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企画展「町田とお殿さま -江戸時代の領民と領主-」
開催にあたって
企画展ポスター
“お殿さま”と言えば、大名を想像するかもしれません。しかし石高1万石未満の徳川将軍家直属の家臣で、将軍へ御目見を許され、知行所(領地)を与えられていた旗本も、知行所の人びと(領民)にとっては“お殿さま”でした。町田市域にも、江戸時代を通じて37家の“お殿さま”がおり、ひとつの村に複数の知行所がある場合もめずらしくありませんでした。
旗本は江戸に住み、幕府の職務に従事するとともに、都市生活者として消費生活を送っていました。知行所では、旗本の職務を助けたり、彼らの生活を支えるため、さまざまな要求に応えざるを得ませんでした。しかしこうした負担を重ねることで培った旗本との関係を利用し、知行所では自分たちの意見や要求などをすることもあり、旗本と領民が支配する側とされる側という単純な関係では語れない側面もあったことも想定させます。
本展では、江戸時代の初めから明治初期にいたる260年余にわたる領民と旗本との関係の移り変わりの一端を、市域に残された貴重な史を通じて紹介します。
会期
前期:2025年10月4日(土曜日)から11月9日(日曜日)
後期:2025年11月15日(土曜日)かた12月21日(日曜日)
※11月10日(月曜日)から11月14日(金曜日)は展示替えのため休室です。
開館時間
午前9時から午後4時30分
会場
町田市立自由民権資料館展示室1(野津田町897番地)
休館日
月曜日(祝日は開館、翌日休館)
展示構成
【前期】16世紀末~18世紀初め
1小田原北条氏から徳川氏へ
2知行所とお殿さま-年貢負担と地頭法-
3知行所になった村-寛永と元禄の地方直し-
4知行替えと御家取り潰し
5分けられる村-分郷(ぶんごう・わけごう)-
【後期】18世紀半ば~幕末・維新期
6分郷後の村
7知行所とお殿さまの生活-消費・財政難・再建-
8知行所とお殿さまの役就任
9お殿さまたちへのお願い-上申-
10幕末から明治へ
関連イベント
記念講演会(第3回・第7回まち歴)
(1)演題:「旗本知行割にともなう分郷と村びと」
日時:2025年10月25日(土曜日)14時から16時(受付は13時30分から)
講師:小林風(当館学芸員)
参加費(資料代):500円
会場:国際版画美術館講堂
(2)演題:「旗本家臣と多摩地域の村役人たち」
日時:2025年12月7日(日曜日)14時から16時(受付は13時30分から)
講師:野本禎司(開智国際大学教育学部准教授)
参加費(資料代):500円
会場:国際版画美術館講堂
※各回とも定員80名(先着申込順)
フィールドワーク(第5回・第6回まち歴)
「市内のお殿さま関係史跡をめぐる」
(1)高ヶ坂・小川・金森・原町田方面(全行程約10km)
日時:2025年11月2日(日曜日)9時から13時30分
参加費(保険代等):200円
(2)成瀬方面(全行程約6km)
日時:2025年11月30日(日曜日)9時から12時30分
参加費(保険代等):200円
※各回とも定員20名(先着申込順)
フィールドワークの申込方法についてはこちらをご覧ください。(まち歴)
お家の家紋をしらべて、特製缶バッチをつくろう
OA用紙に家紋の図柄を2枚(予備1枚)印刷して、ご持参ください。
缶バッチづくり体験ができます。
実施日:2025年10月19日(日曜日)、11月3日(文化の日)、11月24日(振替休日)、12月14日(日曜日)
会場:自由民権資料館閲覧室
対象:中学生以下
参加費:無料
定員:各日25名、おひとり様1個
申込不要です。当日会場にお越しください。
※直径5.5cmの円に直径4.5cmの図柄を用意してください。
缶バッチの台紙 こちらを使用すると缶バッチサイズの図柄が作成できます(DOC・25KB)
ギャラリートーク
当館学芸員による展示解説を行います。
日時:2025年10月12日(日曜日)、10月26日(日曜日)、11月9日(日曜日)、11月22日(土曜日)、12月6日(土曜日)、12月20日(土曜日)
14時から1時間程度
会場:自由民権資料館展示室1
申込不要です。当日会場にお越しください。
アクセス
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