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町田の獅子舞とお囃子
市内で伝承されている獅子舞やお囃子のうち、町田市の無形民俗文化財に指定されているものが5件あります。
金井の獅子舞
金井の獅子舞
江戸時代の寛文年間(1661年から1673年)に、金井村で村の平穏無事と五穀豊穣などを祈願し、また干ばつに備えて慈雨を乞う意味から、竜頭の獅子が考案され、八幡神社に奉納したのが起源と伝えられています。
舞は、一匹の雌獅子を二匹の雄獅子が取り合いし、その行司役(幣追い)を河童がする、という三匹獅子舞の形式です。町田市だけでなく、近隣も含めて最も形式の整った獅子舞の一つであるといわれています。
金井獅子舞を見ることができる金井八幡神社例大祭は、2024年9月15日(日曜日)に終了しました。
令和5年度地域文化功労者表彰を受彰しました
金井の獅子舞保存会が「令和5年度地域文化功労者表彰」を受彰しました。
この賞は全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護等、地域文化の振興に功績のあったものを文部科学大臣が表彰するもので、永年にわたり金井の獅子舞の保存と継承に尽力し地域文化の振興に貢献したことを評価されての受彰となりました。
矢部八幡宮獅子舞
矢部八幡宮獅子舞
一説には元亀・天正のころ(1570年代)から始められたとされ、かなり古い伝統の流れを引くものであるともいわれています。
この獅子舞は、木曽や矢部の例祭や奥宮開扉の大祭などで行われ、舞は「道行」と「御庭舞」とに分かれています。獅子宿から神社境内までの道行と、木曽町祭礼での神輿巡幸の先導の役目をすることが特徴です。また、獅子舞演者の腰にさした五色の御幣をもらった人は、その年は無病息災・家内安全であるといわれています。
矢部八幡宮獅子舞を見ることができる箭幹八幡宮矢部町祭典は2024年は9月15日(日曜日)に、箭幹八幡宮木曽町祭典は2024年10月6日(日曜日)に終了しました。
丸山獅子舞
丸山獅子舞
起源の古い獅子舞で、元和三年(1617年)長巌法院が相原の諏訪神社の再興を図ったとき、村民が五穀豊穣と氏子安泰を祈って奉納したのが初めとされています。
この獅子舞は「花がかり」といい、二頭の雄獅子と一頭の雌獅子、そして仙人(ささら)で舞うもので、雌獅子が牡丹の花かげに隠れ、雄獅子が雌獅子をめぐって争いをはじめ、仙人が解決すべく奔走する、というものです。
丸山獅子舞を見ることができる2024年度の相原の諏訪神社例大祭は、2024年8月18日(日曜日)に終了しました。
大戸囃子
大戸囃子
天保年間(1830年から1843年)に、相模之国阿久和(現横浜市瀬谷区)の若衆が、江戸神田下町囃子の師匠を招いて伝授を受け、そのうちの一人が上相原村大戸の家の養子となり、郷土の若者に祭囃子を伝え、今日に伝承されているものです。この大戸囃子は伝授を乞うものが多く、町田市・八王子市から神奈川県、遠くは山梨県まで、20以上の地域にこの流儀を伝える祭囃子が伝わっています。
笛・鉦・太鼓による五人囃子で、舞は獅子・白狐・ひょっとこ・おかめ・狸などが曲に合わせて踊り、演奏を盛り上げます。
大戸囃子を見ることができる相原の八雲神社2024年度の例大祭は、8月2日(金曜日)・8月3日(土曜日)に終了しました。
三ツ目囃子
三ツ目囃子
三ツ目囃子が小山町に伝えられたのは江戸時代後期と考えられています。幕末から明治の維新の騒乱のため、一時下火になりましたが、明治12年(1879年)に若者の健全育成を目的として復活、盛大に行われるようになりました。三ツ目囃子独特のリズムは、地元の祭礼はもとより、近郊の神社祭礼になくてはならないものとして、今日まで受け継がれています。特に踊り・演奏技術は高い評価を受け、高松宮杯をはじめ多くの賞を受賞しています。
三ツ目囃子を見ることができる小山町の山王山日枝神社2024年度の例大祭は、7月27日(土曜日)に終了しました。