ページ番号:929852407
Dr.市長のカルテ No.2(2026年5月)
今回は町田市議会令和8年第1回定例会(3月議会)の中から、新聞でも報道された芹ヶ谷公園“芸術の杜”推進事業について、私の思いをお伝えします。前回に引き続き、カルテの書き方「SOAP」の形式で記載してみます。
【S:Subjective 主観的情報】
3月議会では、芹ヶ谷公園“芸術の杜”推進事業予算を告示後に訂正するという異例の対応をしました。当初の予算案は石阪前市長の下で編成されましたが、今回の訂正は新たに行政を預かる者の責任において決断しました。
【O:Objective 客観的情報】
この計画は町田の文化発信拠点として長年検討されてきました。既存の国際版画美術館に加え、2019年に閉館した市立博物館の機能を(仮称)国際工芸美術館に移し、更にアート体験も可能とする、芹ヶ谷公園パークミュージアム構想です。しかし物価上昇や人員確保の課題といった背景から、入札不調が続いていました。また市民の皆さんから計画の見直しを求める声もあり、当初の計画・予算のまま進めることは合理的ではないと判断し、規模・手法の見直しを前提に予算を削減しました。
【A:Assessment 評価・分析】
今回の訂正は計画の「中止」ではなく、「一度立ち止まって再設計する」ための措置です。文化政策は都市の魅力を高める重要な柱である一方、持続可能性と市民理解が不可欠です。拙速に進めることは、将来世代への負担を残しかねない。むしろ今こそ、町田らしい芸術の在り方、公園の活用、市民参加の形を丁寧に描き直す必要があると考えました。
【P:Plan 計画・対応】
今後は事業規模の適正化、段階的な整備、再検討を進めていく予定です。同時に、市民・専門家との対話を重ね、共感と納得を得られる計画へと磨き上げていきます。芹ヶ谷公園“芸術の杜”が、日常の憩いの場、創造が交差する場として、次世代に誇れる形で実現できるよう、責任を持って取り組んでまいります。
芹ヶ谷公園“芸術の杜”計画地視察の様子
