資料2 第2次町田市福祉のまちづくり推進計画の振り返り 1 計画推進の評価等 (1)取組の継続的な改善(スパイラルアップ) 福祉のまちづくりは、ユニバーサルデザインの理念に基づき、全ての人にとって暮らしやすいまちを目指す「継続的な改善の取組」です。町田市では、福祉のまちづくりに取り組むため、2017年3月に第2次町田市福祉のまちづくり推進計画(以下、「第2次計画」という。)を策定し、2017年度から2021年度までの5年間、第2次計画で掲げた推進事業を実施してきました。 この第2次計画の取組に対する継続的な改善(スパイラルアップ)を実現するため、PDCAサイクルの手法により、第2次計画(Plan)に基づく、推進事業を実施(Do)し、その結果を評価(Check)、次期計画への評価反映(Action)を図ります。 図 スパイラルアップを図で示したもの (2)計画推進の評価等手法 第2次計画においては、取組の成果を評価・検証するため、29の推進事業の各担当課が主体的に事業の改善と質の向上に展開するための「自己評価」、客観的かつ専門的な課題を把握するための「外部評価」及び幅広く福祉のまちづくりに関する市民ニーズを把握するための「市民アンケート」を実施しました。 「町田市福祉のまちづくり推進協議会」と「自己評価」、「外部評価」及び「市民アンケート」の関係は、下図のとおりです。 図町田市福祉のまちづくり推進協議会と評価等の関係 2 評価等の概要 (1)自己評価  施策の実施状況だけではなくプロセスについて適切なものであったか、目的に合った効果が得られているかという視点から、毎年度の取組状況について「プロセス、実績、効果」を推進事業の各担当課が評価を行います。併せて、自己評価結果を踏まえた「スパイラルアップ」を図るため、各担当課において自発的な工夫・改善を検討します。 ア 評価時期 毎年度 イ 評価者 推進事業の各担当課 ウ 評価対象事業 全推進事業(29事業) エ 評価項目 プロセス評価 【意見収集】 高齢者、障がい者、子育て世代等、多様な市民意見(または事業対象者の意見)を得る機会を設けましたか 【意見反映】 高齢者、障がい者、子育て世代等、多様な市民意見(または事業対象者の意見)が施策に反映されていますか 【関係機関連携】 関係機関(庁内・庁外・福祉のまちづくり関係者)と連携を図っていますか 【広報・PR】 本施策の取組を市民(または事業対象者)に広報・PRしていますか 【工夫・改善】 過去の成果や既存の取組等を踏まえ、推進内容の工夫・改善をしていますか 【知見・課題】 これまでの推進プロセスにおいて得られた知見(共有すべき内容)・課題 実績評価 【進捗状況】 実施目標に従って取組が進んでいますか 効果評価 【市民の満足】 取組の成果は市民(または事業対象者)に満足されていますか 【市民の認知】 取組の成果は市民に認知されていますか ※上記の自己評価からスパイラルアップを検討 スパイラルアップ 自己評価結果を踏まえて、今後の取組の進め方(改善・推進方策) (2)外部評価 第2次計画においては、自己評価の結果を踏まえ、29の推進事業のうち3つの推進分野の重点事業を外部評価の対象とし、福祉のまちづくり推進協議会による外部評価を実施しました。   ア 評価時期 第11期第1回町田市福祉のまちづくり推進協議会(2021年11月15日開催)   イ 評価者 町田市福祉のまちづくり推進協議会委員 13名   ウ 評価対象事業 推進分野の重点事業 推進分野1 施設等のバリアフリー、ユニバーサルデザインの整備の推進 重点事業 推進事業1 バリアフリー基本構想の進行管理事業 推進分野2 情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインの推進 重点事業 推進事業16 市からの情報発信のバリアフリー化推進事業 推進分野3 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの推進 重点事業 推進事業23 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発事業 エ 評価項目 プロセス評価 【意見収集】 高齢者、障がい者、子育て世代を含む市民意見を聞く機会が設けられていると感じますか 【意見反映】 高齢者、障がい者、子育て世代を含む市民意見が反映されていると感じますか 【関係機関連携】 福祉のまちづくり関係者を含む様々な関係者が連携できていると感じますか 【広報・PR】 市民に広報・PRされていると感じますか 【工夫・改善】 過去の成果や既存の取組等を踏まえ、工夫・改善されていると感じますか 実績評価 【取組成果】 現時点での取組の成果(実績)は、満足できる内容ですか 効果評価 【市民の満足】 取組の成果は市民から満足されていると感じますか 施設に関する意見 ※ハード事業の評価のみ ・現状で良い部分 ・改善することでさらに良くなる部分 ・改善した方が良い部分 ※上記の外部評価からスパイラルアップを検討 スパイラルアップ ・課題から改善が必要な点 ・さらに良くするために行うべき点 (3)市民アンケート 町田市の福祉のまちづくりに対する市民ニーズを把握するため、市民アンケートを実施しました。アンケート内容は、2011年、2015年に実施した同一の市民アンケートと経年比較するため、概ね同様の調査項目で実施しました。 ア 調査時期 2020年8月19日(水)〜2020年9月4日(金) イ 調査対象者 対象 高齢者(要支援・要介護者又は65歳以上で左記の認定を受けていない者)、障がい者(身体障害者手帳、愛の手帳又は精神障害者保健福祉手帳の所持者)合わせて 回答数728 子育て中の親 町田市立保育園の1〜2歳児クラスに通う子育て中の親 回答数73 ウ 調査項目 回答者の基本属性:年齢、介護認定の状況、障害者手帳の有無、同居家族の有無など 外出状況について:外出回数、外出する際の交通手段、補助具や介助の必要性の有無、外出状況の満足度など 道路について:問題を感じている箇所 路線バスについて:利用頻度、バス利用の問題や不便、バス運行情報案内表示機の認知度 町田市福祉輸送サービス共同配車センターについて:認知度、利用頻度、利用する・しないの理由、今後の利用意向など 公共施設について:よく利用する公共施設、公共施設を利用する際の問題や不便 窓口対応などのコミュニケーションについて:市役所の窓口や手続きをする際の不便、職員対応への満足度など 市からの情報発信について:市から提供される情報の入手手段、広報紙やホームページにおける問題点など 心のバリアフリーについて:心のバリアフリーの認識、心のバリアフリーの重要性など 災害時等について:避難場所や避難経路の認識、災害時に不安に思うことなど パンフレット等の認知度について:おでかけマップ、心のバリアフリーハンドブック、情報バリアフリーハンドブックなどの認知度