カワセミ通信194（2023年7月）

里山を渡るホトトギスの声はまだ聞こえますが、野鳥も子育てが終わって、ムクドリなどは群れで活動するようになりました。草花もあまり多く見られなくなりましたが、そこここに、ヤブカンゾウやヒメヒオウギズイセンなどの赤い花が見られます。同じく、赤系統の花ですが、真光寺公園の一番上にある大きなネムノキ（合歓の木）が満開でした。梅雨時の湿った空気の中、さわやかな印象の花でした。
さて、こちらは栽培種ですが、ダリアが見頃を迎えました。町田薬師池公園四季彩の杜の町田ダリア園が、今月初めに開園しました。元々というか、本家は、山形県東置賜郡川西町で、1985（昭和60）年に、川西ダリヤ園の球根を分けていただき、当時、学校予定地として未利用だった土地を利活用し、ダリア園として整備したものです。同時に、障がい者の就労の場としての活用も図られ、現在は、市内の社会福祉法人「まちだ育成会」が園内作業や管理・運営を受託しています。栽培指導や新しい品種の球根の提供などは、秋田県の秋田国際ダリア園のサポートをいただいています。
本家の川西ダリヤ園の開園式が8月1日に予定されています。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、川西町は昨年8月、集中豪雨の被害に遭い、床上浸水や土砂崩れなどが起こりました。その際には、災害時応援協定を結んでいる交流都市として、町田市から災害廃棄物の運搬作業などにあたる職員（車両含む）、罹災（りさい）証明書の発行などにあたる職員延べ34人を派遣しました。川西町のダリヤ園の近くも被災しましたが、災害から完全に復旧し、例年通りの規模で開催できるとのことで、ひと安心です。
災害、特に水害やがけ崩れの起こりやすい季節になりました。これからの数か月、市民の皆さんには、雨の降り方にご注意をいただきますようお願いします。