2023年12月「芹ヶ谷まんがめぐり」開催しました!

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更新日:2024年1月25日

開催概要

「Future Park Lab 2023 Winter」の企画のひとつとして、芹ヶ谷公園一帯に、イラストレーター・漫画家のネルノダイスキ氏描き下ろしの巨大まんがのひとコマを野外展示しました。
また、期間中はフォトコンテスト等の企画を行いました。

まんがのあらすじ

黒ネコ白ネココンビがこの日訪れたのは、東京の郊外都市、町田市。
大型商業店舗が建ち並ぶ駅前。少し歩くとサブカル感あふれる個性的な雰囲気も漂ってくる。
2匹がそんな町田の街を歩いてみると…。
なんとも不思議なオブジェや、こんなところにこんなものが?!とビックリな出会いが次々と…!

町田のまちを巡り巡って最後に2匹がたどり着いたのは…?

展示期間中は、まんがのひとコマ以外にも、芹ヶ谷公園のいたる所にネコが登場しました!

詳細

  • 展示期間:2023年12月9日(土曜日)から12月24日(日曜日)
  • 場所:芹ヶ谷公園内
  • 主催:町田市
  • 共催/企画・制作:株式会社グレースコーポレーション・ジャパン/町田パリオ
  • 協力:一般財団法人町田市文化・国際交流財団/一般社団法人町田市観光コンベンション協会/せりがや冒険遊び場/喫茶けやき1号店/株式会社久美堂/TSUTAYA 町田木曽店/書店Eureka/ボタンとリボン/町田天満宮/原町田七福会/町田東急ツインズ/小田急百貨店 町田店

関連イベント

SNSフォトコンテスト開催!

イラストレーター・漫画家のネルノダイスキ氏描き下ろしSNS風クリアカードを使って、町田の風景写真であなただけのひとコマをつくる、フォトコンテストを開催しました。

  • コンテスト応募期間:12月9日(土曜日)~12月31日(日曜日)

優秀賞受賞作品

  • ネルノダイスキ氏のコメント

見た瞬間おおっと思いました。町田のツインズのクリスタルブリッジを下から撮影するというアイデアと町田ならではのモチーフの使い方が力強く大胆で見事だと感じました。
背景が夜の空なのでより強くモチーフが浮かび上がってきていると感じました。

  • ネルノダイスキ氏のコメント

木の実や葉っぱなどの自然物を使ったのは多かったのですがそこから一歩踏み込んで組み合わせて顔に見立てたのが目を引きました。
ハート型の顔は土偶の顔を思い出しました。

  • ネルノダイスキ氏のコメント

奥に向かっていくガードレールもこうやって切り取ると葉っぱの落ちた木の枝にも見えるし魚の骨にも見える。見慣れて見飽きたようなモチーフも新鮮に見えた作品でした。

  • ネルノダイスキ氏のコメント

このモチーフと台座のギャップがいいと思いました。
絵の中のうやうやしく大きな台座の上にちっちゃい看板が乗っている、その対比でこの看板がよりかわいくはかなげに見えてきて面白かったです。

  • ネルノダイスキ氏のコメント

錆びた風合いの格子蓋を画面いっぱいに入れることでソビエト建築のような迫力が出ていて好きな感じでした。四角い画面いっぱいのモチーフの収め方もあまり他にはない入れ方で目立っていました。

<12月16日限定!>芹ヶ谷公園でネルノダイスキ氏描き下ろしのオリジナルバッグプレゼント!

12月16日(土曜日)の「Future Park Lab 2023 Winter」では、要件を満たした方に、オリジナルバッグをプレゼントしました。

<同時期開催>パリコレッ!ギャラリーvol.29 ネルノダイスキ個展「クロールアラウンド」

「芹ヶ谷まんがめぐり」開催期間中、町田パリオ3階では、パリコレッ!ギャラリーvol.29 ネルノダイスキ氏の個展「クロールアラウンド」を開催しました。
個展期間中、「SNSフォトコンテスト」に関連した、ネルノダイスキ氏の考えたオリジナルのひとコマを展示!
さらには、芹ヶ谷公園に展示される漫画コマの原画の展示も行いました。

詳細

  • 個展期間:12月16日(土曜日)から12月24日(日曜日)午前10時から午後6時(最終入場は午後5時30分まで)
  • 場所:町田パリオ3階 ギャラリー・パリオ
  • 主催:町田パリオ
  • 後援:町田市
  • 企画:まちだはまちだプロジェクト
  • 協力:一般財団法人町田市文化・国際交流財団/一般財団法人町田市観光コンベンション協会/TSUTAYA 西友町田店・町田木曽店/株式会社久美堂/まほろ座 MACHIDA

パリコレッ!ギャラリーやネルノダイスキ氏の個展についてはこちらをご覧ください。

イラストレーター・漫画家 ネルノダイスキ氏について

ネルノダイスキ

絵画や立体作品の展示をやる傍ら2013年よりネルノダイスキ名義で漫画同人誌をつくり始める。
現在イラストレーションや漫画を描いて活動中。

2015年第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で同人誌「エソラゴト」が新人賞受賞
2017年第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で同人誌「であいがしら」が審査員推薦作品選出。

X(旧Twitter):@nerunodaisuki
Instagram:@nerun0daisuk1

絵のモデルとなったオブジェ等について

1. 瓢孤粛々(ひょうこしゅくしゅく)

制作者・制作年

二田原英二
1983年(設置年は2006年)

設置場所

町田市民文学館ことばらんど前

エピソードなど

遠藤周作の軽井沢の別荘にあったものを移設したブロンズ像。
プレートに記されている二田原さんのことばを以下に転記します。
遠藤周作先生の軽井沢の別荘に遊んだ冬枯の一日、庭先に佇む先生の姿は孤愁を抱いて飄々蕭然。私はその孤影に心惹れ、所蔵の拙作「瓢孤粛々」を庭の傍らにと。

ネルノダイスキ氏のコメント

顔を描く時がとても難しかった。あまり凹凸の少ない顔なのに、離れてみるととてもリアルな感じなので、絵で描く時ここだけ時間がかかりました。

2. 詩人-心魅かれるもの それは

制作者・制作年

綿引道郎
1990年

設置場所

中央商店街通り(町田市立中央図書館裏)

エピソードなど

原町田3丁目開発事業完了記念

ネルノダイスキ氏のコメント

図書館に通っていたころ、いつも見かけていた彫刻だったが、今回描くためにじっくり見て驚かされたのは指の細さと長さだった。「骨と皮しかないんじゃないの!!」と驚かされたのと同時に、「このすごい指に今まで気づかなかったのか、自分!」と反省してしまった。

3. であい

制作者・制作年

六崎敏光
1990年

設置場所

中央商店街通り(町田市立中央図書館裏)

エピソードなど

原町田3丁目開発事業完了記念。
長野県美ヶ原高原美術館にも「であい」が展示されている。

ネルノダイスキ氏のコメント

ツルッとしたものを描くことに僕は少し苦手意識があるので、こういう彫刻を描くときは少し緊張しながら描いていました。でも、こういう形・質感のものを眺めるのはとても好きです。

4. 肩車

制作者・制作年

工藤健
1990年

設置場所

レンブラントホテル付近

エピソードなど

原町田3丁目開発事業完了記念

ネルノダイスキ氏のコメント

こういうツルツルした形のものは、曖昧な部分がないので絵で描くときにとても難しいなと感じました。背景もビシッとしたタイトルで、とにかく一本一本の線を引くときに気を遣いました。

5. 臥牛(ねうし)

制作者・制作年

制作者、制作年不明(設置は昭和45年)

設置場所

町田天満宮

エピソード

<御祭神の菅原道真公と牛>
丑年生まれの道真公は通勤用の牛車の牛を大変可愛がっており、左還され太宰府へ赴く道中も愛した牛に引かれて行った。
また、太宰府の地で亡くなられた際も道真公の亡骸をその牛が墓所まで引いており、ある場所で牛が座り込んで動かなくなったことからその場所に道真公の亡骸を埋葬した。
(参考:町田天満宮パンフレット)

ネルノダイスキ氏のコメント

最初は画面の右端で見切れている狛犬を描こうと思ってたのですが、牛の彫刻は珍しいので、検討した結果、牛を選びました。よくみると目の上の眉の部分にシワの盛り上がりがとても多いな、と思いながら描いていました。

6. 「アポリネール記念碑」のための習作

制作者・制作年

オシップ ザッキン
1948年(設置年は1990年)

設置場所

町田市立中央図書館2階正面入口前

エピソードなど

原町田3丁目開発事業完了後、中央図書館がオープンし、文化交流のスポットとして発展することを祈念して設置。

ネルノダイスキ氏のコメント

この彫刻はいろんな凸凹が複雑に入り組んでいるので、光が当たって影がどこに落ちるのかということに注意しながら描いていました。特に彫刻の人物が座っている椅子(?)のようなものの形が複雑で、描くのに少し苦戦しました。

7. シティゲート

制作者・制作年

黒川紀章
1983年

設置場所

町田ターミナルプラザ

エピソードなど

ターミナルプラザ市民広場再開発事業完了記念として設置。
国立新美術館等も手掛けた黒川紀章の作品。

ネルノダイスキ氏のコメント

このモニュメントは、表面が平らではなく少しゆがんでいたりするので、そこに鏡のように映り込む風景もぐにゃっとゆがんでいて、その様子を表現するのが難しかったです。

8. 原町田毘沙門天

制作年

2008年

設置場所

浄運寺

ネルノダイスキ氏のコメント

この彫刻は最初見たときに「全部点描で仕上げよう」と決めて描きました。顔のキリッとした眉の部分やギュッと結んだ口元の感じを出そうと慎重に点々を打ちました。

9. 花吹雪

制作者・制作年

北村西望
1965年

設置場所

町田東急ツインズ

エピソードなど

町田店オープン記念
作者は長崎平和記念像も手掛けた日本を代表する美術家の一人

ネルノダイスキ氏のコメント

普段からよく見ている彫刻だったけど、台座に取り付けられているプレートに作品名が記載されていて、その文字は作者が書いた文字なのだが、とても特徴的な形の文字だということを今回初めて知った。女性のなびいた髪と巻きついた布と、足下の波の形がそれぞれ連続していて、形がとても似ているなと描いていて感じていた。

10. 光の舞

制作者・制作年

伊藤隆道
1980年

設置場所

JR町田駅北口ロータリー

エピソードなど

JR町田駅開発事業完了記念として設置された。
実は1日のうちに回転の向きが変わる。朝には光が上へ上へと天に舞い、一日の活躍を意味し、夕暮れには逆回転し光が大地に戻り、明日への希望を表現している。

ネルノダイスキ氏のコメント

鳩が乗っているというのは漫画のアイディアとして描いたもので実際に鳩が乗るかどうかはちょっとわかりません。もしかしたらツルッとすべってしまうかもしれません。ずっと回転しているものなので、どの位置を描くのが一番いいのか結構悩みました。

11. 静と動

制作者・制作年

馬場美文
不明(設置年は2002年)

設置場所

浄運寺前交差点

エピソードなど

1990年頃は「まちだ東急」横の「せせらぎ広場」に設置されていたものを原町田大通り開発完了記念として現在の場所に移設した。

ネルノダイスキ氏のコメント

モニュメント本体よりもそれを飾る台を描くのが大変だった。溝が多くて表面はゴツゴツしているのでとにかく時間がかかるなあと思ったので、一番先に描き進めました。モニュメントもよくよく見るとけっこうあちこち欠けてるなと感じながら描いていました。

12. 明けゆく

制作者・制作年

三橋国民(町田市名誉市民)
2002年

設置場所

原町田中央通り

エピソードなど

原町田大通り開発完了記念として町田法人会から市に寄贈されたもの。
作者の三橋國民氏は地元の造形美術家で、町田役所前の「ファイブ・ストーンズ」や薬師池公園内の「自由民権の像」も同作者。

ネルノダイスキ氏のコメント

最初見た時よくわからない変な形だなと思ったけど、説明を見たら鳥の姿を彫ったものらしく、よくよく見ると目玉やクチバシがあることに気づいて「おおっ」となった。漫画の中では白猫が正解してますね。

13. Woman

制作者・制作年

朝倉響子
1969年

設置場所

小田急 町田駅ビル東口広場(旧カリヨン広場)

ネルノダイスキ氏のコメント

取材のために彫刻をじっくり見ると、足がものすごく長くて驚いた。今までなんで気づかなかったのか不思議だった。絵を描く時に表面を見ると、けっこう粘土を引っかいたり、えぐったりしたていて、一見すると荒く見える手仕事の痕跡が、服のシワや髪の毛の流れなど、ここぞ!という場所に的確に表現されているなあ、と感心しながら描いてました。

14. 蒸気機関車 D51形862号機 (まちだのデゴイチ)

製造年

1943年

設置場所

子ども発達センター隣接地(町田市中町2丁目565番地1)

エピソードなど

1943(昭和18)年11月18日に国鉄(現JR)浜松工場で製造される。
木曽福島機関区(長野県)を中心に走行し、貨物列車として活躍していたが、1971(昭和46)年8月19日に廃車となり現役を引退。
次代を担う人々にその姿を伝えたいという市民の熱意と国鉄関係者の理解により、1972(昭和47)年4月15日に国鉄から町田市へ貸与され、同年5月5日から展示されている。
(「まちだ子育てサイト デゴイチ(D51型蒸気機関車)を展示しています」より引用。https://kosodate-machida.tokyo.jp/soshiki/4/2/2/297.html(外部サイト))

ネルノダイスキ氏のコメント

よくよく考えたら機関車の実物を見たのは初めてかもしれないと思った。機関車の側面の白く浮かび上がる線が印象的だったので、描くときにはそこが目立つように描きました。普段見ることのない機関車の細部まで間近で見られたのもとても楽しくて、夏の暑い中、汗をかきながら色々見たのも良い思い出です。

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