小野路町 奈良ばい谷戸 里山保全活動の紹介
稲刈り
心の片隅に残るふるさとの風景がここにあります。
都会の高層ビルに囲まれた生活が日常になっている人も、この場所を訪れるとなぜか懐かしく感じます。縄文式土器などの遺物が多く出土しているこの地域周辺には、古き良き里山の風景が残っています。
現在まで残されてきたこの自然環境を保全していくためには、今後も継続した取り組みが必要です。
そこで、2005年度より支援者を市民公募で募り、隣接する図師小野路歴史環境保全地域の保全活動に実績を挙げていた町田歴環管理組合の方を講師として招き、伝統農法を用いた環境再生をテーマとして里山保全活動を開始しました。その後、2009年度に公募市民が中心となってNPO法人を結成し、市民協働事業として里山の保全に継続して取り組んでいます。
水田の再生や樹林地の整備そして収穫までの農業年間行事を通して、地域の歴史や環境を学習しながら、市民の手による農的環境の保全・管理を行っています。
2015年には、一般社団法人関東地域づくり協会、公益財団法人日本生態系協会が主催する「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」に市内で初めて選定されました。
活動内容
長年放置された田んぼを人力で再生し、稲作を行なっています。さらに、その周囲の樹林地の下草刈、枝打ち、さらに水路、溜池整備を行なっています。
放置された自然に人の手が入ることで、自然が適度に撹乱され、動植物の多様性が維持されます。すると、より鮮やかな季節の移り変わりを体験することができます。
このように、農的環境が有する多面的な魅力を参加者自身が実感し、農地、樹林地の整備と作物の収穫体験や自然観察など、管理と同時に恵みを享受し、楽しみながら仲間の輪を広げています。
活動場所
町田市小野路町607番地外(小野路町奈良ばい谷戸)
小野路町奈良ばい谷戸は、図師町、下小山田町に接し、谷戸は東西方向に500メートルから800メートル程度伸び、斜面にはコナラ、クヌギ、ミズキ、クリ等で構成される落葉広葉樹林が広く分布しています。
林内は、長らく下草刈り等の管理がされておらず、アズマネザサが密生していました。谷戸部分はほとんどが耕作放棄地になっており、元水田はタチヤナギ林、ヨシ草地となり、元畑はアズマネザサ草地となっていました。
谷戸には山からの絞り水が流れ、鶴見川水系結道川に注いでいます。斜面林と谷の農地で構成された、伝統的な農的環境が残された谷戸です。
全体として耕作放棄、林地管理放棄によって畦や水路形態も崩れ、荒れていましたが、市民の力で少しづつ再生が進んでいます。
奈良ばい谷戸の豊かな自然が体感できるイベントを実施しています
- 里山保全活動(4月から3月、全18回実施)
- タケノコ掘り体験(4月下旬実施)
- 米作り体験(田植え6月中旬、稲刈り10月中旬実施)
- 里山散策とさつま芋掘り(9月下旬実施)
詳細は決まり次第、広報まちだ及び当ホームページにて発表していきます。なお、記載した実施時期は予定です。天候その他の事情により変更する場合もありますので、詳細は広報まちだ及び当ホームページの北部丘陵イベント情報にてご確認ください。
活動写真
里山保全活動現地説明会
田起し
田植え
田植え
稲刈り
稲刈り
里山保全活動の参加者を広報まちだへ掲載して公募するのは年1回ですが、活動に興味を持っていただいた方の受け入れは随時行います。
農業振興課またはNPO法人まちだ結の里へご連絡ください。
原則毎週水曜日、土曜日に活動しています。
交通
- 小田急線・JR横浜線「町田駅」から
町田バスセンター14番乗り場から「多摩丘陵リハビリテーション病院」行き(町31系統)のバスで約30分、「扇橋」下車、徒歩2分
- 小田急多摩線・京王相模原線・多摩都市モノレール「多摩センター駅」から
多摩センター駅11番乗り場から「日大三高」行き(多45系統)のバスで約10分、「扇橋」下車、徒歩2分
里山保全活動事務局の場所(下小山田町824-1)
関連情報
北部丘陵で開催されるイベントの情報を掲載しています。
北部丘陵について紹介しています。
市民協働で鶴見川源流域での保全活動を行っています。
朝日新聞デジタルの特設サイト 「SATO 次世代に残したい里」
朝日新聞デジタルの特設サイト「SATO 次世代に残したい里」について紹介しています。
町田市の里山で撮影した写真を掲載しています。
北部丘陵での時節の情報をお知らせしています。
「町田市全図」「バス路線図」「バス情報(運賃・時刻等)・駅情報」を掲載しています。
関連団体
奈良ばい谷戸を町田市と協働して管理運営している市民団体です。
このページの担当課へのお問い合わせ
経済観光部 農業振興課
電話:042-724-2164
ファックス:050-3101-9913