1枚目 私にもできる心のバリアフリー みんなが暮らしやすいまちをつくろう 指導者用別冊 本編 注:本編にはハンドブックの表紙の画像が貼り付けられています。 ハンドブックがより使いやすくなるよう、活用後のアンケートにご協力お願いします。児童向けアンケートもありますので、児童への回答のご協力もあわせてお願いします。 二次元コード(Graffer)2点:児童向けアンケート、活用後アンケート 2枚目 目次 優先度がわかるよう、星印をつけています。 黒星…メインで行うと良い内容(1単元につき、30分程度) 白星…メインと合わせて行うと効果が期待できる内容(1単元につき、10~15分程度) はじめに ・・・4 1 まちの中にあるバリア (1)目的、この単元のポイント ・・・6 黒星 (2)ワークに取り組むうえでのポイント ・・・8 (3)参考リンク ・・・13 2 「心のバリアフリー」のためにできること (1)目的、この単元のポイント ・・・15 黒星 (2)ワークに取り組むうえでのポイント ・・・17 (3)具体的な対応例/声かけについて ・・・19 白星 (4)声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(肢体不自由者)・23 白星 (5)声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(視覚障がい者)・26 白星 (6)声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(聴覚障がい者)・29 白星 (7)声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(知的/発達障がい者)・・・32 3枚目 目次続き 3 いろいろな人の声を聞いてみよう 白星 ~肢体不自由者~  ・・・35 白星 ~視覚障がい者~ ・・・38 白星 ~聴覚障がい者~  ・・・43 白星 ~知的障がい者/発達障がい者~ ・・・47 ・その他、まちにはさまざまな人がいます ・・・50 ・参考リンク ・・・52 4 もっとバリアフリーを進めるために (1)参考リンク ・・・54 (2)いろいろなマーク紹介/掲載マークの引用元リンク ・・・56 白星 (3)身体障害者補助犬について/補助犬ユーザーが行っていること ・・・59 5 みんなが暮らしやすいまちをつくろう ・・・62 6 先生や保護者の方へ(用語集) (1)「障がい者」の「害」の字について ・・・64 (2)参考文献/参考リンク ・・・67 4枚目 はじめに  「心のバリアフリーハンドブック」は、2002年に作成して以降、総合的な学習の時間等、障がいのある人の理解について学ぶ機会が多い小学4年生を中心に、市民へ広く配布をしてまいりました。一方で、社会環境は「障害の社会モデル」への理解が進み、「合理的配慮」については、2024年10月に「町田市障がい者差別をなくし誰もがともに生きる社会づくり条例」が施行され、行政・民間事業者については義務、市民は努力義務、また、障がいのある人にも発信の努力義務がなされるなど、大きく変化しています。このような情勢に対応し、今後更なる普及啓発を進められるよう、2025年4月に冊子の改定を行いました。  この指導者用別冊では、教育現場でハンドブックを使用する際に参考となる考え方やポイントについてまとめてあります。これは、小学校の学習指導要領の「総合的な学習の時間」の目的である「横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに、学び方や物の考え方を身につけ、問題の解決や探究活動に主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えることができるようにする。」に沿うような内容としています。  身の回りにいる障がいのある人などを理解し、問題解決に向けた意見交換など創造的な学習に取り入れられることを期待します。 5枚目 はじめに 続き 注1:町田市福祉のまちづくり総合推進条例では、「心のバリアフリー」について、「心の中にある先入観、偏見等の障壁を取り除き、すべての人の存在をお互いに理解し、支え合う考え方をいう。」と定義しています。すべての人が基本的人権を尊重され、自らの意思で行動し、あらゆる分野の活動に参加できるよう、地域社会における連携を深め、相互に協力する必要があります。 注2:障がい者が日常生活又は社会生活において受ける制限は、心身の機能の障がいのみならず、社会における様々な障壁(バリア)と向き合うことによって発生するという考え方です。そのため、障壁を取り除くのは社会の責務であるとし、社会全体の問題として捉えます。 ◆期待される学習効果 福祉・健康 →障がい者や高齢者を取り巻く状況の理解 ボランティア活動などへの参加 →まちの中で困っている人に声をかけ、協力する意識の醸成、実体験による交流 各種団体との連携 →障がい者団体、社会福祉協議会、交通事業者など 道徳 →・差別や偏見のない、誰もがいきいきと暮らすことのできる社会を目指す ・公共交通機関や公共施設における適正利用など、マナーを身につける 国語、社会など横断的学習 →調べる、話を聞く、ディスカッションするまとめる、発表する力を身につける ◆授業での活用方法  障がい当事者による講話などの福祉教育が予定されている場合は、事前に障がい者理解を深めるための教材としてご活用ください。  人権教育等でも読み物として活用することができます。 注3:障がい者から、社会的障壁を取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、その実施に伴う負担が重すぎない範囲で対応することです。お互いに建設的に話し合い、納得のいく方法を見つけることが重要です。 6枚目 中扉 1 まちの中にあるバリア ハンドブック2~5ページ (1)目的、この単元のポイント 7枚目 ◆目的  車いす使用者がお店に入れない理由や視覚障がい者が横断歩道を渡れない理由について考え、言語化してもらうことにより、自分自身に「できなくてかわいそう」等の偏見や思い込みという「心のバリア」がないか、気づいてもらうことを目的としています。 ◆この単元のポイント  「心のバリアフリー」とは、心の中にある先入観、偏見等の障壁を取り除き、すべての人の存在をお互いに理解し、支え合う考え方をいいます。(詳細はハンドブック27ページ)  ワークを通じて、自分とは違う方法で行動する人を見たときに、「できないんだ」「かわいそうだ」と無意識のうちに勝手に決めつけていないか、どうして困っているのか、本人以外の部分でバリア(障壁)になっているものに「気づく」ことが大切です。 8枚目 中扉 ハンドブック2~5ページ (2)ワークに取り組むうえでのポイント 9枚目 ◆ワークに取り組むうえでのポイント 1/4 ・1クラスをA・B・Cそれぞれに分けたり、1つのテーマについてクラスで考える方法が考えられます。 ・ワークは、必ずみんなで意見を共有することを推奨します。 ・自由に発言してもらい、発言内容について基本的に否定はしません。(「障がい者だからだめ」等過度な差別発言については指導をお願いします) ・みんなの発言を踏まえてから、5ページを読むことでまとめになります。 10枚目 ◆ワークに取り組むうえでのポイント 2/4 【ワーク1】 バリアに出合った人は何を思っている(困っている)のか考える ⇒イラストの吹き出しにあることを書き出せていれば理解できていることがわかります。 例) Aさん・・・段差で入れないことを悲しんでいる・怒っている・困っている Bさん・・・横断歩道まできたけれど、渡っていいのかどうか判断する手がかりがない Cさん・・・音声案内が聞こえないので、なぜみんなが電車をおりているのか理解できない 【ワーク2】 A~Cさんの状況を見て自分の思いを表現する ⇒素直な気持ちを表現してもらい、発表を通して周りの人との考え方の違いを知ります。 例) <気づきが必要>大変そう(だけど自分には関係ない)、障がいがあるから仕方ない など <そのまま評価>段差がなければ入れるのに、自分だったら声かけをしたい など 11枚目 ◆ワークに取り組むうえでのポイント 3/4 【ワーク2から5ページの気づきへ】 ・大変なのは「本人に障がいがあるから」ではなく、「まわりにバリアがあるから」 ・次の単元の8ページにこのことについて説明があるので、2~4ページで気づいたことを忘れないうちに先に8ページへ進むことも可能です。 【心のバリアがあった人には】 ・「障がい者は自分と違うから」と、相手のことをよく知らずに無関心でいたり、偏見をもつことは、差別であり、人権侵害です。 ・すべての人に基本的人権があり、誰もが自らの意思で行動し、あらゆる分野の活動に参加できることを伝えることが重要です。 ・人権の授業とあわせてワークを進めることで、障がい者等の人権について考えることができます。 12枚目 ◆ワークに取り組むうえでのポイント 4/4  まわりにあるバリアには、大きく分けて4つのバリアがあります。 <物理的なバリア> 車いすでは上がれない段差/車いすの人が入ることができないトイレ/音響案内のない信号機 など <制度的なバリア> 障がいがあることを理由に施設の利用を断ること/補助犬の入店を拒否すること など <文化・情報面でのバリア> 電車に音声案内しかない/点字での案内板がない/分かりにくい説明や難しい言葉 など <意識上のバリア> 横断歩道で立ち止まっていても誰も声をかけない/点字ブロックの上に立って邪魔になっている など 例えば、Aさんであれば車いすでは上がれない階段がある(物理的なバリア)、Bさんであれば信号機に音響案内がない(物理的バリア)、誰も声をかけてくれない(意識上のバリア)、Cさんであれば、電車に音声案内しかない(文化・情報面でのバリア)、誰も声をかけてくれない(意識上のバリア)があります。 13枚目 中扉 ハンドブック2~5ページ (3)参考リンク 14枚目 ◆参考リンク 【心のバリアフリーノート】 各教科等に関係する教材や資料集等のウェブサイトについて(サイト中段) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1394142.htm ⇒文部科学省が作成している心のバリアフリーのための教材です。指導者用もあり、具体的な授業の進め方についても記載しています。 【知っていますか?街の中のバリアフリーと「心のバリアフリー」】 https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201812/1.html ⇒政府広報オンラインで作成している、4つのバリアについてまとめた記事です。 (事務局注釈:ワード版にはQRコードの画像が貼り付けられています。以下、URLが記載されているところにはすべてQRコードの画像が貼り付けらえています。) 15枚目 中扉 2 「心のバリアフリー」のためにできること ハンドブック6~9ページ (1)目的、この単元のポイント 16枚目 ◆目的  ここでは、車いすAさんがお店の人にスロープを用意してもらう、視覚障がい者Bさんが声をかけてもらって横断歩道を渡るなど、合理的配慮や声かけによってまちのバリアがあっても解決する方法があることに気づいてもらうことを目的としています。 ◆この単元のポイント  「障害の社会モデル」とは、障がい者が日常生活や社会生活で受ける制限は、心身の機能の障がいのみならず、社会における様々な障壁(バリア)と出合うことによって発生するという考え方のことを言います。また、障壁を取り除くのは社会の責務であり、社会全体の問題です。  この単元では、「声かけ」というアプローチからはじめていくことでまわりにあるバリアを解消するきっかけになることを知ってもらいます。 17枚目 中扉 2 「心のバリアフリー」のためにできること ハンドブック6~9ページ (2)ワークに取り組むうえでのポイント 18枚目 ◆ワークに取り組むうえでのポイント ・AさんとBさんについては、6ページで対応例を示しています。それ以外にも対応例はあるので、このあとの「具体的な対応例」を参照し、適宜紹介をしてください。 ・様々な対応例はありますが、あくまで当事者本人の意向を聞き取り、可能な範囲で対応することが必要です。⇒合理的配慮 ・一通りの方法だけでなく、「声かけによってどうすれば良いのか聞き取ることが大切」ということを伝えます。 【ワーク】 Cさんが困っていたことを整理して、自分なりにできそうなことを考える ⇒4ページでのCさんが困っていたこと、その時自分が思ったことを振り返り、Cさんに対して自分ができそうなことを自由に書いてもらいます。(対応例は8ページ下段にあります) 17枚目 中扉 2 「心のバリアフリー」のためにできること ハンドブック6~9ページ (3)具体的な対応例/声かけについて 20枚目 ◆具体的な対応例 <Aさん> ・店員が聞き取り、商品のテイクアウトを行う ・階段のないところでテラス席を用意してもらう 等 <Bさん> ・腕や肩を軽く触り、自分につかまってもらい、 ・いっしょに歩くことを提案する 等 <Cさん> ・口の形を見せながら説明をする ・スマホに入力した文字を見せる ・車掌さんを呼んでくる 等 (事務局注釈:本編にはハンドブックに掲載されているイラストは適宜貼り付けらえています。以下、最後のスライドまで。) 21枚目 ◆声かけについて(1/2) ・声かけについては、児童生徒へ指導する場合は、困ったふりをして犯罪に巻き込む大人がいる場合があるため、一人だけで行動するのではなく、複数人や大人と一緒に行うことを推奨してください。 ・せっかく声かけをしたのに断られてしまう場合もあります。時には、自身に余裕がなく、冷たい言葉で返してしまう方もいます。そういう時に落ち込んで次の声かけをためらってしまう、という声があります。そういう時は「その人は今は困っていなかった」と安心して、前向きにとらえるように伝えてください。 ・「障がい者や高齢者はみんな困っている」わけではなく、障がい等に関係なく「何かに困っている人がいる」場合に声かけをするように教えます。多少のバリアなら自分の力で解決できる方もいることを合わせて知ってもらうことが大切です。 22枚目 ◆声かけについて(2/2) ・例えば、白杖を使っている方でスムーズに歩いている方は困っていません。むしろ途中で声をかけることでこの先の行動がわからなくなることがあります。白杖の方は、困っているとき「SOSサイン」を発しています。白杖を頭上50cm程度に掲げてSOSのシグナルを見かけたら、進んで声をかけ、困っていることなどを聞き、サポートをお願いします。その他、立ち止まって白杖で何かを探しているなど困っている様子や駅のホームや路上などで危険な場面などがあった時は、白杖によりSOSのシグナルを示していなくても、声をかけてサポートをお願いします。 <白杖SOS等障がい者に関するマーク紹介URL> 内閣府ホームページ「障害者に関係するマークの一例」 https://www8.cao.go.jp/shougai/mark/mark.html 23枚目 中扉 2 「心のバリアフリー」のためにできること ハンドブック6~9ページ (4)声かけをしてもらって うれしかったことやしてほしいことなど(肢体不自由者) 24枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【肢体不自由者(車いす・杖を使っている人など)】 ・「お手伝いしましょうか?」と声をかけられると良いです。「お困りですか」「大丈夫ですか」と言われたら、とっさに「大丈夫です」と遠慮してしまいます。 ・困っている場合は、車椅子のまま止まっていることが多いです。そのような場合には、「何かお手伝いしましょうか」と声をかけてくれると嬉しいです。 ・まわりの人に助けを求めることもできますが、自分(肢体不自由者)側から声をかけることには緊張します。 ・車いすを介助してもらうとき、「どこを持ちますか?」と聞いて確認してくれると良いです。車いすは構造上不安定なところもあるので、持ってほしいところを自分から伝えることもあります。 ・声をかけてもらった後、実際に手伝ってもらわなくても、「ありがとうございます」「お気をつけて」など挨拶して別れると、気持ち良いです。 25枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【肢体不自由者(車いす・杖を使っている人など)】 ・硬い表情をした人の中には、麻痺の影響で無表情の人もいることを知ってほしいです。声をかけてもらったり、お手伝いしてもらえるのは助かっていますし、嬉しいので、めげずに声をかけてほしいです。 ・障がい者も、状況もそれぞれなので、断られても「たまたまそうだったんだ」と思ってほしいです。 ・分からないときは気楽に質問して良いです。子どもが質問しようとしているとき、大人が質問を止めることがありますが、大人を含めて気楽に聞いてほしいです。人にもよりますが、聞かれて嬉しい人の方が多いと思います。 26枚目 中扉 2 「心のバリアフリー」のためにできること ハンドブック6~9ページ (4)声かけをしてもらって うれしかったことやしてほしいことなど(視覚障がい者) 27枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【視覚障がい者】 ・白杖で歩いていたら、道路の白線から出ていたので、子どもが「白線はもうちょっとこっちですよ。右の方です。」と声かけて、その後もしばらく見守ってくれました。教えてくれて嬉しかったです。 ・ガイドヘルパーや盲導犬に声をかけるのではなく、本人に声をかけてほしいです。 ・いきなり荷物を持ってくれる人がいますが、バランスを崩してしまうので危険です。「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけ、もし気づかなければ軽く叩いてもいいので声かけをお願いします。 ・盲導犬といても迷うことがあります。キョロキョロしていたら、視覚障がい者に声をかけてほしいです。 ・一人で白杖で歩いている時、点字ブロックが見つかればそこからは一人でも行けますが、白杖を振っても近くにあるはずの点字ブロックが見つからない時があるので、その時は声をかけてほしいです。 28枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【視覚障がい者】 ・盲導犬も私も目標に向かって歩いている時に「かわいい~」などと声をかけられてしまうと、犬の集中力が落ちて歩けなくなってしまいます。かわいいからと声をかけないでください。 ・一人でテンポよく歩いている時、「そこ階段!」など言ってもらえることがありますが、逆に手が固まってしまうので、テンポよく歩いている時は見守ってくれると嬉しいです。 ・座席が空いているときは、黙って譲られても分からないので言葉をかけながら教えてください。 ・トイレで順番を待つのは当たり前と思っていますが、並んでいるのか・どこが空いたのかもわからないので、 「ここで並んで下さい。一緒に並びましょう」の声掛けが嬉しいです。 ・視覚障がい者は、バリアフリートイレでなくても大丈夫なので、周囲の人の優しい声かけがほしいです。 29枚目 中扉 2 「心のバリアフリー」のためにできること ハンドブック6~9ページ (4)声かけをしてもらって うれしかったことやしてほしいことなど(聴覚障がい者) 30枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【聴覚障がい者】 ・ジェスチャーや筆談など、伝える方法は色々あるので、コミュニケーションをしようと思う気持ちがあれば伝わります。 ・後ろから声をかけられても分からない人が多いので、声をかける時は、前にまわって目を合わせて「どうしましたか?」と聞いてください。(口の形が見えるように) ・口の形だけで伝わらないこともたくさんあります。「たまご」と「たばこ」など。その時には、身振りや手振り、筆談なども有効なので、幅広いコミュニケーション方法があることを知ってもらいたいです。 ・聞こえる人と同じサービスを受けられるのが一番嬉しいです。レストランなどで、「おすすめはこちらです」などと、聞こえる人に説明するのと同じ内容を聴覚障がい者にも教えてもらえると嬉しいです。 31枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【聴覚障がい者】 ・難聴で聞こえにくいことを知っている周りの人が、話す前にマスクを取ってくれるのが嬉しいです。マスクを取る、ゆっくり話してくれる、身振りを一緒にしてくれるだけでも助けになります。 ・「聴覚障がい者」として接するのではなく、ひとりの人として見てほしいです。ただ、音声で情報を得るのが難しいということだけです。 ・人間はみんな何でもできる訳ではなくて、聞こえる人も苦手な部分があると思います。それをお互いに助けあれる社会になってほしいです。「障がいがあるから、手助けが必要」という教育ではなく、「人はそれぞれできること、できないことがある。それと同じで、聞こえる人もいれば、聞こえない人もいる。」それだけです。 32枚目 中扉 2 「心のバリアフリー」のためにできること ハンドブック6~9ページ (4)声かけをしてもらって うれしかったことやしてほしいことなど(知的障がい者・発達障がい者) 33枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【知的障がい者・発達障がい者】 ・電車で冷たい感じの対応をされた時に、近くにいたおばさんが「そんなこともあるわよね。声を出したくなることもあるわよね。」と声をかけてくれました。障がいのことを理解している人がいるだけでも、(ねぎらいや共感の)声をかけてもらえるだけでも落ち着けます。 ・まわりの人が声をかけることで、まわりの冷たかった視線の人たちも、「そうなんだぁ~」と分かってもらえることもあり、視線も和らぐことがあります。 ・大声で話しかけるのは止めてほしいです。特に後ろからの大声はとても困るので、後ろから「どけ!」と言われてしまうと、ビックリして、その場で固まってしまいます。その時に「大丈夫よ」と声をかけてくれる人もいますが、逆に動けなくなるため、結局はまわりの人が私を避けて通ることになってしまいます。 ・想定していないところから声をかけられるとビックリして動けなくなってしまいます。前からの声かけだと、まだいいですが、なるべく優しい声で話しかけてほしいです。 34枚目 ◆声かけをしてもらってうれしかったことやしてほしいことなど(当事者からのコメント) 【知的障がい者・発達障がい者】 ・無意識に他害(グッと力を入れて肩をつかんでしまうなど)してしまうこともあるため、パニックになっている時に子どもは近づかず、近くの大人を呼んでくるなど、そっと見守ってほしいです。 ・電車内で怒鳴ってくるような人には、その人に直接言うのではなく、一緒にいるお母さんや家族、介助者などに寄り添った声をかけてもらえると嬉しいです。 ・まずは、こういう特性のある人たちがいるということを知って(理解して)もらいたいです。 35枚目 中扉 3 いろいろな人の声を聞いてみよう この章では、肢体不自由者や視覚障がい者、聴覚障がい者など、それぞれのニーズや特性を知り、偏見や差別をなくしていくために自分ができることについて考えます。 ~肢体不自由者~ ハンドブック10~11ページ 肢体不自由者の困っていることなど 36枚目 ◆肢体不自由者  ここでは、車いすを使っている人、杖を使っている人、手足の一部が麻痺している人など、肢体のいずれかに障がいがある人について紹介しています。  冊子に記載されている困りごとはごく一部であり、その他にもさまざまな困りごともあることを知ってもらう必要があるほか、実際に当事者のインタビューや講話を行うことも効果的です。 (当事者の声)何もないのにじろじろ見ないでほしいです。障がいを気にしたり、珍しそうに見るのは顔に出ます。 37枚目 肢体不自由者の困っていることなど ・手が不自由で、ファミレスのドリンクバーの飲み物を運ぶことが苦手です。特にお盆にカップを乗せて運ぶことが苦手で落として割ってしまったことがありますが、店員がいやな顔せず「大丈夫ですよ」と優しくフォローしてくれたことがありがたかったです。 ・最近ロボット配膳のファミレスが増えましたが、手が不自由なのでロボットからお料理を受け取ることができないので、お店の人にお願いすることがあります。 ・手が不自由だとタッチパネルが操作しにくいです。位置を特定しにくく、押したつもりでもうまく押されないことがあります。 ・小学校3~4年生くらいの子どもたちが前で並んで話しながら歩いていましたが、狭い歩道で追い越せず、よけてほしいと声をかけることもできませんでした。 ・私たちにとっては便利だと思っても、他の人にとっては不便な場合もあるということを知っておくことが大切です。 38枚目 中扉 3 いろいろな人の声を聞いてみよう ~視覚障がい者~ ハンドブック12~13ページ 視覚障がい者の困っていることなど、視覚障がい者が利用する移動手段 39枚目 ◆視覚障がい者  ここでは、全く見えない人、見えにくい人(ぼやけて見える、見える範囲が狭い、中心が見えない)について紹介しています。見え方についても人それぞれ個性があるため、一概には言えません。 ※本編には以下の3つの見え方の例を記載しています。 ぼやけて見える、見える範囲が狭い、中心が見えない  冊子に記載されている困りごとはごく一部であり、他にもさまざまな困りごともあることを知ってもらう必要があるほか、実際に当事者のインタビューや講話を行うことも効果的です。 40枚目 ◆視覚障がい者の困っていることなど(1/2) ・「すみません」と何度か声を出して店員を呼んだら、店員から「ここを押して呼んでください」と言われてしまいました。しかし、見えないので呼び出しボタンの位置は分かりません。 ・朝の駅のホームなどでは乗り換え時に子どもたちが走って移動するので、白杖を蹴られることがあります。白杖を蹴飛ばされると自分で見つけられず、拾えないので困ります。 ・白杖は視覚障がい者が使用していることを知らない人が多いです。「その白い杖は何?」「釣り竿ですか?」など質問されたことがあります。もっと白杖を知ってほしいです。 *白杖(ハンドブック13ページ) 白杖は足元の状況を確認したり、まわりの人に目が見えにくいことを伝えるために使うものです。 41枚目 ◆視覚障がい者の困っていることなど(2/2) ・気配で感じる時もありますが、自転車や車が後ろギリギリまで来ていることに気づかないこともあります。危ないと感じるし、ビックリして困ったこともあります。歩道を歩いている視覚障がい者が後ろから自転車が来ても分かりません。それに気づいたまわりの人が知らせて寄るように言われてはじめて分かることがあります。(※自転車は原則として、子どもと高齢者以外は走ることはできません) ・道路の壁際に置いてある放置自転車を倒してしまったり、歩車道の無い道路に車が止まっていてミラーに肩が当たってしまったり、トラックの荷台に頭をぶつける事もあります。 ・歩道が無い道で後ろからも前からも車が傍まで来ている事が分からない事が多いです。 ・スピードを出していないと音が小さい車も多く、車が近づいた事が分からずビックリすることもあります。 *自転車マナーについての困りごとが多く寄せられました。 42枚目 ◆視覚障がい者が利用する移動手段 <盲導犬> 詳細は、ハンドブック25ページ。 仕事中の盲導犬の邪魔をしないことや、飲食店等への入店が可能であることを理解することが必要です。 <白杖> 白杖は視覚障がい者の「目」の代わりです。 絶対に触ったりしないでください。 また、ただの杖だと思って取り上げることがないようにしてください。 <同行援護> 視覚障がい者の「目」の代わりとして一緒に行動をしています。 ただし、視覚障がい者に話しかける時には、必ず視覚障がい者本人に話しかけましょう。 43枚目 中扉 3 いろいろな人の声を聞いてみよう ~聴覚障がい者~ ハンドブック14~15ページ 聴覚障がい者の困っていることなど、電話リレーサービスについて 44枚目 ◆聴覚障がい者  ここでは、全く聞こえない人、聞こえにくい人について解説しています。聞こえ方についても人それぞれ個性があるため、一概には言えません。  「みんな日本人だから、日本語が分かるでしょ?」と思われがちですが、母語が日本語の人と、母語が日本語ではなく手話の人がいます。母語が手話の人は、文字(文章)の理解が難しく、特にカタカナの単語や専門用語などは伝わりにくいです。 (当事者の声)助けて欲しいと思った時には声をかけるようにしていますが、その時に「聞こえない人がいるんだ」と普通に、当たり前に対応してくれる雰囲気を作ってもらえると嬉しいです。 冊子に記載されている困りごとはごく一部であり、その他にさまざまな困りごともあることを知ってもらう必要があるほか、実際に当事者のインタビューや講話を行うことも効果的です。 45枚目 ◆聴覚障がい者の困っていることなど ・店員などの初対面の人に、難聴であることを分かってもらうことは難しいです。私が聞こえないことを知っている人であれば「もう一度お願いします」と聞き返すことができますが、知らない人にはお願いしにくく、早く終わらせたくて適当に返事をしてしまい、違う回答が来てしまうことがあります。 ・聴覚障がい者の中でも手話ができない人もおり、筆談を希望する人もいます。手話をみんなが使えるようになったら良いとは思いますが、「聴覚障がい者=手話」と思い込まないでほしいです。聞こえる人(聴者)に「手話を覚えないと聴覚障がい者とコミュニケーションができない」というイメージを持たれてしまうと、聴覚障がい者みんなと関わることができなくなってしまいます。 ・日本語の理解が不得意な聴覚障がい者は、メールの内容を理解することが難しいので、書き方を簡潔にするように工夫していただけると助かります。 ・二重否定など(「~ないこともない」)は伝わりにくいです。また、「来月、また来てください」よりも「〇月にまた来てください」と具体的に伝えてもらえると分かりやすいです。 46枚目 ◆電話リレーサービスについて ・FAXや電話リレーサービスを利用している聴覚障がい者が多いです。もっと多くの人に電話リレーサービスの仕組みについて知ってもらいたいです。 <電話リレーサービスとは>  聴覚や発話に困難のある人と聞こえる人との会話を、通訳オペレーターが「手話」または「文字」と「音声」を通訳することにより、電話でリアルタイムにつながることができるサービスです。 参照:一般財団法人日本財団電話リレーサービス https://www.nftrs.or.jp (当事者の声)よくお店の予約に利用していますが、最初に通訳オペレーターから通訳である旨の案内があるため、迷惑電話に間違えられて切られてしまうことが多いです。どうか最後まで話を聞いてほしいです。 47枚目 中扉 3 いろいろな人の声を聞いてみよう ~知的障がい者/発達障がい者~ ハンドブック16~17ページ 知的障がい者や発達障がい者の困っていることなど 48枚目 ◆知的障がい者/発達障がい者  ここでは、知的障がい者や発達障がい者について解説しています。発達障がいのあり方は人それぞれであり、診断名がその人の特徴そのものではないことに注意してください。  冊子に記載されている困りごとはごく一部であり、その他にもさまざまな困りごともあることを知ってもらう必要があります。 * 発達障がいにはいくつかの診断名(自閉症、アスペルガー症候群など)がありますが、いくつかのタイプが重なっていることが多く、その重なり方や症状などは人によって違います。そのため、「診断名=その人の特徴」とは言い切れません。 49枚目 ◆知的障がい者や発達障がい者の困っていることなど (すべて知的障がいや発達障がいのある子の親から) ・電車内で大きな声が出てしまうことがあるため、まわりから冷たい視線を感じます。人から「うるさい」「静かにさせろ」「親の教育が悪い」などと言われたこともあり、心が折れたこともあります。その時は「すみません。声が出てしまうので…」と答えるしかなく、電車に乗る時はすぐに降りられるドアの近くに乗るようにしていました。「なるべく迷惑をかけないように…」という気持ちで利用しています。 ・まわりの人から、「かわいそうね」「頑張っているね」と言われるのは嫌です。相手側も「かわいそうね」と言って、自分の境遇を確認しているのかもしれないですが…。 ・あたたかい対応は嬉しいですが、おせっかいと感じてしまう時もあります。そっとしておいて、嫌な顔をせず、そっと見守るだけでも助かります。 (当事者の声)「見守る」ことも大切な支えのひとつになることがあります。 50枚目 中扉 3 いろいろな人の声を聞いてみよう  ハンドブック18~21ページ その他、まちにはさまざまな人がいます 51枚目 ◆妊婦、子育て中の親(18ページ)/高齢者、内部障がい者・難病の人(19ページ)/精神障がい者(20ページ)/高次脳機能障がいの人、外国の人、性の多様性(21ページ) ・社会に障がいがあると感じている人はさまざまいます。冊子に記載されている方は一部であり、その他にもさまざまな困りごとがある人もいることを知ってもらう必要があります。 ・当事者意見の中で、共通していることは、「配慮してくれているようで、実は周りから遠ざけられていることがある」ことです。「マイクロアグレッション」*ともいいます。 *マイクロアグレッション 小さな攻撃性を意味し、他人を傷つける意図はないが、結果として傷つけてしまうような発言や行動を指す。 具体的には、人種や文化背景、性別、障害、価値観など、自分と異なる人に対する無意識の偏見や無理解、差別心が含まれている言葉や行動など。 このように差別の一種でありがら、発言をした本人が「差別している」という意識がないことも多い。 また人によっては差別に見えない細かなやりとりのために、多数派である人々にとっては無視できる、という不公平な構造がある。 52枚目 中扉 3 いろいろな人の声を聞いてみよう  ハンドブック10~21ページ 参考リンク 53枚目 ◆参考リンク【参考動画(YouTube)】 東京都 心のバリアフリー「見た目では分かりにくい障害者等への配慮」 https://youtu.be/mPV5s6jxGoc?si=7VOYUZcPoXIRm_sX 東京都 心のバリアフリー「外国人へのコミュニケーションでの配慮」 https://youtu.be/jTY7ktQSLuE?si=ZqMnmC2h90XDCo1w 54枚目 中扉 4 もっとバリアフリーを進めるために  エレベーターやバリアフリートイレ、障がい者用駐車区画の適正利用に努めることや、まち(社会)の中にある障がい者などのためのマーク、身体障害者補助犬の紹介を通して、バリアフリーをよりよく進めていくための行動について考えます。 ハンドブック22~25ページ (1)参考リンク 55枚目 ◆参考リンク【参考動画(YouTube)】 <エレベーター> 東京都 心のバリアフリー「お店を利用する時のバリア編」 https://youtu.be/ao8XwMPd_cY?feature=shared <バリアフリートイレ> 東京都 心のバリアフリー「選びましょう 自分にあったトイレ」 https://youtu.be/mzASGCKjGMY?si=Vm9Hag40wtJOfNwG <障がい者用駐車区画・思いやり駐車区画> 東京都 心のバリアフリー 「バリアフリー設備(障害者等用駐車区画)の適正利用」 https://youtu.be/knarYdilp34?si=VyDe-ZQELGmFQ0J2 56枚目 中扉 4 もっとバリアフリーを進めるために ハンドブック22~25ページ (2)いろいろなマーク紹介/掲載マークの引用元リンク 57枚目 ◆いろいろなマーク紹介 ※本編には以下の4つのピクトが掲載されいます。 スロープ、障害のある人・けが人優先設備、乳幼児連れ優先設備、妊産婦優先設備  これらのマークやピクトグラム*は、店舗やバリアフリートイレなど不特定多数の方が利用する施設に見られます。社会科見学等を通して、マーク探しなどすると効果的です。 *ピクトグラム  情報や注意を示すための案内図記号です。文字の代わりに視覚的に表現することで、言葉の違いや年齢等にかかわらず、情報の伝達を行うことができます。 58枚目 ◆掲載マークの引用元リンク 【ハンドブック本誌】 内閣府ホームページ「障害者に関係するマークの一例」 https://www8.cao.go.jp/shougai/mark/mark.html 【別冊57枚目】 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団「標準案内用図記号」 https://www.ecomo.or.jp/barrierfree/pictogram/picto_top2021.html 59枚目 中扉 4 もっとバリアフリーを進めるために ハンドブック25ページ (3)身体障害者補助犬について/補助犬ユーザーが行っていること 60枚目 ◆身体障害者補助犬について 補助犬は、「身体障害者補助犬法」に基づき訓練・認定されています。受け入れる施設側には、法律に基づき、補助犬の同伴を受け入れる義務があります。 厚生労働省ホームページ「身体障害者補助犬」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/hojoken/index.html ⇒啓発用ショートムービーもあります。 61枚目 ◆補助犬ユーザーが行っていること(厚労省リーフレット「もっと知ってほじょ犬」より)  補助犬がまちの中で清潔に移動することができるよう、補助犬ユーザーは獣医師の指導を受けながら、補助犬の体調や衛生・行動の管理をしっかり行い、健康と清潔を保っています。 <食事>  食事・飲水の時刻と量を決めることで、排せつの時刻や健康を管理しています。 <トイレ>  補助犬の体調に合わせて、指示した場所で排せつをするようにマナーを守っています。 <ブラッシング>  毎日のブラッシングと定期的なシャンプーを行い、清潔を保っています。ときに、洋服やケープを着せ、抜け毛を防止しています。 <検診>  衛生を確保するため、健康診断は年に2回以上、検便や血液学的検査は年に1回以上実施。「身体障害者補助犬健康管理記録」をつけています。 62枚目 中扉 5 みんなが暮らしやすいまちをつくろう 「町田市障がい者差別をなくし誰もがともに生きる社会づくり条例」と「合理的配慮」について説明しています。 ハンドブック26ページ 「町田市障がい者差別をなくし誰もがともに生きる社会づくり条例」、合理的配慮に関する事例紹介 63枚目 ◆「町田市障がい者差別をなくし誰もがともに生きる社会づくり条例」ホームページ https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/syougai_hukushi/syougaitorikumi/sabetukaisyoujourei.html 条例についてわかりやすく解説した動画を作成しています。 町田市公式YouTube「2024年10月1日スタート!町田市障がい者差別をなくし誰もがともに生きる社会づくり条例」 https://youtu.be/mRyzU2uh5yY?si=UeEjj0L5VUZ7DLDR ◆合理的配慮に関する事例紹介 内閣府ホームページ「合理的配慮等具体例データ集」 https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/jirei/index.html 東京都福祉局ホームページ「合理的配慮の提供の詳細と具体例」 https://www.fukushi1.metro.tokyo.lg.jp/tokyoheart/sabetsu/sabetsu_03.html 64枚目 中扉 6 先生や保護者の方へ(用語集) 子どもたちの学習を深めるため、先生や保護者向けに「心のバリアフリー」や、「障害の社会モデル」などの用語解説を行っています。 ハンドブック27ページ (1)「障がい者」の「害」の字について 65枚目と66枚目 ◆「障がい者」の「害」の字について(1/2)  「障害」の考え方として、個人の心身の機能の障がいが原因として、個人的な問題であるとする「医学モデル」の考え方と、「障害」は個人の心身の機能障がいと社会的障壁の相互作用によって作り出されるもので、社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるとする「社会モデル」の考え方があります。  2006年に採択された世界のルールである「障害者権利条約」では、「障害の社会モデル」の考え方が示されており、日本でもこの条約を批准して、「障害者基本法」の改正や「障害者差別解消法」を制定しました。  町田市は2003年から、「障害者」のように「ひと」に使用する場合に、表記を「障がい者」とする運用を行ってきました。上述のとおり「障害」は社会の側にあるという考え方に変わっていますが、従来より「害」の文字には「悪くすること」「わざわい」という否定的な意味(「広辞苑」より)があります。  このことから、「ひと」に関連して使用する場合に、「害」を使用することは人権尊重の観点から好ましくないと考え、平仮名表記としています。  ただし、国の法令や町田市以外の条例・規則及びそれに基づく制度、並びに施設の名称や団体名等の固有名詞はそのままの表記とします。   「心のバリアフリーハンドブック」内では、「害」と「がい」が入り混じることで子どもたちが混乱することがないよう、「がい」の字で統一をしています。(例:「障がいの社会モデル」)  授業内で、先述の考え方について必ず触れる必要はありませんが、そういった考え方があることをご理解いただいたうえで、お役立てください。 67枚目 中扉 6 先生や保護者の方へ(用語集) ハンドブック27ページ (2)参考文献/参考リンク 68枚目 ◆参考文献 <障害者差別解消法や合理的配慮に関する書籍> 「これならわかる スッキリ図解 障害者差別解消法 第2版」  二本柳覚/著 翔泳社 2024.12 ISBN:978-4-7981-8740-2 (町田市立図書館は第1版のみ所蔵) 「障害のある10代のための困りごと解決ハンドブック  ―あなたがあなたらしく生きるためのヒント」  野口晃菜・松波めぐみ/編著 現代書館 2025.4 ISBN:978-4-7684-3611-0 町田市立図書館でも貸出可能です。資料番号:1911284337 69枚目 ◆参考リンク <心のバリアフリーや障害の社会モデルに関するリンク> 「心のバリアフリー」を学ぶアニメーション教材(首相官邸) https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/udsuisin/program.html ⇒2017年に作成の動画で、合理的配慮についての情報が古いため、使用にはご注意ください。 ユニバーサルデザイン2020行動計画(首相官邸) https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/ud2020kkkaigi/pdf/2020_keikaku.pdf ⇒国が示す「心のバリアフリー」の考え方や方針について記載しています。 「心のバリアフリー」ホームページ(東京都福祉局) https://kokoro.metro.tokyo.lg.jp/ ⇒児童・生徒向けの「心のバリアフリー」に関する啓発動画や取組などをまとめています。 70枚目 心のバリアフリーハンドブックは市ホームページから閲覧やダウンロードができます。 出前授業の実施など、心のバリアフリーに関する普及啓発活動についてのご相談は、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください。 編集・発行 町田市地域福祉部福祉総務課 2026年4月初版 連絡先 町田市地域福祉部福祉総務課 〒194-8520 町田市森野2-2-22 電話:042-724-2133 FAX:050-3101-0928 以上