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当面の施政方針(2026年3月11日)
令和8年(2026年)第1回市議会定例会が開会され、稲垣市長は3月11日の本会議で当面の施政方針を表明しました。ここでは、その全文を掲載します。
当面の施政方針(2026年3月11日)(PDF・203KB)
はじめに
2026年第1回市議会定例会の開会に当たり、当面の施政の方針について申し述べます。
私は、先の市長・市議選挙におきまして多くの市民の皆様のご支援をいただき、本日ここにご列席の皆様とともに当選の栄に浴し、昭和33年に町田市ができて以来、5人目の町田市長になりました。方針を述べるに当たりまして、ここに町田市の発展に貢献された先人の功績に心から敬意を表します。
私はいま、古くから商業都市として発展し、人の往来で賑わうまちである、この町田市の市長を担うことに、大いなる責任と緊張感を持って臨んでいます。
そして、新しい市長として、市民に信頼される町田市政の実現に全力を挙げて取り組んでまいります。これからの市政の運営について、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今後の市政運営の視点
私はこれまで26年間、医師として地域医療に従事し、日々の診療や学校医としての経験の中で、多くの市民の皆様にお会いして、対話を重ねてまいりました。このほか、さまざまな場面で地域活動にも関わり、特に町田商工会議所青年部では、政策提言委員会の委員長として「町田大商都構想」をまとめました。
これらの経験から、医療行政、地域経済の強化や、市民の声を行政の力に変える仕組みづくりなど、町田市を取り巻く課題はまだあると考えております。
私は、新しい町田の市長として、20年先、30年先を見据え、医療・福祉・子育て・地域経済を横断的に結び付け、町田から持続可能な社会モデルを発信してまいります。
そして、43万人の市民の皆様の思いを真摯に受け止め、市政を進めてまいります。
変化が激しい時代です。「先の見通せない時代」という言葉があふれているように、かつての常識やルールが通用しない世の中になっています。
町田市におきましても、昨今の物価高騰に加え、高齢化に伴う生産年齢人口の減少や、全国的な人材不足による影響は、例外ではありません。
今ある資源を最大限に活かして、いかに新たな価値を生み出せるか、その創造力が重要な時代になってきました。
このような時代だからこそ、町田市政の取組においては、官民が連携し、意見交換をしながらまちづくりを進めていくことが大切だと考えております。
常に市民の目線で、市民の声をよく聞き、問題点を明らかにすること。そして、全ての問題を解決することは難しいかもしれませんが、少しでも解決に近づけるよう努力する市役所であるべきだと考えております。医師としてこれまで、数多くの患者さんと対話をして、患者さんの立場で物事を考えてきた経験も活かし、市内の皆様の様々なご意見をお聞きし、お力を借りながら、逃げずに、ブレずに、市民の皆様と一緒に、魅力的なまちづくりを進めてまいります。
市政運営の課題認識
ここで、「政策推進」と「行政経営」の視点から、町田市政への課題認識について考えを申し述べます。
まず、「政策推進」、いわゆるまちづくりにつきましては、現役世代が活躍できるまちを目指し、企業誘致や地域経済の拡大により、地域の活力を高める必要があります。特に、中心市街地については、みんなが安心して楽しめる、魅力的であるということはもとより、市民協働を推し進めながら稼げる中心市街地に変えていくことが重要だと考えております。
また、高齢化が進む中、市民が安心して暮らせるよう、地域全体での見守り機能の充実が求められていると感じております。
そして、人口減少の時代において、これからの町田市の将来を担っていく子どもたちや若いひとたちに、このまちを好きになってもらうことが、非常に重要と考えております。
これらの政策を推進する際に、人口構造変化に対する政策のスピード感、成長戦略の具体化、部局間および民間との連携に課題があると認識しています。
次に、「行政経営」につきまして、これまでの石阪市政では、複式簿記・発生主義の考え方を取り入れた、企業会計に近い会計方式である「新公会計制度の導入」をはじめ、「市民参加型事業評価の実施」や「包括外部監査制度の導入」、「行政サービスのDX」など、全国に先駆けて数々の行政経営改革を進めて来たと評価しております。
先進的で経営感覚をもった取組を継承する一方、職員の意欲向上や人材育成を強化し、今後もより一層、行政経営改革を推進することで、持続可能な市役所を目指してまいります。
今後の主要施策
ここで、私が選挙を通じて申し上げてきた、三位一体改革、「市民の健康」「教育の推進」「地域の活力」3つの柱となる施策の方向性について申し述べます。
まず1つ目の柱、「市民の健康」についてでございます。
喫緊の課題への対応としましては、市民が安心して頼れる市民病院にするため、市民病院の救急医療体制を強化するとともに、病院経営の改革を進めてまいります。
また、みんなで健康寿命を延ばすまちを目指して、地域全体での見守り機能の充実やフレイル予防、認知症予防の推進などにより、高齢者の社会参加を後押ししてまいります。
次に2つ目の柱、「教育の推進」についてでございます。
持続可能なまちづくりのためには、若い世代の皆様がのびのびと幸せに暮らせるまちとなることが不可欠です。子どもたち自身が、自分らしく成長できるまちづくりを進めるとともに、子どもたちの成長を支える意味でも、子育て世帯の方が安心できる切れ目のない支援体制を整えてまいります。
また、共感と対話を大切に、思いやりを育む多様な教育を通じて、誰一人取り残さない共生社会を実現してまいります。
最後に3つ目の柱、「地域の活力」についてでございます。
にぎわいあるまちをつくるためには、人々が行き交う駅を中心とした、何度でも訪れたくなる仕掛けづくりが必要です。
町田駅周辺の再開発において、大きな集客力を持つ、にぎわいの核となる施設は不可欠だと考えており、それを中心市街地、ひいては町田市全体にどう波及させていくかが重要です。また、町田駅のみならず、東の玄関口である鶴川駅や、西の相原駅、南の南町田グランベリーパーク駅から、町田市内に回遊していただけるよう、「ワクワク」が生まれるまちづくりを進めてまいります。
なお、今後、私が取り組む具体的な施策については改めて第2回定例会にてお示しいたしますが、その第一歩として、「芹ヶ谷公園“芸術の杜”推進事業」の見直しの議論を開始しました。
今後も、市民の皆様との対話を重ね、見直すべき点は見直しを行いながら、市政を運営してまいります。
むすびに
ここまで、私が市長に就任するにあたっての想いを申し述べてまいりましたが、これらの施策は行政の力だけで成し得るものではございません。
地域・民間・行政が力を合わせて、「町田ワンチーム」で取り組み、地域の活力を引き出し、現役世代が活躍できるまち、誰も取り残さない共生社会を目指してまいります。
そして、市民の皆さまにとって「誇れる町田」を実現してまいります。
私は、43万人の市民一人ひとりが、まちへの愛着と誇りを持ち続けられるよう、これからの市政運営に全力を挙げて努めてまいります。
以上をもちまして私の所信表明とさせていただきます。ご清聴、誠にありがとうございました。
