展覧会年間予定
2023年度展覧会予定
春季展覧会:今日マチ子「わたしの#stayhome日記」2020-2023 展
「2022年3月21日 読書 March 21, reading books.」(c)今日マチ子
- 2023年4月22日(土曜日)から6月25日(日曜日)まで
漫画家・今日マチ子が2020年の緊急事態宣言以降、ソーシャルディスタンスが当たり前になってゆく街の風景や人々の生活を1日1枚のイラストで表現し、SNS上で発表してきた「わたしの#stayhome日記」シリーズ。それは彼女がコロナ禍から見出したこの3年間の彼女自身の、そしてわたしたちの〈日常の記憶〉です。
本展では『Distance』『Essential』と、最新刊『From Tokyo』から選りすぐった100点の作品をご紹介します。今日マチ子が表現者として発信し続けた個人的な記録によって、2020年から2023年に世界的に蔓延したコロナ禍の「日常」を見つめ直し、私たちの「これまで」と「これから」、そして「変わるもの」「変わらないもの」について想いを巡らせます。
加えて、Webマンガの嚆矢とされ、2004年の発表以来高い人気を集める「センネン画報」シリーズ(太田出版)や、「百人一首」の世界観を現代風俗に置き換えた『百人一首ノート』(KADOKAWA)の原画を通じて、透明感ある色彩で表現された今日マチ子の何気ない日常を見つめる透徹した眼差しを感受し、彼女がこれまで追求してきた〈日常の記録〉に迫る機会となれば幸いです。
夏季展覧会:シゲリカツヒコ展(仮)
- 2023年7月22日(土曜日)から9月24日(日曜日)まで
物語の世界に入ってみたい、体験してみたいという夢は誰しもが持っているのではないでしょうか。
ニューノーマル時代に、リアルな体験が見直されている中で、子どもを対象にした展示のポイントが体験型・体感型であるのは間違いありません。
絵本作家・シゲリカツヒコの作品は、まさに、この体験型・体感型の楽しさを表現するのにぴったりです。アクリル絵の具を使って、緻密に描かれる絵は、3次元的で躍動感にあふれ、それだけで十分見応えがありますが、作家自身が「大真面目な画風で、おバカな絵本を作っています」と語るように、そのストーリーはユーモアにあふれるとともに、最後に周到なオチが用意されています。
体験・体感とユーモアの2つをテーマに、絵本作家・シゲリカツヒコの魅力を紹介します。
秋季展覧会:生誕100年記念 遠藤周作展(仮)
- 2023年10月21日(土曜日)から12月24日(日曜日)まで
遠藤周作は1963年から20余年を町田市玉川学園で過ごした町田ゆかりの作家であり、町田市民文学館設立のきっかけとなった作家です。町田市在住期には、『わたしが・棄てた・女』『沈黙』『侍』などの代表作のほか、自宅を「狐狸庵」と名付け自らは「狐狸庵山人」と名乗り、ユーモアあふれるエッセイを執筆し幅広い人々から親しまれて国民的作家となりました。
文学テーマとして「日本人にとってのキリスト教受容」を生涯をかけて追及し、神の存在を問うなかで人間の弱さに寄り添い、人間の多面性を肯定する作品を多く執筆しました。
生誕100年を記念して開催する本展では、遠藤周作・狐狸庵の心に寄り添うことばや作品を紹介することで、将来への不安、孤立や生きづらさを感じている現代の人々に、今抱えている不安に向き合うヒントを提示し、人々を励ますメッセージを発信します。
冬季展覧会:少女たちのお手紙文化展(仮)
- 2024年1月20日(土曜日)から3月24日(日曜日)まで
インターネットが普及し、かつては一般的な通信手段であった手紙も、すっかり書く機会が減っています。しかし、感染症の流行を経て、手紙や手書き文字はいま再び見直されてきています。手書きの文字は書き手の人柄や想いを反映し、読む人にぬくもりを感じさせます。
本展では、かつて人々をやわらかく繋ぎ止める大切な役割を担っていた手紙に注目し、文具や便箋などの手紙道具、特に明治期から昭和初期にかけてさかんに出版された手紙の用例文集、「読者投稿欄」という文通によるコミュニケーションの場を提供した少女雑誌などを通して、近代日本における「お手紙文化」を振り返ります。本展を通して、手紙文化を改めて見つめ直し、手紙を書くことの楽しさを感じていただければと思います。
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