表紙 (仮称)心のバリアフリーハンドブック(素案) 町田市 町田市福祉のまちづくり推進協議会 目次 1 まちの中にあるバリア(2ページ) 2 「心のバリアフリー」のためにできること(6ページ) 3 いろいろな人の声を聞いてみよう(10ページ) 4 もっとバリアフリーを進めるために(22ページ) 5 みんなが暮らしやすいまちをつくろう(26ページ) 6 先生や保護者の方へ(27ページ) ★イラストが7点あります。 1枚目はカフェの扉の前に2段の階段があり、そこに簡易スロープを設置した店員と、手動車椅子に乗った女性とその車椅子を押している女性。 2枚目はカフェでコーヒーを飲んでいる女性で、その女性の足元には盲導犬がいます。 3枚目はお父さんが赤ちゃんを抱っこしながら階段を降りており、横には子どもが乗っていないベビーカーを持って一緒に階段を降りている男性。 4枚目は白杖を持っている女性に、声をかけている男性。 5枚目は2人がお互いに手話で挨拶をしている様子。 6枚目は筆談で何かを聞いている女性と、指差しをして何かを伝えている様子。 7枚目は電動車いす使用者とその後ろに立っている男性。電動車いす使用者の正面に立ち、少しかがみながら車いす使用者へ話しかけている駅員。 2ページ 1 まちの中にあるバリア イラストを見て、ワークをやってみましょう! 車いすを使っているAさんの場合 ★2コマのイラスト 1コマ目のイラスト:車いす使用者のAさんが友達と一緒に電車に乗って、移動している様子。 Aさん「カフェ楽しみだね!」 いつもは車いすでスイスイ移動しているAさん。でも… 2コマ目のイラスト:カフェに入ろうとしているのに、お店の出入り口に階段があり、Aさん(車いす使用者)が入れない様子。 Aさん「あっ、お店に入れない」 男の子「どうしたんだろう?」 ワーク1 Aさんは何を思っているのでしょうか? ワーク2 Aさんに対して、あなたはどう思いましたか? 3ページ 目が見えないBさんの場合 ★3コマのイラスト 1コマ目のイラスト:Bさんが自らノートパソコンを操作して、情報を取得している様子。 パソコンから流れる音声:期間限定メニューは… Bさんの心の声「行ってみたいな」 2コマ目のイラスト:白杖で点字ブロックをたどり、一人で歩いている様子。 Bさんの心の声「楽しみだな」 いつもは白杖を使って点字ブロックの上を歩いているBさん。でも… 3コマ目のイラスト:横断歩道の信号機が青になっても、それが分からずBさんは困っています。まわりには人も、車もいない状況です。そのような状況のBさんを反対側の歩道から子どもが見ています。 Bさん「横断歩道を渡っていいのかな…」 女の子「どうしたんだろう?」 ワーク1 Bさんはなぜ困っているのでしょうか? ワーク2 Bさんに対して、あなたはどう思いましたか? ※白杖は13ページ、点字ブロックは22ページで説明しています。 4ページ 耳が聞こえないCさんの場合 ★3コマのイラスト 1コマ目のイラスト:Cさんが電車に乗っており、まわりにも人が座っています。また、ガタン ゴトンと電車の音がしています。 2コマ目のイラスト:駅に停車したまま、なかなか発車しない電車。Cさんやまわりの人たちはまわりを見渡したりして状況をうかがっています。 Cさんの心の声「電車がなかなか出発しないな…」 3コマ目のイラスト:「運転再開まで40分かかる予定です」と車内放送が流れています。まわりの人は放送を聞いて次々に電車を降りていきますが、Cさんは状況が把握できず、キョロキョロしてどうしたから良いのか戸惑っています。その様子を子どもが見ています。 Cさんの心の声「あれ?どうしてみんな電車を降りるの?」 男の子「どうしたんだろう?」 ワーク1 Cさんはなぜ困っているのでしょうか? ワーク2 Cさんに対して、あなたはどう思いましたか? 5ページ 「心のバリアフリー」とはなんだろう? まち(社会)の中には、階段や電車・バスの出入り口の段差のような「目に見えるバリア(障壁)」があります。そのため、2ページのようにお店の階段を上ることや、3ページのように横断歩道の信号機が青になったら渡るなど、多くの人には問題なくできることが、同じやり方でできない人もいます。 自分と同じやり方でできない人を見て、「車いすだからできないんだ」や、「目が見えないから横断歩道を渡るのが大変なんだ」と思ったことはありませんか? それとも、「車いすでも上がれるようにすればいいのに」や、「目が見えなくても青だとわかる信号機があればいいのに」というように思いましたか? 相手の人のことをよく知らずに「できないんだ」「大変そうだ」「かわいそうだ」と勝手に決めつけてしまうのは、無知や偏見、差別という心のバリアです。 イラスト1:Aさん(車いす使用者)がカフェに入ろうとしているのに、お店の出入り口に階段があり、入れない様子。 イラスト2:横断歩道の信号機が青になっても、青になったことが分からず、困っているBさん(視覚障がい者)の様子。 まち(社会)の中には、階段のような「目に見えるバリア」だけでなく、心のバリアのように思いこみから出てくる「目に見えないバリア」があることを知りましょう。 人の心の中に「目に見えないバリア」があることや、みんなそれぞれに特徴があることを理解し、バリアを取りはらうために行動することを心のバリアフリーといいます。 では、心のバリアフリーを目指すために、あなたにできることは何でしょうか? 以上