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狂犬病とは
人も犬も、ほぼ100%死亡
狂犬病は、犬だけでなく、人にも感染する病気です。
有効な治療法が確立されていないため、いったん発症すると、人も犬もほぼ100%死亡する、きわめて恐ろしい病気です。
現在も、世界では150以上の国と地域で発生しており、アジア・アフリカ地域を中心に、毎年約6万人が死亡しています。
東京都、特別区および市町村が作成したポスターは、こちらからご覧いただけます。
犬にかまれて感染
アジアでは、狂犬病で亡くなった人のほとんどが、犬にかまれて狂犬病ウイルスに感染しています。
日本でも1950年代までは、多くの犬が狂犬病にかかり、犬にかまれた人も狂犬病で死亡していました。
このため、狂犬病予防法が制定され、以下の対策が徹底されました。
- 犬の登録義務
- 毎年の狂犬病予防注射義務
- 野犬の捕獲等
その結果、国内での発生が抑えられるようになりました。
国内の状況
国内発生は抑えられています
海外からウイルスが侵入しないよう、水際での検疫が行われているためです。
しかし、近年のペットブームや国際的な輸送・交通の発達、またアジア地域の流行国に囲まれている状況から、いつ人や動物と一緒にウイルスが侵入して狂犬病が発生してもおかしくありません。
輸入感染症例はあり
2020年に、日本国内で狂犬病患者(輸入感染症例)が発生しました。
本事例はフィリピンからの来日者が発症したものであり、フィリピン国内で犬に咬まれたことが原因であると推定されています。
ただし、狂犬病は人から人に感染することはなく、ここから日本国内に狂犬病がまん延することはありません。
犬には毎年の予防注射を
万一、国内で狂犬病が発生した場合には、社会はきわめて危険な状態に陥ります。
人命に関わる事態ですので、まん延防止のための対策を、すばやく正確に行わなければなりません。
犬の飼い主に、犬の登録義務と、狂犬病予防注射を毎年受ける義務が課せられているのは、そのためです。
社会と犬の安全のために、狂犬病予防注射を毎年受けましょう。
流行地域へ渡航される方へ
日本は世界でも数少ない狂犬病清浄国(国内発生のない国)ですが、特にアジアの周辺諸国では依然として狂犬病がまん延しています。
渡航中に狂犬病に感染しないよう、以下のことにご注意ください。
- 滞在中にむやみに動物に手を出さないようにしましょう。
- 万が一、滞在中に犬等に噛まれた場合は、
- すぐに傷口を石けんと水でよく洗いましょう。
- 現地医療機関を受診し、傷の手当と狂犬病のワクチン接種を受けましょう。
- 帰国後に検疫所(健康相談室)に申し出ましょう。
関連情報
犬の登録義務、毎年の狂犬病予防注射の義務についての情報はこちらです。
狂犬病予防注射方法と手続きについての情報はこちらです。
狂犬病予防屋外集合注射に関する情報はこちらです。
厚生労働省による狂犬病に関する情報はこちらです。
厚生労働省検疫所による狂犬病に関する情報(海外渡航者向け)はこちらです。