Let`s骨活!食事から骨粗しょう症予防

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更新日:2020年11月25日

骨粗しょう症とは?

骨粗しょう症という病気をご存知でしょうか。
長年の生活習慣や加齢により、骨の強度が低下してもろくなった骨折しやすい状態を骨粗しょう症といいます。骨粗しょう症になっても痛みはないのが普通です。しかし、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折することがあります。
高齢者では、多くの方が骨折をきっかけに介護が必要な状態になっています。
仕事や趣味などをこれからも長く続けるために、骨粗しょう症を予防する習慣、つまり”骨活ほねかつ”を始めましょう!

骨粗しょう症の原因

生活習慣や持病の有無、遺伝などさまざまなものが影響します。
生活習慣に関しては、改善することができるので、できるところからコツコツと始めましょう。

  • 加齢
  • やせ
  • 喫煙
  • アルコールのとり過ぎ(お酒の飲み過ぎ)
  • 早期閉経(45歳未満)
  • 糖尿病などの生活習慣病 など

骨活、3つの要素

骨の健康には下の3つが関わります。
取り組みやすいところから骨活を始めましょう!

  • 運動
    身体を動かすと骨に刺激が加わり、骨の強度を高めることにつながります。
    安全に配慮したうえで、ウォーキングや体操、筋力トレーニングなどに取り組みましょう。
    注記)過度な運動は骨折やその他の怪我につながります。ご自身の身体の状態に合わせて取り組みましょう。不安のある方は、一度かかりつけ医にご相談ください。
  • 日光浴
    日光に当たることで骨の健康に関わる栄養素、ビタミンDが体内でつくられます。
    骨の健康を考えると、1日15分程度の日光浴がおすすめです。
  • 食事
    骨の健康にはさまざまな栄養素が関わります。
    本ページでは、食事について詳しく解説します。

骨活~食事編~

食事におけるポイントは4つあります。
運動、日光浴と組み合わせて取り組みましょう。
保健予防課では栄養相談を行うことが可能です。気になる方はまずは電話にてご相談ください。

1 食事はバランスよく

骨の健康だけにいえることではありませんが、人の身体はさまざまな栄養素が関わりあって維持されます。
食事バランスを整えて適正な体重を維持することは、骨粗しょう症だけでなく、糖尿病や高血圧症などさまざまな病気の予防につながります。
バランスは1食の中で、主食・主菜・副菜を揃えると整いやすくなります。

  • 主食
    ごはんやパン、麺類などの穀類
  • 主菜
    肉や魚、卵、大豆製品などを使った副食の中心となる料理
  • 副菜
    野菜やきのこ類、海藻などを使った料理

2 カルシウムはしっかりと

骨の成分の7割は、カルシウムを主とするミネラルです。
そのため、骨を健康を保つためにはカルシウムを十分摂取する必要があります。しかし、日本人の多くが十分に摂取できていません。
カルシウムを多く含む食品を意識して摂取しましょう。

カルシウムを多く含む食品とそのカルシウム量(カッコ内はその単位)

  • 牛乳:220ミリグラム(コップ1杯(200ミリリットル))
  • ヨーグルト:120ミリグラム(100グラム)
  • プロセスチーズ:126ミリグラム(1枚)
  • 干しエビ:200ミリグラム(大さじ2)
  • しらす干し:52ミリグラム(大さじ2)
  • さばの水煮缶:494ミリグラム(1缶)
  • 木綿豆腐:129ミリグラム(150グラム(2分の1丁))
  • 納豆:45ミリグラム(1パック)
  • 油揚げ:93ミリグラム(1枚(30グラム))
  • 小松菜:170ミリグラム(100グラム)
  • チンゲン菜:100ミリグラム(100グラム)

カルシウムの摂取目安量

  • 18歳から29歳:男性800ミリグラム女性650ミリグラム
  • 30歳から74歳:男性750ミリグラム女性650ミリグラム
  • 75歳以上:男性700ミリグラム女性600ミリグラム

注記)日本人の食事摂取基準(2020年版) カルシウム推奨量より

3 骨の健康を助ける栄養素

カルシウムに加え、骨の形成やカルシウムの吸収に関わる栄養素、たんぱく質ビタミンDビタミンKも必要です。
主食・主菜・副菜を揃えた食事を習慣的に摂っている場合には、過度な不足はあまり想定されません。
下の食品に多く含まれているため、献立に取り入れてみましょう。

  • たんぱく質:肉や魚、卵、大豆製品(主菜料理に多く含まれます)
  • ビタミンD:しらす干し、鮭、かつお、いわし、さんま、干しシイタケ、乾燥きくらげ
  • ビタミンK:大豆、納豆、海藻、緑黄色野菜(ほうれん草やブロッコリーなど)

4 加工食品や嗜好品はほどほどに

インスタント食品やスナック菓子に多く含まれる栄養素、リンはとり過ぎるとカルシウムの吸収を妨げます。
また、カフェインを多く含むコーヒーも適量(1日3杯から5杯程度)であれば健康に良い働きがあると言われますが、とり過ぎはお勧めしません。(利尿作用により、カルシウムを尿中に排泄しやすくなると言われています。)

参考資料

  1. 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会、「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」、2015年
  2. 厚生労働省、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」、2020年

このページの担当課へのお問い合わせ
保健所 保健予防課 保健栄養係

電話:042-722-7996

ファックス:050-3161-8634

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