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選挙啓発紙まちだしろばら 126号 2022年度(令和4年度)通常号
2023年(令和5年)2月1日発行の選挙啓発紙まちだしろばら126号です。
1面
- 2022年度明るい選挙啓発ポスターコンクール受賞作品
- 選挙って難しい?「明推さん」教えて!
2面
- 2022年度明るい選挙啓発ポスターコンクール受賞作品(続き)
- まち☆リスめいすいのおしえてあげタイ(パート4)選挙に友達と一緒に行きたい
- 明るい選挙推進運動永年功労者
- 堺地区活動報告
- 不在者投票のマイナポータル利用、始まりました
特集記事『選挙って難しい?「明推さん」教えて!』ホームページ版
ホームページ版とは
こちらは2023年2月1日発行「選挙啓発紙まちだしろばら126号」(以下、しろばら)1面下で特集した記事です。
しろばらの紙面の都合上、掲載しきれなかった内容を含めた完全版として、しろばらとあわせてどうぞお読みください。
アドバイスくださった「明推さん」とは?
明推さんとは、“明るい選挙推進協議会委員”の略称/愛称です。
“明るい選挙の推進”は、理想の選挙に近づくための啓発活動です。これを行う方々が“明推さん”です。
町田市には、町田市明るい選挙推進協議会(以下、町田市明推協)があり、現在84名が委嘱されています。30代から80代まで幅広い年代の方がいらっしゃいます。今回アドバイスしてくださったのは、町田市明推協の編集部会に属する10名です。
さて、以下の若者の皆さんへのアンケートに対して、明推さんのアドバイスが参考になれば幸いです。
若者の声アンケート質問1から3 選挙は難しいか?
アンケート質問1円グラフ、質問2円グラフ、質問3表
選挙に行ったことがある人でも、選挙制度や投票が難しいと感じるようです。難しいから行かないという場合に、質問3で最も多かった「だれに投票すべきか決められない」「どんな情報を見ればいいかわからない」というのが大きなネックになっていると考えられます。
また、投票所における投票そのものは難しくないが、それまでの過程が難しい、という話もよく聞かれます。
明推さん教えて!投票するとどんな良いことがあるのでしょうか?
明推さんからの答えです。
- 政治に対して、賛成、批判、反論を一票で表すことができる。
- たとえ投票した候補者が落選しても、これからの将来の方向の見極めになるかな。
- たった1票ですが、1票が重く感じます。選挙が近づくと色々な情報で世の中の状況を気にするようになります。
- 政治が良い方に行けば良いなと思いめぐらします。投票結果が発表されてからも色々考えて政治に関心を持つようになります。
- 統計的には数千万分の1票だから効果は微々たるもの。信ずるしかない。
- 国民として参加の達成感と投票後の爽快感を感じてください。
- 自分たちの未来をより良いものにするために、それを実現してくれそうな候補者を自分の意思で選ぶ。
- 若い世代のための政策を考えてくれる候補者を選ぶためには投票して自分の意思を反映させること。
上記を踏まえ、選管からのコメントです。
たった1度の選挙で、即効性のあるフィードバックが得られるわけではないと思います。
もちろん、選挙の種類によっては、大きな争点があって、1度の選挙の投票結果から社会の変化を感じることはあるでしょう。
現代日本の政治の仕組みでは、開票結果が選挙前の状況から大きく変わる内容だったとしても、選ばれた新しい議員または首長がやりたい政策を議会に諮り、了承が得られてはじめて実現するものです。つまり、選挙後ただちに世の中がガラッと変わることは実質上ないのです。
けれども、政治がどのような方向に向かっているのか、選挙の経験値を増すごとに、徐々に体感されるのだと思います。
例えば、同一選挙の立候補者は、はた目には毎回同じように見えるかもしれません。しかし、特異な意見を唱える立候補者は世相を表す内容であることが多いです。また、複数回当選経験があるベテラン議員/首長の公約も時代ごとの変化が多かれ少なかれあります。
若者の声アンケート質問4 情報収集の方法は?
アンケート質問4情報収集の回答円グラフと表
明推さん教えて!投票するときにどんな情報を参考にしていますか?
明推さんによる回答は、「選挙公報、新聞記事または解説記事、インターネット、テレビ(政見放送を含む)、ラジオ、街頭演説、チラシ」でした。
他に、情報収集について思うことを教えていただきました。
- 選挙はますます難しくなる。情報の取り方が難しい。
- 若者の身近な存在であるネットだけでなく、偏りない情報収集をしてほしい。
- 日ごろから政治・経済等に関心を持って、ネットだけでなく、新聞・テレビ等の幅広い視野を持って考えるように努めてください。
歴戦の強者の明推さんをして、情報収集は“難しい”、というご意見でした。
“情報の信ぴょう性”と“言論の自由”が情報を判断する際のキーになると思います。つまり、どんな立場の人が発信しているのか、という点を意識するのです。
立候補者個人(または政党等)や特定の候補者を応援する個人(または団体)は、選挙以外の時期には、自身の理念や日頃の活動を自由に発信できます。日本では言論の自由が保障されているからです。
しかし、それだからこそ情報の信ぴょう性に注意を払う必要があります。どんな情報も作った人の考えや想いが必ず入ります。
明推さん教えて!選挙公報のこと
ちなみに、明推さんにとって、選挙公報は難しいですか?
- 選挙公報は難しい。
- 良いことだけ書いている人もあるかもしれないので、その他の情報も見る。
- 選挙公報は、その人なりの考え方、モノの見方、目指す政策や本気度が表れています。よく見極めて、見てみるのも楽しいですよ。
さて、選挙期間以外では、自由に発信できるのとは対照的に、選挙期間中には発信に一定の制限がかかることが法律で定められています。(お金を多く使う立候補者が、多くの情報発信が行い、当選しやすくなることを防ぐためです。)
このため、投票において、誰に投票するのか決めるための、直接的かつ公平な情報には、“選挙公報”が挙げられるでしょう。公平な理由は、全ての立候補者が掲載できること、掲載欄の大きさが同じであることです。
選挙公報は選挙期間に入って数日後、町田市ホームページ上や各戸への配付によって見ることができる新聞です。
しかし、いきなり選挙公報を読むと、内容的にもハイレベルに感じてしまうと思います!
そのため、選挙期間以外にも、自分になじみやすい複数の方法で政治に関する情報をチェックするのが大切です。
若者の声アンケート質問5 選挙の運営でやってみたいことはありますか?
アンケート質問5選挙の運営でやってみたいこと表
投票所内アルバイトを通じて、先輩有権者の動きが身近に見られて、参考になりますよね。
投票所を訪れる多くの有権者は、ご自宅等で投票内容を決めて来られるようで、投票所内での動きは事務的です。しかし、中には、投票所備付けの選挙公報をじっくり読んでから、投票所内に入場される方もいます。
選挙における投票立会人は随時募集しています。詳しくはこちらのページを参照してください。
めいすいくんコラム 若年層の投票率のお話
参議院議員選挙の若年層の投票率を棒グラフで表示
選挙の原則の1つに“投票の秘密”があります。
“誰がいずれに投票したのか”、というのはこの原則に触れるため、分からない仕組みをとっています。
次に、“誰が投票に行き、誰が投票に行かなかったのか”、も“投票の秘密”にあたります。
しかし、この情報は年代別投票率というビッグデータになり、公表されるのです。
そのため、若者の投票率が高齢の方よりも低い、とか、町田市の投票率は東京都全体よりも低い、と総括されることになります。
最後に、明推さんから若者へのエール
- 国の政治を決定する最高の権力が国民にあることを心して選挙に参加しましょう!
- 個人一人ひとりが選挙権を大切にしてほしいです!
- 選挙に毎回投票することも「継続は力なり」、政治に参加している意識が持続します!
- 投票に満点はありません。共感を得られた候補者に投票すれば良いと思います!選択の間違いや、わからないから、と恐れての不参加は若者らしくありません。
- 今では選挙権は当たり前のように用意されていて、空気のような存在ですが、選挙権は歴史的には手に入れるために大変な思いをしてきたものです。自分たちが望む平和な生活を民主的に手に入れる大切な権利であることを認識して大事な1票を行使してください!
- 今の世、これからの世をつくっていくために、普段から政治をよく勉強してほしい。何が正しいのか、本や新聞や講演等、色々な方法で自分の考え築いていくことが重要です!
上のアドバイスに勝る補足はありません。ただ、重ねて皆さんにお伝えしたいです。投票における選択の間違いはありません。つまり、正解もありません。
明推さんの言葉通り、悩みながらも、毎回の選挙を投票に行きませんか?
次回町田市で執行される選挙(任期満了に伴う選挙)は2024年7月予定の東京都知事選挙です。