生ごみたい肥化容器の使い方(地上型編)

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更新日:2022年5月20日

生ごみをたい肥化容器で処理すれば、「生ごみをごみとして出さない」生活になり、ごみ減量につながります。
また、良質なたい肥をつくって有効に活用することで、生ごみを土に還すという資源循環になります。
地上型たい肥化容器を使って上質なたい肥を作るために、以下の項目に注意して下さい。
なお、下記のたい肥化容器の使い方は例ですので、必ずしもこのようにしなければいけないということではありません。
たい肥化に向け、各ご家庭でいろいろな工夫をしていただければと思います。

1.地上型たい肥化容器の設置について

  1. 手間を惜しんで失敗してしまうと、近隣住宅に臭いや虫等で迷惑をかけ、トラブルの原因になる場合があります。近隣住宅に配慮した設置場所を選んでください。
  2. 樹木の直下に設置するのではなく、50~80センチメートルほど離して設置してください。
  3. なるべく日当たりが良く、排水や風通しの良いところを選んでください。
  4. なるべく深め(30~40センチメートル)に穴を掘り、10~20センチメートルの深さにたい肥化容器を設置してください。(土との接地面が多くなり分解しやすくなるため)

穴を掘り設置する以外の方法として、設置場所が水はけの悪い土地の場合は、水はけを良くするために穴を掘らず、たい肥化容器と地面の間にレンガ等を敷き、地面との間を空ける設置方法もあります。こうすることで水はけを良くし、空気が容器内に入りやすい状況をつくれます。状況に応じてどちらかの方法をお選びください。

2.上質なたい肥の作り方について

地上型たい肥化容器に入れる生ごみを考えましょう!

地上型たい肥化容器は、土中の微生物の力で生ごみを分解するものです。生ごみや人が食べられるものなどは投入することができます。
分解しない金属・ガラス・プラスチック等は投入することができません。
「生ごみをごみとして出さない」生活にチャレンジしてみましょう。

新鮮な生ごみを入れるようにしましょう!

腐っている、または腐りかけている生ごみを入れてしまうと、たい肥化容器の中で微生物が分解する前に腐敗し、臭いや虫がわく原因となります。

水分調整に気をつけましょう!

生ごみの水切りをせずにたい肥化容器の中に投入してしまうと、生ごみが腐敗してしまい、臭いや虫がわく恐れがあります。
生ごみのおよそ80%は水分であるといわれ、たい肥化がよく進む水分条件はおよそ60%といわれています。
たい肥化容器に投入する前に生ごみを一度絞ってください。絞ることによって水分を大分減らすことができます。

また、たい肥化容器の中に生ごみを入れるだけでなく、

  1. 乾いた土をかぶせ、なるべく生ごみと混ぜ合わせる
  2. 落ち葉を入れる
  3. 天気の良い日はフタを開けておく

などにより容器中の水分を減らすことができます。
ただし、フタを開けたまま放置すると虫が侵入し、卵を産むことがあるので、日頃はきちんとフタを閉め、開けている時は薄い布や目の細かい網などをかぶせるなど工夫してください。

切り返しをしましょう!

切り返しをすることによりたい肥化速度が早まり、失敗を減らすことができます。
地上型たい肥化容器は好気性菌(空気があるところを好む菌)によって生ごみを分解するので、たい肥化容器の中になるべく空気を入れることが重要です。
毎日する必要はありませんが、1ヶ月に何度か切り返しをするように心がけてください。

3.こんなことが起きる前に

悪臭対策

土を多めにかぶせることや、発酵促進剤を加えることが効果的です。

虫の発生対策

害虫が容器内に入らないようにネットなどを被せるようにしてください。また、どうしても虫がわいてしまう場合は、防虫剤を取り付けることで解消できます。害虫が大量に発生してしまった場合は、熱湯をかけるなどして駆除する必要があります。

土中からの小動物対策

土中からモグラなどの小動物がたい肥化容器の中を荒らすことがまれにあります。
そのためたい肥化容器を埋める時に、容器の底にネットや網を張る、石を敷き詰めるなどの対策をすることにより小動物を防ぐことができます。
(石を敷くことで水はけを良くする効果もあります。ただし、土に生ごみが接していないと微生物が生ごみを分解できませんので、石の敷き詰めすぎには注意しましょう。)

4.成功したたい肥の状態

上記のようにたい肥化を続け、たい肥化容器が一杯になってから約半年後くらいには、黒っぽくさらさらした土のようなたい肥ができ上がります。
熟成させている間もただ放置しておくのではなく、時々満遍なく切り返しをすることにより、上部と下部の差がない上質なたい肥になり、また熟成時間短縮にもつながります。
たい肥ができ上がったら容器を引き抜き、また違う場所(同じ場所でも可)へ設置し直してください。
引き抜くのが大変な場合は、柄の長い柄杓のようなものでたい肥を取り出してください。
なお、たい肥化容器が2基あると設置し直しをせずに済むとともに、1つ熟成させている間に、もう1つで生ごみを処理することができます。

5.たい肥の使い方

できたたい肥を直接植物の根の直下に埋めると、かえって根腐れ等、悪影響を及ぼすことがあります。土に埋める場合は根の直下ではなく、少し離し植物の周辺に埋めてください。
畑に利用する場合は、畝と畝の間に溝を掘り、そこにたい肥を混ぜ、覆土してください。
プランターで利用する場合は、土とたい肥を1対4ぐらいの割合で混ぜ合わせてから使用してください。
また、生ごみが完全にたい肥化しているか心配の場合には、1ヶ月ほど土と混ぜ合わせ馴染ませてから、種等を蒔くようにしてください。

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