カワセミ通信31（2009年5月）

カワセミ通信31
　今年の春は暑い、という気がします。5月は「初夏」ですから、「夏」に区分してもよさそうです。そうなると、春は3，4月だけ。暑さを基準に区分すると、「暑さ寒さも彼岸まで」の、残暑厳しい9月も「夏」に区分できそうです。夏は、都合5ヶ月間で、春と秋はそれぞれ2ヶ月間、冬は3ヶ月というのがどうも実感に近いようです。
　さて、「野鳥」の世界では、羽の色は夏羽、冬羽と2区分です。秋羽、春羽とは呼ぶことはありません。春、4月ころに、「夏鳥」として日本列島を北上し、繁殖地であるロシア方面に旅をするシギやチドリは、その多くの個体の羽の色は鮮やかな婚姻色で「夏羽」と呼ばれます。しかし「夏」8月に、逆方向に南下するシギ、チドリの羽は地味な「冬羽」に変わっています。
　青葉の色が日ごとに濃くなっています。4月中旬以降、毎日のように、ヒヨドリが渡っています。10羽、20羽単位で、時には100羽くらいの群れも鳴き交わしながら北へ渡って行きます。先年、10月初めに愛知県伊良湖岬を訪ねたときには、数千羽単位で鳥羽の方向へ渡っていく群れを見たことがあります。ヒヨドリは、「留鳥」（いつの季節にも同じところに留まる）に区分されることが多いのですが、中には冬季、南の暖地へ移動するものもあり、スズメなどでも本州北部から九州などへ移動する群れがあることが知られています。
　4月29日に開催された武相マラソンには、関東近県を中心に、東北から九州まで全国から2,500人以上の市民ランナーが集まります。町田の市民に楽しんでもらうのはもちろん大事なことですが、これを機会に市外の皆さんに、町田の魅力を知り、愛着を持ってお帰りいただけたらと期待をしています。今年で32回目を数えるこの大会は、多くの市民や市内各団体の奉仕、資金協力で支えられ、運営されています。改めて感謝を申し上げます。ちなみに、私も、毎朝のジョギングの効果もあって、15キロを何とか完走しました。