厚木基地に起因する航空機騒音
厚木基地に起因する航空機騒音
厚木基地は、日米安全保障条約に基づき、米軍に提供されている基地の一つです。
厚木基地は、町田市役所から南へ約10キロメートルの地点にあります。基地にある滑走路は南北に延びており、北側の延長線上に町田市の中心市街地が位置しているため、離着陸に伴い騒音が発生します。
特に着陸は、離陸に比べ町田市上空での飛行高度が低いため、より激しい騒音が発生します。
季節的には、南風が吹く夏季は、町田市上空を通過しての着陸が特に多く(飛行機は風上に向かって離着陸します)、冬季に比べ騒音が大きくなっています。
天候では、晴れの日に比べ、曇りや雨の日が、騒音が大きくなります。
厚木基地に起因する航空機騒音は、横須賀港を事実上の母港としている、米空母の艦載機によるものです。
艦載機は、空母が横須賀港に入港する前に洋上から厚木基地へ飛来し、横須賀に入港している期間、厚木基地を拠点に訓練飛行を行います。そのため、空母入港直前と空母入港期間中、空母出港直後は、激しい騒音が発生しやすく、市民生活に大きな影響が出ています。
町田市など地元自治体には、艦載機の飛行を中止する権限(米軍機の飛行に関する許可や管制の権限など)がありません。そのため、市では国や米軍に対し、飛行訓練の中止や飛行の制限等を要請しています。
厚木基地の概要
厚木基地は、神奈川県の綾瀬市、大和市の2市にまたがり、敷地は約5.1平方キロメートルあり、米海軍厚木航空施設司令部、米西太平洋艦隊航空司令部等が駐留し、米海軍航空機の訓練、整備補給等の業務を行っています。
また、海上自衛隊の航空集団司令部等がおかれ、日本周辺海域の警戒・監視や航路の安全確保、災害救援活動等の任務にあたっています。
厚木基地は、終戦後の1945年(昭和20年)9月に米軍に接収され、1950年(昭和25年)12月に「米海軍厚木航空基地」が発足しました。その後、1971年(昭和46年)7月に、「米海軍厚木航空施設」、海上自衛隊「厚木航空基地」として日米共同使用基地となりました。1973年(昭和48年)10月に、米海軍第7艦隊所属空母ミッドウェー(現在は空母ロナルド・レーガン)が横須賀を事実上の母港とすると、空母航空部隊の後方支援基地としての役割を担うようになりました。
騒音問題は、米軍ジェット機が厚木基地に飛来するようになった1955年(昭和30年)頃から始まりました。1973年(昭和48年)には、米空母が横須賀港を事実上の母港としたことで、その艦載機が厚木基地に飛来するようになり、さらに騒音が増大しました。
そして、1982年(昭和57年)になると、それまで三沢基地、岩国基地などで行っていたNLPが厚木基地でも実施されるようになりました。1995年(平成7年)からは、NLPの約9割が硫黄島で実施されるようになりましたが、天候等を理由に訓練の一部または全部を厚木基地で行うことがあり、その場合、依然として耐え難い騒音が発生します。
厚木基地に飛来・常駐する航空機
厚木基地に飛来する空母艦載機
- F/A-18E(戦闘攻撃機)
- F/A-18F(戦闘攻撃機)
- EA-18G(電子戦用機)
- E-2C(早期警戒機)
- C-2A(プロペラ輸送機)
- MH-60R(統合多用途艦載ヘリコプター)
- MH-60S(多用途・補給支援ヘリコプター)
厚木基地に常駐する自衛隊機
- P-3C(対潜哨戒機)
- UP-3C(多用機)
- US-2(救難飛行艇)
- YS-11M(輸送機)
- SH-60J(対潜哨戒ヘリコプター)
- UH-60J(救難ヘリコプター)
町田市内で撮影した艦載機
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電話:042-724-2711
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