22ページ 4 もっとバリアフリーを進めるために まち(社会)の中では、建物や道路、公園、駅などのバリアフリーが進んでいます。 例えば、段差解消のためのエレベーター、車いす使用者などが使えるトイレや駐車場、視覚障がい者が歩くための手がかりになる点字ブロックなどの整備です。 そのため、車いす使用者、視覚障がい者、聴覚障がい者、ベビーカーを押している人、子ども、高齢者など、さまざまな人たちがまち(社会)の中を移動して、外での買い物や食事、仕事がしやすくなってきています。 しかし、まち(社会)の中にあるバリアフリー設備について、本当に使いたいときに使えないことがあり、困っている人もいます。 21ページまで読んで勉強した内容を元に、私たちができることはなにか考えてみましょう。 イラスト1:車いすのAさんがカフェに入るため、設置されたスロープを登っている様子。 イラスト2:視覚障害のBさんが点字ブロックをたどりながら単独歩行している様子。 イラスト3:聴覚障害のCさんが安心して電車に乗っている様子。 ●点字ブロック (正式な名前は「視覚障がい者誘導用ブロック」です。) 点字ブロックは危険なところや注意が必要なところを伝える点状ブロック(警告ブロック)と、行き先まで案内する線状ブロック(誘導ブロック)があります。 目の不自由な人が手がかりにしているため、点字ブロックの上に自転車や物を置かないようにしましょう。 画像1:点状ブロックと線状ブロック 23ページ 本当に使いたい人が使えるようにしましょう! ●エレベーター エレベーターしか使えない人(例えば、車いすやベビーカーなど)がいます。 エレベーターが混んでいるとき、エレベーター以外を使える人は階段やエスカレーターを使いましょう。 写真1:階段、エスカレーター、エレベータが整備された写真。 ●バリアフリートイレ 車いすを使っている人が利用するときに車いすの向きを変えられるように広くつくられているトイレです。 そのほか、大人のおむつ替えにも使える大きなベッドや、人工肛門、人工膀胱の人が排泄物を流すための設備や、ベビーベッドやベビーチェアがあったりします。 写真2:バリアフリートイレの内部の写真。 ●障がい者用駐車区画、思いやり駐車区画 障がい者用駐車区画は、車いすを使っている人など、車の乗り降りに広いスペースが必要な人のためのスペースです。 思いやり駐車区画は、杖を使っている人や妊婦・子育て中の親などのためのスペースです。 写真3:障がい者用駐車区画と思いやり駐車区画の写真。 24ページ 見つけてみよう!いろいろなマーク 画像1:障害者のための国際シンボルマーク 障がいのある人が利用できる建物、乗り物であることを表すマークです。 画像2:オストメイトマーク 人工肛門、人工膀胱をつけている人が使うための設備があることを表すマークです。 画像3:盲人のための国際シンボルマーク 世界共通のマークで、視覚障がい者の安全やバリアフリーに考慮された建物・設備・機器などにつけられます。 音響式信号機や市役所などの出入り口に設置されている音声案内装置についています。 画像4:耳マーク 聴覚に障がいがあることを示し、コミュニケーション方法に配慮を求める場合などに使用されます。受付カウンターなどに掲示されます。 画像5:筆談マーク 聴覚障がい者、知的障がい者などが筆談での対応を求めるときに見せたり、筆談で対応できるところに置いてあります。 画像6:手話マーク 聴覚障がい者などが手話でコミュニケーションでの対応を求めるときに見せたり、手話で対応できるところに置いてあります。 画像7:身体障害者標識 肢体不自由のある人が、車を運転していることを示すマークで、表示は努力義務です。 画像8:聴覚障害者標識 聴覚障がいのある人が、車を運転していることを示すマークで、表示は義務です。 出典:内閣府ホームページ(https://www8.cao.go.jp/shougai/mark/mark.html) 25ページ ●補助犬 補助犬には以下の3種類がいます。(日本補助犬協会ホームページ参照) マーク1:補助犬マーク イラスト1:盲導犬 視覚障がいがある人が、安全に、快適に歩くお手伝いをしてくれる犬です。交差点や段差で止まったり、障がい物をよけて歩きます。仕事中はハーネスを付けています。 イラスト2:介助犬 体の不自由な人のために、落としたものを拾う、ドアの開閉、指示されたものを持ってくるなどのお手伝いをしてくれる犬です。 イラスト3:聴導犬 聴覚障がいがある人に、生活をしていく上で必要なさまざまな音を覚え、知らせてくれる犬です。 ・補助犬は特別な訓練を受けた犬です。 ・補助犬には、障がいがある人の体の一部として働くという大切な役割があります。 ・市役所や図書館、駅や電車、バスをはじめ、レストランやスーパー、ホテルなどいろいろな場所へ連れて行くことが認められています。 イラスト4:盲導犬を連れた視覚障害者がカフェでゆっくりしている様子。補助犬は視覚障害者の足元でおとなしく待機している様子。 補助犬は仕事中です。かわいいと思っても、話しかけたり、さわったりするなど仕事のじゃまをしないようにしましょう。 以上