カワセミ通信73(2012年12月)

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更新日:2012年12月11日

  • カワセミ通信73

短い秋が過ぎて、冬になりました。遠くに望む南アルプスの山々もすっかり白い雪に覆われ、朝日にうっすら紅色に輝いています。薬師池公園にも冬鳥がやってきました。シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロなどの混群が林内を移動していました。夏は高山帯で繁殖して、冬になると里へ下りてくる習性の野鳥もいます。ルリビタキもそういう種類の冬鳥です。冬は、ヒッ、ヒッ、という地鳴きをするのが普通ですが、先日の薬師池公園では、春から夏に高い山で聞く水笛のような歌、「囀り」を少しだけ聞かせてくれました。
先月末で終了した国際版画美術館の開館25周年記念企画展、「北斎と広重 きそいあう江戸の風景展」には、町田市内外から19,000人もの方にご来館いただきました。この数字は、開館以来2番目の記録になりました。今回の企画展にご協力をいただきました、団体、企業そして個人の皆様に、改めて感謝を申し上げます。
先日、玉川大学教育博物館で開催されている企画展「石に描かれた鳥たち-ジョン・グールドの鳥類図譜」を観る機会がありました。19世紀に活躍したイギリスの博物学者グールドが制作した石版画(リトグラフ)で、教育博物館の貴重なコレクション、約3000点の一部が今回公開されたものです。
ヨーロッパ、オーストラリア、アジアなど世界の野鳥を細密なリトグラフに手彩色した美しい図版は、見るものの足を止めさせるに十分なものがあり、保存状態の良さもあいまって、教育博物館のホームページでは味わえない風合いを楽しむことができました。
今回の展示は後期展示で、来年1月27日まで展示される予定です。まだ、ご覧になっていない方は、お出かけになってはいかがでしょうか。

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