カワセミ通信81(2013年8月)

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更新日:2013年8月11日

  • カワセミ通信81

立秋とは名ばかりの暑さが続きます。皆さんには、くれぐれも体調に気をつけて、この夏を乗り切っていただきたいと思います。
4日の日曜日には、恒例の観蓮会が薬師池公園で開催されました。蓮の花の観賞とともに、蓮の葉の茎を通して飲む「荷葉かよう酒」も楽しみの一つです。
薬師池公園の蓮田の景観も見事ですが、もう一か所の蓮田、下小山田の小山田神社の蓮田も蓮の花が一面に広がり、見事な里山の景色を見せています。薬師池のほぼ2倍から3倍の広さがあり、早朝からカメラマンが大勢来ています。
この美しい蓮田は、実は、ゴミの問題と深く関わっています。あまり知られていませんが、ここは、もとは稲田でした。昭和30年代から40年代初めまで、家庭ごみは、谷戸の谷に埋めるのがどこの市町村でも普通に行われていました。清掃工場ができても、こうした処理方法が残っていました。そんな時代、工場からの排水で当時の農家は悩まされていました。
昭和49年、処分場の下流の田んぼに油が流入する事故が起きました。当初は、工場からの排水が原因ではと見られましたが、実際には老人福祉センターからの流出で、流れ込んだ油によって田植え前の苗が枯れてしまいました。また、昭和61年には水田用の灌漑かんがい用水から、稲に影響する塩素が検出されたことから、農家の方々は稲作をやめ、蓮田にすることにしました。
今、美しい花を咲かせているここの田んぼには、そういう経緯がありました。
現在の清掃工場は、排水浄化センターできれいに浄化した処理水を蓮田に送水しながら鶴見川に放流しており、今では、過去に起きたような事は起こらなくなりました。
町田市では、いま新しい清掃工場=資源化施設の建て替えを計画していますが、この数十年の間、周辺にお住まいの方々は、さまざまな経験をされてきました。市としては、そうしたこともしっかり心に留めて、事業の計画を進めていこうと思います。
小山田神社の蓮田を訪れる折には、そんなことも時々思い出していただきたいと思います。

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