吉目木晴彦

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更新日:2021年5月17日

吉目木よしめき 晴彦はるひこ/1957年-/小説家

1957年2月25日生まれ、神奈川県小田原市出身。
1966年から1968年父親の仕事の関係で人種差別反対運動が盛んに行われていたアメリカ・ルイジアナ州で生活し、その後タイ・バンコクで一年間過ごし帰国。江間修の「山の民」に感動し、文学の世界に開眼。高校在学中、国語教師の熱心な指導のもと本格的に執筆に取り組みはじめる。成蹊大学法学部法律学科を卒業後、民間企業に就職し、在職中の1985年に「ジパング」で第28回群像新人文学賞優秀作に入選。1988年に『ルイジアナ杭打ち』で第10回野間文芸新人賞、1991年に『誇り高き人々』で第19回平林たい子文学賞、1993年に「寂寥郊野」で第109回芥川龍之介賞を受賞。アメリカ大リーグの記録収集にも凝っている。初期は帰国子女が抱く疎外感を中心に描く。勤務のかたわら小説を執筆するため寡作だが、落ち着いた筆致や静かな奥行きのある作風で高い評価を得ている。1994年、アメリカ・アイオワ大学アジア言語文学部客員教授を務めた。2014年より安田女子大学文学部日本文学科教授。
「吉目木」注記:「吉」はつちよし

主な作品

主な作品の画像

  1. 『ルイジアナ杭打ち』(1988、講談社)
  2. 『魔球の伝説』(1990、講談社)
  3. 『誇り高き人々』(1991、講談社)
  4. 『寂寥郊野』(1993、講談社)
  5. 『夢見る貝の伝記』(1994、講談社)

資料写真

居住期間

1995年から在住。

町田との関わり

町田に移りすむきっかけは、芥川賞だった。受賞直後に、東急デパートからサイン会に招かれた。林立する商業施設を目にして、古い記憶とのギャップに驚く。(略)

この十年ほどの間に街並みは変わった。今はテナントビルが並ぶJR町田駅周辺も、つい数年前までは、個人経営の店が密集する昔風の商店街だった。幼時の思い出を喚起する風景は、記憶そのもののように、市それ自体の中で、少しずつ遠ざかっていく。それが東京という都市の時間の流れ方なのである。

―――――――――「記憶と時間」より

当館との関わり

  • 展覧会
  • まちだ作家博覧会展
    会期:2009年4月25日から7月5日

注記:掲載している情報につきましては極力調査いたしましたが、お気づきの点がございましたらご連絡ください。

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町田市民文学館ことばらんど

電話:042-739-3420

ファックス:042-739-3421

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