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堀辰雄 しあわせのヒント展(2026年1月17日から3月22日)
「風立ちぬ」から90年 堀辰雄 しあわせのヒント展

風立ちぬ、いざ生きめやも――。この一文を冒頭に置いた堀辰雄『風立ちぬ』は、婚約者との療養生活のなかで愛と死を見つめながら、二人にとっての幸福を求めて生きる青年を描き、長くサナトリウム文学の白眉とされてきました。この作品が執筆された1930年代の日本には、自然災害や疫病といった、現代にも通底するさまざまな不安が漂っていました。こうした状況を背景に、文壇では文学表現の模索がおこなわれ、文学者たちはそれぞれの手法で、人間とは何か、人生とは何かを描き出したのです。
堀辰雄もそうした作家の一人です。自ら結核を患いつつも人間の内面を深く見つめて執筆活動を続け、静謐な美しさのうちに強い生命力を秘めた作品を多く生み出しました。生に対する希望を持ち続けた彼の揺るぎない姿勢は、現代社会に生きる私たちに、しあわせに生き抜くためのヒントをもたらすでしょう。本展では『風立ちぬ』を基軸として、堀辰雄のことばと生活をたどりながら、私たちにとっての“しあわせ”を考えます。
会期
2026年1月17日(土曜日)から 3月22日(日曜日)
観覧時間
午前10時から午後5時
休館日
毎週月曜日(ただし2月23日は祝日のため開館)
2月12日(木曜日)
3月12日(木曜日)
観覧料
無料
協力
堀辰雄文学記念館、軽井沢高原文庫、旧富士見高原療養所資料館、立原道造記念会
主な展示資料

画像提供
1・2:堀辰雄文学記念館
3:旧富士見高原療養所資料館
関連イベント
- オープニング記念トークイベント「『風立ちぬ』をペーパードライブ」(2026年1月17日)
- 製本ワークショップ「コーネル装でつくる!文庫サイズのオリジナルノート」(2026年2月11日)
- 朗読会 耳で楽しむ『風立ちぬ』(2026年2月21日)
- 文学講演会「堀辰雄に学ぶしあわせのヒント」(2026年3月14日)
- 「「風立ちぬ」から90年 堀辰雄 しあわせに生きるヒント展」展示解説(2026年1月31日・2月23日・3月22日)
「堀辰雄展」×喫茶けやき コラボメニュー
展覧会会期中、文学館1階の「喫茶けやき」にて、展覧会とのコラボメニューを提供します。
- シベリア
単品:200円 ドリンクセット:500円
土日祝限定
- アップルパイ
単品:480円 ドリンクセット700円
また、上記メニューをご注文のお客様先着200名様に、展覧会オリジナルステッカーをプレゼントします。
プロフィール
堀辰雄/1904年-1953年/小説家
画像提供:堀辰雄文学記念館
1904年(明治37年)12月28日、東京麹町区平河町に生まれる。
東京帝国大学国文学科在学中、室生犀星や芥川龍之介ら文学者と交流を持ち、小説や随筆を著す。1926年、中野重治らと同人誌「驢馬」を創刊。1928年、小説「ルウベンスの偽画」を執筆、続く「無器用な天使」によって商業誌デビューを果たし、芥川の死を題材にした「聖家族」で文壇に地位を得た。この頃肺結核を発症し、以後病状悪化と静養を繰り返しながら作家活動を続ける。病床で読んだリルケやプルーストなどの西欧文学に影響を多く受け、人間の深層心理を描く新心理主義の手法で高く評価された。
軽井沢の土地で矢野綾子と出会い、婚約。同じく結核を患っていた綾子とともに富士見高原療養所に入院して療養生活を送るも、彼女はやがて病状を悪化させてこの世を去った。この体験をもとに1936年から執筆を開始した小説「風立ちぬ」は愛と死と生を克明に描き、彼の代表作となった。ほか著作に「菜穂子」「大和路・信濃路」などがある。
