5 福祉のまちづくりに関する市民アンケート調査結果(抜粋) (1)目的 本調査は、福祉のまちづくりに関する課題を抽出し、「第3次町田市福祉のまちづくり推進計画」策定における基礎資料とすることを目的としています。 (2)調査対象 経年比較を行うことを考慮し、前回の調査と同様の属性としました。 対象は高齢者(要支援・要介護者又は65歳以上で左記の認定を受けていない者)、障がい者(身体障害者手帳、愛の手帳又は精神障害者保健福祉手帳の所持者)、子育て中の親(町田市立保育園の1〜2歳児クラスに通う子育て中の親) (3)調査期間と回収状況 本調査の調査期間、配布数、回収数、回収率は以下のとおりです。 調査期間 2020年8月19日〜2020年9月4日 配布数 1,748通 回収数 801通 回収率 45.8% (4)調査項目 本調査の調査項目は以下のとおりです。 ・回答者の基本属性 ・外出状況について ・道路について ・路線バスについて ・町田市福祉輸送サービス共同配車センターについて ・公共施設について ・窓口対応などのコミュニケーションについて ・市からの情報発信について ・心のバリアフリーについて ・災害時等について ・パンフレット等の認知度について (5)主な調査結果 ア 外出状況について 《問》今の外出状況に満足していますか?(1つに○) 《経年比較》 ・高齢者・障がい者では満足度に大きな変化はありません。 ・子育て中の親では、「満足している」「ほぼ満足している」を合わせると、令和2年では68.5%、平成27年では90.2%で、21.7ポイントの減少となっています。 図 高齢者・障がい者のグラフ、子育て中の親のグラフ イ 道路について 《問》問題や不便を感じている箇所はありますか?ある場合にはその理由を教えてください。(2〜20いくつでも〇) 《経年比較》 ・高齢者・障がい者では、回答数の多かった「歩道が凸凹している」について、平成27年は30.9%、平成23年は36.8%で5.9ポイントの減少、令和2年では41.0%で平成27年から10.1ポイントの増加となっています。 ・子育て中の親では、回答数の多かった「歩道が狭い」について、平成27年は72.7%、平成23年は62.2%で10.5ポイントの増加、令和2年では70.9%で平成27年から1.8ポイントの減少となっています。 図 高齢者・障がい者のグラフ、子育て中の親のグラフ ※選択肢「歩道が狭い」「歩道と車道の段差が高い」の平成23、27年においては、その年の調査の選択肢「道路が狭い」「横断歩道部分の歩道と車道の段差が高い」の回答をそれぞれ集計しています。また、平成23、27年は選択肢「歩道の勾配がきつい」を設けていないため、当該選択肢は令和2年のみを集計しています。なお、平成23、27年と同じ条件で比較するため、「特に問題や不便を感じている箇所はない」と無回答を除いた数を母数として割合を算出しています。 ウ 町田市福祉輸送サービス共同配車センターについて 《問》町田市福祉輸送サービス共同配車センターをご存知ですか。(1つに○) ・高齢者・障がい者では「知っていてサービスを利用している、利用したことがある」が16人(2.2%)となっています。子育て中の親は「知っていてサービスを利用している、利用したことがある」が0人となっています。 図 子育て中の親のグラフ エ 公共施設について 《問》公共施設を利用する際に、問題や不便と感じている箇所はありますか?(2〜27はいくつでも○) 《経年比較》 ・高齢者・障がい者、子育て中の親ともに「特に問題や不便を感じない」の割合が増加傾向にあります。 ・問題点として回答数の多かった「施設に駐車スペースが少ない」について、高齢者・障がい者では平成27年は8.4%、平成23年は10.4%で2.0ポイントの減少、令和2年では6.3%で平成27年から2.1ポイントの減少となっています。 ・子育て中の親では、平成27年は22.4%、平成23年は36.8%で14.4ポイントの減少、令和2年では12.5%で平成27年から9.9ポイントの減少となっています。 図 高齢者・障がい者のグラフ、子育て中の親のグラフ ※平成23、27年は選択肢「施設の中に音声案内がない・聞こえにくい」「施設の中に点字ブロックや点字案内がない」「みんなのトイレ(車椅子使用者用トイレ含む)が狭い」を設けていないため、当該選択肢は令和2年のみを集計しています。 オ 窓口対応などのコミュニケーションについて 《問》市役所の窓口対応や手続きをする際に問題や不便を感じることはありますか?(2〜9はいくつでも○) 《経年比較》 ・高齢者・障がい者では、問題点として回答数の多かった「手続き用紙や書類の文字が小さい」の割合が平成27年では7.5%、平成23年は10.4%で2.9ポイントの減少、令和2年では6.7%で平成27年から0.8ポイントの減少となっています。 ・子育て中の親では、問題点として回答数の多かった「用紙に記入する方法や内容が分からない時、すぐに聞けるスタッフがいない」の割合が平成27年は9.8%、平成23年は19.0%で9.2ポイントの減少、令和2年では8.2%で平成27年から1.6ポイントの減少となっています。 図 高齢者・障がい者のグラフ、子育て中の親のグラフ カ 心のバリアフリーについて 《問》「心のバリアフリー」をご存知ですか?(1つに○) 《経年比較》 ・「知っている」の割合は、高齢者・障がい者では令和2年が22.9%、平成27年が22.1%で0.8ポイント増加しており、子育て中の親では令和2年が30.1%、平成27年が27.5%で2.6ポイントの増加となっています。 図 高齢者・障がい者のグラフ、子育て中の親のグラフ キ 災害や緊急時について 《問》災害や緊急時(地震災害、風水害、火災、大規模事故、感染症の発生等)に不安なことは何ですか?(いくつでも○) 《経年比較》 ・高齢者・障がい者では、回答数の多かった「避難場所での生活」の割合が、平成27年では63.5%、平成23年では54.9%で8.6ポイントの増加、令和2年では56.7%で平成27年より6.8ポイントの減少となっています。 ・子育て中の親では、回答数の多かった「水や食事の不足」の割合が、平成27年では64.7%、平成23年では77.8%で13.1ポイントの減少、令和2年では72.6%で平成27年より7.9ポイントの増加となっています。 図 高齢者・障がい者のグラフ、子育て中の親のグラフ ※平成23、27年は選択肢「避難や移動の介助」を設けていないため、当該選択肢は令和2年のみを集計しています。 ク パンフレット等の認知度について 《問》町田市が発行しているパンフレット及び町田市の取組について知っているものを教えてください。(いくつでも○) 《経年比較》 ・高齢者・障がい者では、「ヘルプカード」「思いやり駐車区画のマーク」の割合が増加傾向にあります。また、子育て中の親では、「ヘルプカード」「障がい者用駐車区画のマーク」「思いやり駐車区画のマーク」が増加傾向にあります。 ・一方で、「みんなのおでかけマップ」や「心のバリアフリーハンドブック」では、高齢者・障がい者、子育て中の親ともに、令和2年の割合が平成27年と比べて減少しています。 図 「みんなのおでかけマップ」「心のバリアフリーハンドブック」の表紙 図 高齢者・障がい者のグラフ、子育て中の親のグラフ ※平成23、27年は選択肢「障がい者用駐車区画利用カード/思いやり駐車区画利用カード」「災害時等障がい者用バンダナ」を設けていないため、当該選択肢は令和2年のみを集計しています。