カワセミ通信27(2009年1月)

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更新日:2009年1月11日

カワセミ通信27  
 明けましておめでとうございます。
 いつもは野鳥や花木などについては、真光寺川周辺を中心にお伝えしていますが、今回は、機会があって二度ほど大地沢青少年センターで冬鳥の観察をしましたので、その報告をします。
 町田市の一番西に位置する、大地沢青少年センターは、昨年の夏、8月末の集中豪雨によって、土砂崩れなどの大きな被害に遭いました。今は、当面の危険防止のための工事をしていますが、引き続き本格的な防災工事を今年施工する予定です。ただし、一部のキャビンや工芸室などは被害がひどく、使えなくなってしまいました。
 駐車場から少し歩くと、小鳥類が一斉にピッピッとかキチッキチッとかの警戒音を立てました。さて、何かな、と見ていると、オオタカが谷戸を抜けていくように低く飛びました。赤と黒と白のコントラストのくっきりとしたキツツキのアカゲラが幹を登ってゆくのも見えます。この谷戸には、多くの冬鳥が見られます。冬になると高い山から下りてくる種類の鳥(漂鳥)あるいは冬の渡り鳥(冬鳥)として、ミソサザイ、ルリビタキ、アカゲラ、シロハラ、ツグミ、アオジなど、また、低い山に暮らす、ヤマガラ、エナガ、シジュウカラ、ウグイス、コゲラやメジロなどを見ることができます。
 センターの職員の人の話では、沢すじではカワセミも見られ、この森の周辺ではノスリ(大型のタカの一種)なども見られるということです。人家のある里では、ジョウビタキやカワラヒワ(冬は群れで行動)、ムクドリ、ヒヨドリなどが暮らしています。
 大地沢は、その名の通り沢、谷戸の地形になっています。町田市内には多くの丘陵地がありますが、その多くが、ここ大地沢同様に沢谷戸であり、谷戸の畑や水田、そして山林が風景の中心を占めています。大地沢周辺で見られる野鳥にはアカゲラやミソサザイ、ルリビタキやオオタカなど貴重な種が多く、ここは町田市内でも自然度の最も高い地域のひとつだと思われます。
 子どもたちの活動などを目的とした施設ですが、植物や野鳥観察にも適したところです。城山地区とあわせてハイキングを兼ねて自然観察のフィールドとしてもご利用くだされば幸いです。

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