資料2 福祉のまちづくりに関する市民アンケート 調査報告書 2026年2月 1ページ 1 調査の概要 1 目的 本調査は、町田市における「福祉のまちづくりの推進」の基礎資料とすることを目的として実施します。また、調査結果は、次期(仮称)まちだユニバーサル社会推進計画策定に向けた課題抽出の参考資料として使用します。 2 調査期間 2025年9月12日~2025年10月16日 3 調査対象 経年比較を行うことを考慮し、前回の調査と同様の属性とします。 対象 高齢者:要支援者・要介護者、65歳以上で左記の認定を受けていない方 障がい者:身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者手帳所持者 子育て中の親:0~2歳児のお子さんがいる保護者の方 ※対象者は、無作為に抽出しました。 ※障がい者のうち100人は、町田市内の福祉施設に通所されている方から任意に、ご意見、ご要望をお伺いするものです。 4 回収状況 本調査の配布数、回収数、回収率は以下のとおりです。 配布数:2,000通 回収数:954通(紙での回答が807通、Webでの回答が147通) 回収率:47.7% 2ページ 5 調査項目 調査項目の構成は以下の通りです。 回答者の基本属性:年齢、性別、介護認定の状況、障害者手帳や受給者証の有無、同居家族の有無など 外出状況について:外出回数、外出目的、外出する際の交通手段、補助具や介助の必要性の有無 まちの中のバリアフリーについて:道路、公共施設、公園、路線バス、電車を利用する際に問題や不便を感じている箇所 町田市福祉輸送サービス共同配車センターについて:認知度、利用頻度、利用しない理由 心のバリアフリーについて:心のバリアフリーの認知度、進めるために市の取組が重要だと思うこと、まちの中で困った場合の手助けや声かけ、まちの中で困っている人を見かけた時の行動、5年前との比較 情報提供の方法について:市から提供される情報の入手手段、デジタル機器で不便に感じること、広報紙やホームページにおける問題や不便さ 外出時の情報取得について:外出前に調べる情報、調べる手段、バリアフリーマップに掲載してほしい情報 災害時・緊急時について:避難場所や避難経路の認識、災害時に不安に思うことなど 6 回答者の類型分類と経年比較について 調査結果は、「高齢者・障がい者」「子育て中の親」に分類して集計をおこなっています。また、問題点に関する設問、満足度に関する設問、サービスなどの認知についての質問を中心に必要に応じて「高齢者・障がい者」の属性を以下のように分類し、類型別集計を行いました。 また、2011年(平成23年)、2015(平成27年)、2020年(令和2年)においても概ね同様のアンケート調査を実施しているため、今回の調査結果を含めた4か年において、経年比較を行いました。 対象:高齢者・障がい者 類型 A型:65歳未満、障害者手帳:有(介護認定:有を含む)、回答者175名 B型:65歳以上、介護認定あり、障害者手帳無し、回答者183名 C型:65歳以上、介護認定あり、障害者手帳あり、回答者171名 D型:65歳以上、介護認定無し、障害者手帳あり、回答者117名 E型:65歳以上、介護認定無し、障害者手帳無し、回答者56名 子育て中の親:0~2歳児のお子さんがいる保護者の方、回答者165名 3ページから4ページ 2 調査結果の概要 凡例 【経】:2011、2015、2020、2025年の調査結果を経年比較した結果の概要 1 外出状況について ・外出状況について、「ほぼ毎日」と「週に3回以上」を合わせて、高齢者・障がい者が62.1%、子育て中の親が93.9%となっています。(問1) ・外出の目的では、高齢者・障がい者では「通院・リハビリ」と「買い物・食事」がともに56.9%で最も割合が高く、子育て中の親では「買物・食事」が80.6%で最も割合が高くなっています。(問2) ・外出の際の移動・交通手段では、高齢者・障がい者では「徒歩」が51.6%で最も割合が高く、次いで「バス」が39.5%となっています。子育て中の親では「徒歩」が72.1%で最も高く、次いで「自家用車(運転)」が50.3%と高い割合となっています。(問3) ⇒【経】外出状況や外出の際の移動・交通手段は、高齢者・障がい者、子育て中の親では大きな経年変化はありません。 2 まちの中のバリアフリーについて 《道路》 ・道路で問題や不便を感じている箇所については、高齢者・障がい者、子育て中の親ともに「歩道がない・狭い」の割合が最も高く、それぞれ45.4%と63.0%となっています。次いで「歩道が凸凹している」が42.1%と28.5%となっています。(問5) ⇒【経】「歩道がない・狭い」、「歩道が凸凹している」などの割合は、経年比較では62.2~72.7%の間で増減を繰り返しており、整備効果が実感できているとは言えない状況です。同様に、「歩道を走る自転車が多くて危険」の割合も37.0~48.7%の間で増減を繰り返しており、交通ルールや交通マナーの交通安全情報の発信や交通安全学習など継続して取り組む必要があります。 《公共施設》 ・公共施設で問題や不便を感じている点について、高齢者・障がい者では「休憩スペースがない」が29.9%で最も多く、次いで「障がい者用駐車区画が少ない」が20.3%となっています。子育て中の親では「ベビーケアルーム(授乳スペース)やキッズコーナーがない」が38.5%で最も多く、次いで「思いやり駐車区画がない・少ない」が17.9%)、「自転車置き場が狭い・少ない」が16.7%となっています。(問6) ⇒【経】問題点として回答数の多かった「休憩スペースがない」については高齢者・障がい者で、「ベビーケアルーム(授乳スペース)やキッズコーナーがない」については子育て中の親で増加傾向にあります。推進事業としてこれまで取り組んできた「バリアフリー、ユニバーサルデザインによる市の建築物の整備」として取り組んでいく必要があると考えられます。 《窓口》 ・市役所の窓口などで「職員の対応や窓口に置いてあると良いと考えられるもの」として、高齢者・障がい者、子育ての親ともに「職員の親身な対応姿勢」の割合が最も高く、それぞれ57.6%と68.6%となっています。また、自由記述からは、「子どもの対応をしてくれるスタッフ(短時間の保育など)」など子育て中の親への配慮を求める意見が多数ありました。(問7) ・市役所の窓口対応や手続をする際に、問題や不便を感じることとして、高齢者・障がい者では「記入方法や内容がわからないとき、すぐに聞けるスタッフがいない」が41.3%で最も割合が高く、次いで「手続き用紙や書類の文字が小さい」が35.0%となっています。子育て中の親では「オンライン上で手続きが完了しない」が54.0%で最も高く、次いで「記入方法や内容がわからないとき、すぐに聞けるスタッフがいない」が33.3%となっています。また、「待合いのいすが少ない、足りない」は高齢者・障がい者、子育ての親それぞれ15.0%と14.3%となっています。(問8) 《公園》 ・公園で問題や不便を感じている点について、高齢者・障がい者、子育て中の親ともに「休憩所・ベンチがない・少ない」と回答している割合が最も高く、それぞれ56.1%と44.0%となっています。(問9) ・子育て中の親では「インクルーシブ遊具が少ない」と回答している割合が27.5%となっており、障がいの有無に関わらず、あらゆる子どもたちが一緒に遊べる環境の整備に取り組んでいく必要があると考えられます。(問9) 《路線バス》 ・路線バスを利用する際に問題や不便を感じている点について、高齢者・障がい者では「バス停留所がある歩道が狭い」が39.9%で最も割合が高く、次いで「バス停留所に案内がない・わかりにくい」が22.4%となっています。子育て中の親では「ベビーカーの乗降対応がスムーズでない」が60.7%で最も高く、次いで「バス停留所がある歩道が狭い」が41.7%となっています。(問10) ⇒【経】子育て中の親で問題点として回答数の多かった「ベビーカーの乗降対応がスムーズでない」については増加傾向にあります。 《電車》 ・電車を利用する際に問題や不便を感じている点について、高齢者・障がい者では「ベンチがない・少ない」が48.0%で最も割合が高く、次いで「エスカレーターがない」が19.3%となっています。子育て中の親では「エレベーターがない」が29.5%で最も高く、次いで「ベンチがない・少ない」が23.1%となっています。(問11) 5ページ 3 町田市福祉輸送サービス共同配車センターについて ・町田市福祉輸送サービス共同配車センターについて、「知っていてサービスを利用している、利用したことがある」が高齢者・障がい者では3.2%、子育て中の親は0%となっています。(問13) ・「知っているがサービスを利用していない」と回答した人(高齢者・障がい者は125人、子育て中の親は12人)で、町田市福祉輸送サービス共同配車センターを利用していない理由について、高齢者・障がい者では「他の公共交通機関を利用して移動することができるから」が33.6%、子育て中の親では「徒歩や自転車で移動するため、サービスを利用する必要がないから」が41.7%となっています。(問13-2) 4 心のバリアフリーについて 《認知度》 ・心のバリアフリーの認識について、「知っている」は、高齢者・障がい者が16.9%、子育て中の親が16.4%となっています。(問14) ⇒【経】「知っている」の割合は、高齢者・障がい者では2020年と比較して6.0ポイント減少、子育て中の親では2020年と比較して13.7ポイント減少しており、認知度が下がった状況です。 《取り組み》 ・「心のバリアフリー」を進めるために重要な市の取り組みとして、高齢者・障がい者では「障がい者・高齢者等へのサポートを実現するため、役立つ具体的な情報(介助方法)を提供すること」が40.3%と最も割合が高く、次いで「市民の理解や関心が高まるよう、広報・啓発活動を行う」が37.6%となっています。子育て中の親では「学校教育等でのバリアフリー教育の機会を増やすこと」が64.8%と割合が高くなっています。(問15) 《声かけ》 ・まちの中で困った場合、高齢者・障がい者では「こちらから頼んだあとに手助けをしてほしい」が35.4%、「積極的に声をかけて手助けしてほしい」が34.2%となっています。子育て中の親では、「積極的に声をかけて手助けしてほしい」が54.5%となっています。(問16) ・高齢者・障がい者、子育て中の親ともに、5年前に比べ、周りの人にサポートを頼みやすくなったかは「場合によるので、わからない」が31.2%と41.2%で最も多く、次いで「サポートを頼むような場面がなかったのでわからない」が26.4%と26.1%となっています。また、「頼みやすくなった*1」が高齢者・障がい者では15.4%、子育て中の親は6.6%、「頼みにくくなった*2」が高齢者・障がい者では11.2%、子育て中の親は21.8%となっています。(問17) ・まちの中で困っている人を見かけた場合、高齢者・障がい者では「特に声をかけない」が26.4%で最も多く、次いで「積極的には声をかけないが、頼まれれば手助けをする」が24.3%となっています。特に声をかけない理由として、「手伝うことが困難だから」が55.8%となっています。子育て中の親では「たまに声をかけて手助けをする」が52.1%で最も多く、次いで「積極的に声をかけて手助けをする」が23.6%となっています。(問18) ・高齢者・障がい者、子育て中の親ともに、5年前に比べ、まちの中で困っている人を見かけた時の声をかけやすくなったかは「場合によるので、わからない」が33.5%と49.1%で最も多くなっています。また、「声をかけやすくなった*3」が高齢者・障がい者では20.5%、子育て中の親は20.0%、「声をかけにくくなった*4」が高齢者・障がい者では14.6%、子育て中の親は17.5%となっています。(問19) *1「頼みやすくなった」は、「もともと頼みやすく、変わらない」と「以前は頼みにくかったが、頼みやすくなった」と回答した人の合計です。 *2「頼みにくくなった」は、「頼みにくくなった(以前の方が頼みやすかった)」と「今も前も頼みにくい」と回答した人の合計です。 *3「声をかけやすくなった」は、「もともと声をかけやすく、変わらない」と「以前は声をかけにくかったが、声をかけやすくなった」と回答した人の合計です。 *4「声をかけにくくなった」は、「声をかけにくくなった(以前の方が声をかけやすかった)」と「今も前も声をかけにくい」と回答した人の合計です。 6ページ 5 情報提供の方法について ・市から提供される情報の入手について、高齢者・障がい者では「広報まちだ(紙媒体)」が70.3%で最も割合が高くなっています。子育て中の親では「メール配信サービス・LINE(ライン)」が63.5%で最も割合が高くなっています。(問20) ⇒【経】子育て中の親では「ホームページ」の割合が2015年や2020年に比べて29.1~36.1ポイント減少していますが、「メール配信サービス・LINE(ライン)」の割合が2020年に比べて36.5%増加となっています。自ら確認する方法だけでなく、市から配信される情報を利用している人が増えており、情報をホームページに掲載するだけでなく、SNSなど複数の情報提供手段を併用していく必要があると考えられます。 ・広報まちだで問題や不便を感じている箇所について、高齢者・障がい者では「文字が小さい」が32.1%で最も多く、次いで「情報量が多い(必要な情報が見つけにくい、どこにあるかわからない)」が25.5%となっています。子育て中の親は「情報量が多い(必要な情報が見つけにくい、どこにあるかわからない)」が33.3%となっています。(問23) ・広報まちだを除く市から届く手紙や通知等で問題や不便を感じている箇所について、高齢者・障がい者では「書いてある内容がわかりづらい、難しい、理解しにくい」が42.9%で最も多く、次いで「文字が小さい」が31.1%となっています。子育て中の親では「情報量が多い(必要な情報が見つけにくい、どこにあるかわからない)」と「書いてある内容がわかりづらい、難しい、理解しにくい」それぞれが40.0%となっています。(問24) ・市のホームページで問題や不便を感じている箇所について、高齢者・障がい者では「知りたい情報が探しにくい・たどり着きにくい」が65.9%で最も多く、次いで「言葉(用語)がわかりにくい」が32.9%となっています。子育て中の親では「知りたい情報が探しにくい・たどり着きにくい」が60.0%となっています。(問25) 7ページ 6 外出時の情報取得について ・初めて行く場所に出かける前に調べる情報として、「場所・目的地までの経路(地図)」「交通手段(乗り換えルート、バリアフリールート、経路など)」「所要時間」について、高齢者・障がい者では50%以上の人が、子育て中の親では79%以上の人が「調べる」と回答しています。(問26) ・情報を入手する手段として、高齢者・障がい者では「家族や知人等から」が40.3%と最も多く、子育て中の親では「目的地のホームページ・SNS」が90.9%と最も多くなっています。(問27) ・バリアフリーマップに掲載してほしい施設情報として、高齢者・障がい者では「エレベーターの有無」が66.1%で最も多く、次いで「バリアフリートイレ(車いす使用者用トイレ含む)の有無」が42.4%となっています。子育て中の親では「ベビーケアルーム(授乳スペース)の有無」が84.5%で最も多く、次いで「エレベーターの有無」が64.8%となっています。(問28) 7 災害時・緊急時について ・災害発生時に情報を収集する手段として有効だと考えられるものは高齢者・障がい者、子育て中の親ともに「防災行政無線(まちの中のスピーカーで放送されるもの)」で、それぞれ57.7%と61.8%と最も多くなっています。(問32) ⇒【経】子育て中の親は「町田市公式メール配信・LINE・X(旧Twitter)」と回答した人が59.4%おり、増加傾向にあります。災害時に市から発信する情報について多様な手段で行っていく必要があると考えられます。 ・災害時に不安なことについて、高齢者・障がい者、子育て中の親ともに「避難場所での生活(トイレ等)」が最も割合が高くなっており、それぞれ65.7%と80.4%となっています。次いで「水・食事」で、それぞれ51.0%と68.2%となっています。(問33) 以上