水痘(みずぼうそう)
水痘は、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)を原因とする病気です。主に子どもが発症することが多く、患者のほとんどは9歳以下の子どもです。大人での水痘の発症もまれに見られますが、大人が水痘を発症した場合は、重症化するリスクが高いと言われています。
水痘は、発疹を伴う病気で、発疹が出現する1から2日前からすべての発疹が痂疲化(かさぶたになる)するまで感染性があります。
水痘が治癒した後も、ウイルスは体内に潜伏しています。そのため、何年も経過した後に帯状疱疹(水痘と同じ水痘・帯状疱疹ウイルスを原因とする病気)として発症することがあります。
帯状疱疹については、こちらをご参照ください。
症状について
水痘の潜伏期間は、10日から21日で、通常は約2週間程度とされています。水痘を発症すると、発熱や、全身に直径3ミリメートルから5ミリメートル程度の発疹が見られます。発疹は、時間の経過とともに、水疱(水ぶくれ)に変化します。すべての発疹が痂疲化するまで6日程度かかります。
感染経路について
水痘の感染経路は、「空気感染」、「飛沫感染」、「接触感染」があります。
- 空気感染:咳やくしゃみなどの飛沫(しぶき)に含まれたウイルスが空気中に漂い、そのウイルスを吸い込むことによる感染
- 飛沫感染:ウイルスが含まれる咳やくしゃみなどの飛沫を吸い込むことによる感染
- 接触感染:ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染
予防について
- 手洗いを心がけましょう。手洗いの際は、正しい手順で行うようにしましょう。
- 咳やくしゃみをする際は、咳エチケット(口と鼻をティッシュペーパーで覆う、など)を心がけましょう。
- 保育所等に通園している乳幼児の場合、保護者の方は、お子さんに咳などの症状があるなど、お子さんの体調によっては、登園を見合わせることも検討してください。
- 水痘の予防接種が有効とされています。また、水痘の患者に接触した場合でも、72時間以内に水痘のワクチンを接種すれば、発症予防や重症化リスクを軽減することが期待できます。
手洗いの正しい手順については、こちらをご参照ください。
咳エチケットについては、こちらをご参照ください。
予防接種について
水痘の予防接種は、子どもでは定期接種の対象となっています。水痘の予防接種の実施については、こちらをご参照ください。
施設内や医療機関の院内で水痘が流行した場合の対応について
医療機関の院内において感染症が流行したときの保健所への報告について
施設内や医療機関の院内で水痘が流行した場合は、保健所への報告をお願いしています。報告基準や手順等は、こちらをご参照ください。
このページの担当課へのお問い合わせ
保健所 保健予防課
電話:042-724-4239
ファックス:050-3161-8634