活を送ることができるようになりました。また、治療を継続して体内のウイルス量が大きく減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染のリスクをゼロに近いレベルまで下げられることも確認されています(U=U;Undetectable=Untransmittable;検出限界値未満はHIV感染しない)。
そのため、HIV感染のリスクを伴う行為があった場合や心配な場合には、検査を受けることが大切です。

HIV/エイズの新規報告数の年次推移について(感染の心配があったときに検査を受けることの重要性)

(図)新規HIV感染者および新規エイズ患者:報告数の年次推移新規HIV感染者・エイズ患者の報告数:図は、令和3(2021)年エイズ発生動向年報を基に、当保健所で作成したものです。横軸は年、縦軸は報告数を示します。

HIV感染者の年間新規報告数は、ここ数年は減少傾向にあります。一方、エイズ患者の年間新規報告数は、2020年に数年ぶりに前年より増加していますが、2021年は再び前年に比べて減少しました。
HIV感染者とエイズ患者を合わせた新規報告数に占めるエイズ患者の割合は、2021年は29.8パーセントであり、前年(2020年)の31.5パーセントよりは減少しているものの、2019年の26.9パーセントと比較すると高い水準となっています。
この割合は、全体のうち、HIV感染が判明した時点で既にエイズを発症している者はどれくらいいるかを示したものです。そのため、HIV感染の発見の遅れの割合が、以前に比べて多くなっていることが懸念されています。
HIVは、症状だけでは感染の有無は分かりません。そのため、HIV感染のリスクを伴う行為があった場合や心配な場合には、検査を受けることが大切です。
注記:報告数などの統計値の参照元は、厚生労働省エイズ動向委員会「令和3(2021)年エイズ発生動向年報(1月1日から12月31日まで)」です。

検査について

HIVの感染の有無は、検査をしないと分かりません。保健所等では、無料・匿名で検査を受けることができます。
注記:医療機関で検査を受ける場合は、医療機関ごとに費用や受診方法が異なります。

HIV/エイズ・性感染症の検査・相談については、こちらをご参照ください。

毎年、12月1日の「世界エイズデー」前後には、各地でHIV/エイズに関する啓発活動が行われています

世界エイズデー(World AIDS Day)は、1988年にWHO(世界保健機関)がエイズに関する啓発活動等の実施を提唱したことを起源としています。この際、WHOは、世界エイズデーを12月1日と定めました。1996年からは、WHOに代わって、UNAIDS(国連合同エイズ計画)がこの活動を継承しています。
日本でも、その趣旨に賛同し、エイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズのまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることを目的として、12月1日およびその前後の時期に、世界エイズデーに関連した普及啓発活動が各地域で行われています。
「レッドリボン」は、「エイズに関して偏見をもっていない、エイズと共に生きる人々を差別しない」というメッセージが込められています。1990年ごろ、アメリカにおいてエイズで死亡する人々が増えてきた時代に、その人々に対する追悼の気持ちと、エイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、「赤いリボン」をシンボルとした運動が始まったことが起源とされています。
それから月日は流れ、HIV/エイズの治療方法は大きく進歩しました。エイズはもはや、死の病ではなくなりました。

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保健所 保健予防課

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