「まちだの木」活用プロジェクト
「まちだの木」活用プロジェクトについて
町田市では、2024年4月に脱炭素社会の実現に資することを目的とした「町田市公共建築物等における多摩産材等利用推進方針」を策定し、多摩産材をはじめとする国産木材の積極的な活用を図るとしています。
あわせて、市内の里山の整備や道路の維持管理により伐採した木材・竹材を処分せずに活用する取り組みを『「まちだの木」活用プロジェクト』と称し、様々な取り組みを進めています。
取り組み内容
市内の里山の整備や道路の維持管理により伐採した、木材・竹材などを活用した取り組みを紹介します。
今後も随時取り組み内容を紹介していきます。
里山の取り組み:里山の現状と放置竹林の整備・竹材の活用
竹林整備の様子(小野路地域)
町田市の森林の多くは、かつて「里山」と呼ばれた二次林(雑木林)です。木は伐採し薪や炭などの燃料として、竹は竹かごなどに加工し農作業の道具として使われ、森林資源は地域の生活の基盤となっていました。このような森林では、人の手が適度に入ることで森林の資源が循環し、生物の多様性や良好な景観を維持していました。
現在では、産業構造や生活様式の変化から森林に人の手が入ることがなくなり手入れの行き届かない山林や農地が増え、倒木や不法投棄など様々な課題が生じています。
一部の地域では、NPO法人や市民団体により、里山の環境を再生し保全する取組が行われており、再生された里山では景観が蘇り、生物の多様性も再生・維持されています。
これらの課題を解決するためには、時代に即した「新たな里山資源の循環」を実現することが必要です。
竹林の多い小野路地域では、市民団体による竹林整備と発生した竹材の活用に取り組んでいます。
市では、放置竹林の課題解決に先駆的に取り組む企業と包括的連携協定を締結し、小野路地域の市民団体と協働して放置竹林の課題解決に取り組んでいます。
荒廃した竹林(小野路地域)
伐採した竹を使った竹灯籠づくり
伐採した竹を使ったメンマづくり
関連情報
町田市と協働事業協定を締結し竹林の整備と竹材の活用を行っている市民団体のサイトです。
道路の取り組み:道路の維持管理と街路樹の活用
市内での街路樹伐採の様子
市では、老木化や大径木化などで本来の機能が満足できなくなり伐採をした街路樹を「新たな資源」として活用し、街路樹の新たな価値を生み出す取組を開始しました。
2024年3月29日に、飛騨産業株式会社(岐阜県高山市)と事業連携協定を締結し、伐採した街路樹の個性を活かした家具などの商品化や公共空間などでの利用に向け、製品化に取り組んでいます。これらの製品は市民の皆様や事業者の方にもお買い求めいただけます。
また、先行して製品化した家具は、市庁舎2階食堂(キッチンパチパチ)で、実際にご利用いただけます。
事業連携協定締結を発表する石阪市長と飛騨産業株式会社岡田社長(2024年4月9日)
街路樹家具:市役所2階食堂で実際にご利用いただけます
関連情報
玉川学園×町田市 連携イルミネーション「竹あかりが息づく気づきの丘」実施のご案内
市では、里山の整備や道路の維持管理により伐採した木材・竹材を処分せずに活用する取り組みを「まちだの木活用プロジェクト」と称し、伐採木を活用した家具や玩具の製作、幼竹を活用したメンマづくりなどを行っています。
この度、町田市と学校法人玉川学園が連携し、景観の阻害や生態系への影響など社会問題化している放置竹林の再生と活用をテーマとしたイルミネーション演出企画「竹あかりが息づく気づきの丘」を実施します。
詳細情報
玉川学園×町田市 連携イルミネーション「竹あかりが息づく気づきの丘」を実施!
(終了)イベントスタジオ出展企画「まちだの木」活用プロジェクト~”里山”にふれる・”木”と親しむ~
概要
「まちだの木」活用プロジェクトの取り組みを普及・啓発することを目的に、市庁舎イベントスタジオへブース出展を行いました。
日時
2024年10月28日(月曜日)から11月1日(金曜日)まで
会場
市庁舎1階イベントスタジオ内
内容
- パネル展示
- 森林の役割と現状の紹介
- まちだの里山での取り組みや街路樹に関する取り組みの紹介など
- 制作物展示:伐採した街路樹を活用したテーブルセットや玩具、オブジェ、里山整備で伐採した竹を活用した竹灯籠など
- 事業連携協定締結企業、協働事業協定締結団体による取り組みの紹介
協力企業・団体
飛騨産業株式会社、特定非営利活動法人まちだ結の里、特定非営利活動法人鶴見川源流ネットワーク 、小野路竹倶楽部
展示期間中の様子
関連情報
このページの担当課へのお問い合わせ
経済観光部 農業振興課
電話:042-724-2166
ファックス:050-3101-9913