カワセミ通信105(2015年9月)

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更新日:2015年9月11日

  • カワセミ通信105

雨がほとんど降らず、長く続いた猛暑も一休みといったところで、旧盆明けから、朝夕が涼しくなりました。しかし、残暑はまだこれからですので、気温の変化によって体調を崩さぬようご自愛下さい。
秋の鳴く虫の季節を前に、樹上からアオマツムシのリーリーという大きな声が聞こえてきます。連続的に鳴くため、風情があるというより、うるさいとかやかましいというような鳴き声です。マツムシの、チンチロリン、という草むらから聞こえる小さな声とは全然似ていないのに、名前はアオ(緑色)マツムシです。
この虫は、明治期末に中国大陸から入ってきた外来種で、街路樹などが生息環境らしく、街道の街路樹を伝って全国に広がっていったといわれています。
そういえば、日中の時間帯に大声で鳴くガビチョウも外来種で、こちらはここ数十年の間に全国に生息域を広げていて、季節を問わず大声で囀るため、これまた、野山の音風景が変わってしまいました。
先月末、三多摩26市で構成される、東京都市長会の研修で、つくば市を訪問しました。テーマは、サイボーグ型ロボットスーツを中心とした、「最先端の身体機能の補助、再生技術とその医療、福祉での技術革新」です。このロボットスーツの体験もありましたが、端的に言えば、腕を動かそうと思えば、そう思っただけでロボットの腕が動く、脳からの指令の微弱電流を捕まえてモーターを動かす、そんな技術です。
よく知られている介助ロボット、すなわち介護現場での腰痛予防として、持ち上げる動作を補助するロボットは広く使われています。今回の「スーツ(右上写真)」はその進化型で、現在、医療にも使われています。たとえば脳梗塞で麻痺が出て、全く手足を動かせないといった患者のリハビリテーション医療に使われています。このロボットスーツを使った訓練によって、それまで車椅子移動だった患者が、杖を使いながらも普通に歩けるようになる、そんな段階まで来ています。
この医療技術は、介護費用の削減に寄与するとして、ドイツでは既に医療保険適用になっているそうです。研究の中心となっているのは、筑波大学大学院教授で、筑波大学サイバニクス研究センター長の、山海嘉之氏で、山海氏は同時にサイバーダイン株式会社の社長でもあります。
日本のロボット技術は、これからさらに広い分野での開発の可能性を持っていることを実感した研修でした。

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