夜間離着陸訓練(NLP)

このページの情報をフェイスブックでシェアします

このページの情報をツイッターでシェアします

このページの情報をラインでシェアします

更新日:2023年9月20日

洋上の空母に着艦するためには、陸上に比べて高度な技術が必要とされます。
そのため、空母出港の直前には、基地の滑走路を空母の甲板に見立て、離着陸を繰り返す、連続離着陸訓練が行われます。
連続離着陸訓練では、基地の滑走路の決められた一点を基点に、機体のタイヤが地面に触れるとすぐに離陸を行うタッチ・アンド・ゴーと呼ばれる動作を繰り返し行います。
連続離着陸訓練中は、艦載機が基地周辺上空を旋回するため、旋回飛行コース下は激しい騒音にさらされます。

この訓練を夜間に行うものが夜間連続離着陸訓練(NLP:NightLandingPractice)です。
NLPでは、基地の地上誘導ライトを頼りに大きな推力を維持しつつ滑走路に進入し、着地後直ちに急上昇し復航する飛行を繰り返します。夜間の空母への着陸は非常に高度な技術が必要なため、米軍パイロットは定期的にこの訓練を行い、空母への着艦資格を得ることが義務付けられています。
連続離着陸訓練の実施に際しては、実施1週間~2週間前に米軍から日本政府に通告があり、防衛省から関係自治体に連絡が入りますが、その内容は訓練の日時や機種のみです。

連続離着陸訓練は、周辺住民の生活に多大な影響を与えることから、周辺自治体の強い要請により、1993年(平成5年)に、厚木基地から約1250キロメートル離れた硫黄島に暫定施設が作られて、1995年(平成7年)から連続離着陸訓練のほとんどが硫黄島で実施されるようになりました。しかし、天候等を理由に、訓練の一部または全部を厚木基地などの本土の基地で行うことがあります。

NLPが厚木基地で行われる際には、町田市にも甚大な騒音被害が発生します。また、事故の危険性もあるため、周辺自治体と連携して中止要請を行っています。
なお、2012年5月には、5年ぶりに厚木基地で連続離着陸訓練が実施され、町田市にも耐え難い騒音被害が発生しました。

NLPの日米両国政府了解事項

2002年2月4日防衛施設庁(現・防衛省)が来庁し説明

  1. 合衆国政府は、引き続きできる限り多くのNLPを硫黄島で実施する。
  2. 合衆国政府が本土の飛行場においてNLPを実施しなければならない場合においては、合衆国政府は、従来の慣行を継続し、できるだけ早く日本政府に通知するとともに、騒音・環境等の面に最大限配慮する。

このページの担当課へのお問い合わせ
(要請活動に関すること) 政策経営部企画政策課

電話:042-724-2103

ファックス:050-3085-3082

WEBでのお問い合わせ


担当課:(騒音に関すること)環境資源部環境共生課
電話:042-724-2711
FAX:050-3160-5478