6-2 3つの推進分野と30の推進事業(2023年度〜2026年度) 推進分野2 心と情報のユニバーサルデザインの推進 推進事業12 重点事業 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発 担当課:福祉総務課 目的 ・「心のバリアフリー、ユニバーサルデザイン」を地域へ普及啓発することにより、全ての人が高齢者や障がい者、子育て世代、外国人など、多様な方への理解を深め、地域における「支え合い」や「見守り活動」につながる地域福祉の向上を目指します。 推進の取組内容 ・教育啓発特定事業における心のバリアフリーの啓発方法を検討し、関連課等と連携して心のバリアフリーの普及啓発に取り組みます。 ・心のバリアフリーの認知度向上を図ります。 ・学校や町田市社会福祉協議会と連携し、心のバリアフリー啓発を行います。 ・「心のバリアフリーハンドブック」を全面改訂し、教育啓発特定事業で活用します。 実施目標 ・教育啓発特定事業計画の検討・策定 2023年から2024年 ・策定した計画の実施 2025年から2026年 ・心のバリアフリーの認知度(50%以上) 2023年から2026年(2023年度35%以上、2024年度40%以上、2025年度45%以上、2026年度50%以上) ・「心のバリアフリーハンドブック」全面改訂 2023年から2024年 【取組事例】 写真 市庁舎のバリアフリー設備見学の様子 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 13 市立小・中学校での心のバリアフリー教育の推進 14 福祉教育の実施 15 生涯学習におけるユニバーサルデザインの啓発 16 市職員の心のバリアフリー研修の実施 推進事業13 市立小・中学校での心のバリアフリー教育の推進 担当課:指導課、教育センター 目的 ・児童生徒の発達段階に応じた小・中学校教育において、障がいのある児童生徒にとっても、障がいのない児童生徒にとっても、共に社会性や人間性を育み、お互いを尊重し合う「心のバリアフリー教育」を推進します。 推進の取組内容 ・通常の学級と特別支援学級(特別支援学校)との交流を図ることで、交流及び共同学習を推進します。 ・教育啓発特定事業における「学校連携教育事業」に取り組みます。 実施目標 ・心のバリアフリー教育の実施 2023年から2026年 【取組事例】 ・町田市では、子どもたちの社会性や豊かな人間性の育成、障がいに対する理解を深めることを目的として、市内小・中学校において、通常の学級と特別支援学級の子どもたちが共に活動する交流を行っています。また、特別支援学級が設置されていない市立小・中学校においては、2年毎に順番で東京都立町田の丘学園との学校間交流学習を実施しています。更に、特別支援学校との副籍制度に基づく交流活動も推進しており、将来の共生社会の担い手となる人材を育成しています。 ・町田市立小・中学校では、総合的な学習の時間に、福祉施設への訪問、点字体験、車椅子体験、アイマスク体験、手話体験などを始め、障がい者との交流などを通じて、「障がいの社会モデル」を知るための取組を行っています。 写真 車いす体験 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 12 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発 14 福祉教育の実施 推進事業14 福祉教育の実施 担当課:社会福祉協議会、福祉総務課 目的 ・地域に住む全ての人が幸せに暮らすためにはどうしたらいいかを考え、自立した個人がお互いにその存在を認め合い、個人と個人として全ての人と平等に関われる力を育てます。 推進の取組内容 ・福祉教育として、当事者による講話を交えた各種体験(車椅子、アイマスク、点字、手話等)を行います。 ・教育啓発特定事業の「学校連携教育事業」の一取組として、福祉教育を実施します。 ・市は町田市社会福祉協議会が実施する福祉教育事業に補助を行います。 実施目標 ・福祉教育の実施 2023年から2026年 【整備事例】 ・福祉教育の実践は、多くの経験や時間が必要であり、当事者の日常生活を部分的に切り抜いて行う体験だけでは全ての理解を深めることは困難です。しかしながら、当事者から直接社会生活※について伺うことで、一人ひとり違うことが当たり前で、違うことが普通のことなのだということへの気付きのきっかけとする、一つの機会として実施します。 ※「社会生活」とは、平等な社会参加、社会の側の環境整備に目を向けていただきたい、との意を含んでいます。 写真 視覚障がい者の講話の写真、聴覚障がい者と手話体験の写真 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 12 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発 13 市立小・中学校での心のバリアフリー教育の推進 推進事業15 生涯学習におけるユニバーサルデザインの啓発 担当課:生涯学習センター 目的 ・ユニバーサルデザインやバリアフリー、福祉に関する事業を始めとして、生涯にわたる学習活動を総合的に支援します。 推進の取組内容 ・社会状況に応じたテーマや当事者による講演、施設見学又は実習などの連続講座を通して、高齢者や障がい者への理解を深める講座を運営します。 ・障がいのある青年が自立し、より豊かな生活を送ることができる力の獲得を目指す「障がい者青年学級」を開級します。 実施目標 ・「生涯学習センター」の事業計画に基づき運営 2023年から2026年 ・持続可能な仕組みづくり 2023年から2026年 【取組事例】 ・町田市在住、在勤及び在学の方を対象とした「まちだ市民大学HATS」の「まちだの福祉」講座において、高齢者や障がい者福祉についての講義や実習、施設見学などのプログラムを実施します。 ・障がい者青年学級は1974年に開設され、今ではおよそ150名の学級生が在籍しています。年間を通して月2回(土曜日または日曜日)、市内施設にて3学級に分かれて活動しています。 写真 車椅子体験実習の写真 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 12 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発 推進事業16 市職員の心のバリアフリー研修の実施 担当課:職員課、福祉総務課 目的 ・市役所を訪れる、高齢者、障がい者を始めとする多様な人に対し、支え合いのある柔軟な応接ができるよう、市職員の「心のバリアフリー」研修に取り組みます。 推進の取組内容 ・新規採用職員研修において、障がい者への理解促進を図るための研修や、ユニバーサルデザインのまちづくりを学ぶ研修を行います。 ・研修の実施後は、受講者に対するアンケート等を実施し、より効果的な取組を検討し、実施していきます。 実施目標 ・職員研修の実施 2023年から2026年 ・アンケート等の実施・検討 2023年から2026年 【新規採用職員研修の様子】 研修の写真2枚 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 12 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発 推進事業17 交通安全情報の発信及び交通安全学習の充実 担当課:市民生活安全課 目的 ・交通事故を減少させるには、交通ルールを学び、交通安全意識の向上に加え、交通マナーなど一人ひとりの思いやりの心をまちぐるみで醸成させていくことが重要です。「事故を起こさない・事故に遭わない人づくり」を進めるため、交通安全情報の発信及び交通安全学習の充実を図ります。 推進の取組内容 ・交通手段によって、必要な交通ルールや交通マナーが異なるため、交通手段別に情報発信をしていきます。 ・交通事故などの危険に対する対策や自身の身体機能を認知する必要があるため、年齢層別の交通安全学習を実施します。 実施目標 ・交通安全情報の発信及び交通安全学習の充実 2023年から2026年 【取組事例】 ・市内の小学校3年生を対象として、一時停止では必ず止まるなどの交通ルールや道路の視覚障がい者誘導用ブロックの上に自転車を停めないなど交通マナーに関する自転車教室を実施します。 ・特別支援学校において、青信号が点滅したら止まるなど交通ルールや横断歩道を渡るときはドライバーと目を合わせるなど、障がいの程度に合わせた交通安全教室を実施します。 写真 町田の丘学園における交通安全教室の写真 推進事業18 重点事業 情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインの推進 担当課:福祉総務課、広報課 目的 ・高齢者、障がい者及び子育て世代を始めとする全ての人が、必要なときに最適な手段で必要な情報を入手し、充実した生活を営むことができるような情報のバリアフリー、ユニバーサルデザイン環境の整備を目指します。 推進の取組内容 ・市から発信する郵便物、案内、チラシ、ポスターなどについて、フォントの大きさ、色使い、音声対応、多言語表記など、情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインのルールを周知します。 ・「情報バリアフリーハンドブック」を全面改訂します。 ・必要な情報が必要とする人に適切に届き情報格差を生まないよう、広報紙やホームページ、SNSなど複数の情報提供手段を併用して情報を発信します。 実施目標 ・情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインの周知・啓発 2023年から2026年 ・「情報バリアフリーハンドブック」全面改訂 2023年から2024年 ・広報活動の市民満足度(2026年度72%以上) 2023年から2026年 【印刷物等のユニバーサルデザインルールブック】 ・発信する情報媒体について、フォントの大きさや色使い等の情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインのルールをまとめています。 図 印刷物等のユニバーサルデザインルールブックの表紙と内容の一部 【町田市ホームページ】 「町田市ホームページ」のトップページのスクリーンショット。文字サイズや色、音声対応、多言語対応等の機能が充実しています。 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 21 「まちだ子育てサイト」による子育て情報の発信 29 防災情報のユニバーサルデザイン整備 【コラム ユニバーサルデザインフォント】 ・障がいの有無、年齢などに関わらず、誰もが読みやすい字体を意識してデザインされたフォントを「ユニバーサルデザインフォント」と呼びます。 ・下記のような特徴(一例)があり、近年さまざまなメーカーで開発されています。 〈明朝体〉 ・縦横線の比率を少なくする。 ・文字についている細かな装飾を極力削りシンプルにする。 〈ゴシック体〉 ・字面いっぱいに広くデザインする。 〈その他〉 ・濁点部分のギャップを十分確保する。 ・『広報まちだ』では、ユニバーサルデザインフォントを使用するとともに、色の使い方についても同系色は濃淡をつけたり、色の明るさに差をつけて暖色系と寒色系を組み合わせたりするなど、認識しやすい色調を使っています。 図 「広報まちだ」の裏面 推進事業19 手話通訳者・要約筆記者の派遣 担当課:障がい福祉課 目的 ・聴覚障がいのある方が社会生活を送る上で受ける障がいを軽減させ、生活の向上を図ります。 推進の取組内容 ・手話通訳者、要約筆記者を派遣しコミュニケーションを支援します。 ・手話通訳者派遣制度利用者懇談会を年1回開催し、利用しやすい制度、新しい手話や技術について意見をいただき、以後の派遣活動に活かします。 ・要約筆記者の派遣には、手書きとパソコンによるものがあります。利用される方の希望により派遣できるように周知をすすめます。 実施目標 ・手話通訳者、要約筆記者の派遣 2023年から2026年 【取組事例】 手話通訳者・要約筆記者派遣制度の説明ページ(町田市のホームページ)のスクリーンショット 手話通訳者の派遣(町田市主催の会議における手話通訳の様子)の写真 推進事業20 「高齢者のための暮らしのてびき」及び「障がい者サービスガイドブック」の作成 担当課:高齢者福祉課、障がい福祉課 目的 ・高齢者・障がい者に関わる相談窓口、支援制度・支援事業などの情報冊子を発行し、安心して生活できるまちを目指します。 推進の取組内容 ・各てびき・ガイドブックは必要に応じて改訂し、継続して配布します。また市のホームページでも公開します。 ・「障がい者サービスガイドブック」は、音声版、点字版も別途作成します。また、「障がい者サービスガイドブック」には音声コードを入れます。 実施目標 ・各てびき・ガイドブックの発行及び配布 2023年から2026年 【高齢者のための暮らしのてびき】 ・高齢者の皆様に関わる相談窓口、市の事業、施設などの情報をわかりやすくまとめた案内書です。高齢者福祉に関する問い合わせ先、生きがいづくりや介護予防について、介護保険制度の概要、市内の施設一覧等の情報を掲載しています。 図 高齢者のための暮らしのてびきの表紙 《配布窓口》 高齢者福祉課、市民課、各市民センター、各駅前連絡所、各ふれあい館、各高齢者支援センター、各あんしん相談室 【障がい者サービスガイドブック】 ・障がいに関する制度や問合せ先をまとめた障がい福祉サービスの情報冊子で年1回発行しております。 図 障がい者サービスガイドブック 推進事業21 「まちだ子育てサイト」による子育て情報の発信 担当課:子ども総務課 目的 ・子育てに関する知りたい情報、役立つ情報などを必要な人に的確に伝えることで、全ての人が安心して子育てのできる環境を創出することを目的とします。 推進の取組内容 ・子育てに関する情報を集約したサイトを開設し、町田市の子育ての魅力や子育てに関する各種手続き、子どもセンターなどで実施するイベント情報の提供を行います。 ・SNSを用いた情報発信を実施します。 実施目標 ・情報の発信及び更新 2023年から2026年 ・SNSの発信件数 2023年から2026年(2023年度180件、2024年度216件、2025年度228件、2026年度240件) 【取組事例】 図 「まちだ子育てサイト」トップ画面 図 SNS(Twitter)アカウント「子ども・子育て情報」チラシ 関連事業 18 情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインの推進 推進事業22 図書館サービスのユニバーサルデザイン整備 担当課:図書館 目的 ・障がい者や高齢者、子育て世代を始めとする全ての人が利用しやすい図書館サービスを目指します。 ・視覚障がい者等の読書環境を整備することにより、視覚障がい者等がより生活しやすい環境を提供します。 推進の取組内容 ・マルチメディアデイジー など視覚障がい者等が利用する資料の充実を図ります。 ・ボランティアによる対面朗読や宅配サービス等に取り組みます。また、点訳・音訳ボランティア等に関する講座を実施します。 ・来館することなく、パソコン・スマートフォン等を介して電子書籍の貸出しが受けられ、読書バリアフリーに配慮した「電子書籍サービス」を整備します。 実施目標 ・視覚障がい者等向け資料の充実 2023年から2026年 ・ボランティアとの連携、ボランティア講座の実施(年1回) 2023年から2026年 ・「電子書籍サービス」の提供 2023年から2026年(2023年度4,900点追加提供、2024年度1,000点追加提供、2025年度2,000点追加提供、2026年度1,000点追加提供) 【障がい者サービス事業】 ・通常の活字による読書が困難な方のために録音図書、点字図書、マルチメディアデイジー、大活字本等の貸出しを行っています。 ・ボランティアによる対面朗読や宅配サービス、点訳、音訳等を行っています。 【電子書籍サービス事業】 ・パソコン・スマートフォン等を介して電子書籍を借りることができます。これにより来館せずに本を借りるだけでなく、読み上げ、拡大などの機能をもつ書籍も活用できるようになります。 写真 電子書籍サービスの案内の写真 推進事業23 「町田市バリアフリーマップ」の整備 担当課:福祉総務課 目的 ・高齢者、障がい者及び子育て世代などの外出に必要な情報を提供し、外出支援、社会参加の促進に寄与することを目指します。 推進の取組内容 ・各施設の整備状況の調査に基づき、情報の更新及び拡充を行い、町田市バリアフリーマップホームページで情報を提供します。 ・スマートフォンからのアクセスに対応し、デジタル技術を活用して視認性や検索性の高いホームページ(アプリ化を含む)を検討・リニューアルし、利便性向上を図ります。 ・市は「町田市バリアフリーマップ」の運営事業費の補助を行います。 実施目標 ・情報の更新・拡充(毎年度) 2023年から2026年 ・ホームページのリニューアル 2023年から2024年 ・新ホームページの運営 2025年から2026年 【町田市バリアフリーマップホームページ】 図 2022年11月現在のホームページのスクリーンショットが3枚 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理