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町田市の下水道の概要
町田市の下水道の特徴
町田市の下水道の主な特徴として、次の2点が挙げられます。
- 市内のほとんどが『単独公共下水道』区域となっている。
- 『分流式下水道』で整備している。
単独公共下水道
多摩地域のほとんどの自治体は、多摩川流域で東京都が整備・維持管理を行っている『流域下水道』の下水処理場で汚水を処理しています。
しかし町田市は、多摩丘陵を境にそのほとんどが鶴見川流域及び境川流域という地形条件であったこと、住環境の改善を図るため汚水処理を早期に行う必要があったことから、『流域下水道』による処理を行わず、町田市単独で整備・維持管理する『単独公共下水道』を選択し、2箇所の下水処理場で汚水を処理しています。
分流式下水道
下水道の排除方式には、汚水と雨水を同一の下水道管で排除する『合流式下水道』と、汚水と雨水を別々の下水道管で排除する『分流式下水道』とがあります。東京都の区部等は、『合流式下水道』を採用していますが、町田市では以下の理由により『分流式下水道』を採用しています。
- 合流式に比べ管の口径が小さくなることから、汚水管の建設費が安い
- 汚水管と雨水管を分けることで、河川や海への汚水の流出が発生しない
- 雨水の流入がないので、汚水処理のみ考えればよく、下水処理場の規模が小さくて済む
下水道施設の概要
下水道管(汚水管・雨水管)
家庭や事業場から排出される汚水は、汚水管やポンプ場を通って下水処理場へ運ばれます。
また、降った雨は雨水管や水路を流れ、河川に放流されます。
2022年3月までに整備した下水道管の総延長は約1663キロメートルで、その内訳は汚水管約1315キロメートル、雨水管約348キロメートルとなっています。
下水処理場とポンプ場
汚水を処理し、きれいな水にして河川や海へ戻すという大切な役割を持つ下水処理場を、町田市は単独で2箇所整備・維持管理しています。
地形条件から市域を南北に分け、南部で発生する汚水は成瀬クリーンセンターへ、北部の汚水は鶴見川クリーンセンターへ運ばれます。
この2箇所の下水処理場で、市内で発生する汚水のほとんどを処理しています。また、一部地域の汚水を下水処理場に送るため、ポンプ場が1箇所稼動しています。
下水道事業の進捗状況
町田市では、1964年から下水道事業に着手し、主に住環境の改善と河川等の水質向上を目的として、下水道事業を進めてきました。2013年には、市街化区域の汚水管整備が概ね完了し、2017年からは、「町田市公共用水域水質改善10ヵ年計画」に基づいて市街化調整区域の一部を事業計画区域とし、下水道整備を進めています。
2022年3月で市内人口の約98.9パーセント(人口普及率)が下水道を利用できるようになりました。
町田市公共下水道整備済区域図(2023年3月)(PDF・4,861KB)
町田市の公共下水道事業計画区域と下水道供用開始区域(下水道を利用することができる区域)を表しています。
町田市の下水道事業の概略年表についてはこちらをご覧ください。