6-2 3つの推進分野と30の推進事業(2023年度〜2026年度) 推進分野1 施設等整備のユニバーサルデザインの推進 推進事業1 重点事業 バリアフリー基本構想の進行管理 担当課:交通事業推進課 目的 ・高齢者、障がい者を始めとする全ての人が安心して移動できる環境の整備促進を図ります。 ・ハード・ソフト両面の政策を充実させ、高齢者や障がい者を始めとする全ての人が暮らしやすい、ユニバーサル社会の実現を図ります。 推進の取組内容 ・バリアフリー法に基づき策定した、市内10地区のバリアフリー基本構想の実施スケジュールに従って進行管理を行います。 ・市内10地区のバリアフリー基本構想につき、地区の現況や現行の法令に即して改定を行うなど、一定期間ごとに内容の検討を行います。 ・全地区のバリアフリー基本構想に「教育啓発特定事業」を位置付けます。 実施目標 ・バリアフリー基本構想の進行管理(毎年度) 2023年から2026年 ・バリアフリー基本構想の改定 2023年から2024年(各1地区) ・バリアフリー基本構想改定対象地区の検討等 2025年から2026年 ・全地区のバリアフリー基本構想に教育啓発特定事業を追加 2024年から2026年 【各地区のバリアフリー基本構想に基づく整備事例(整備主体は各管理者)】 写真 多摩境駅前広場のエレベーターの写真、ポプリホール鶴川の障がい者用駐車区画の写真 【重点整備地区と特定事業(鶴川駅周辺地区の例)】 図 鶴川駅周辺における重点整備地区と特定事業 市内10箇所の重点整備地区内において、各事業者の具体的な事業内容を示した特定事業の進行管理等を行います。 関連事業 3 バリアフリー、ユニバーサルデザインによる市の建築物の整備 4 ユニバーサルデザインによる市立学校の教育環境整備 5 歩道のバリアフリー改善整備(歩道整備・舗装補修) 6 放置自転車対策 7 バリアフリー、ユニバーサルデザインによる公園の整備 8 公共トイレ計画の推進 10 交通環境・地域で支える交通(移動支援)の整備 12 心のバリアフリー、ユニバーサルデザインの普及啓発 13 市立小・中学校での心のバリアフリー教育の推進 14 福祉教育の実施 15 生涯学習におけるユニバーサルデザインの啓発 16 市職員の心のバリアフリー研修の実施 18 情報のバリアフリー、ユニバーサルデザインの推進 23 「町田市バリアフリーマップ」の整備 24 避難施設のユニバーサルデザイン整備 27 避難経路等のユニバーサルデザイン整備 推進事業2 重点事業 福祉のまちづくり総合推進条例・適合証制度の普及啓発 担当課:福祉総務課、土地利用調整課 目的 ・ユニバーサルデザインの理念を実現する「町田市福祉のまちづくり総合推進条例」に基づく施設整備の周知・啓発及び同条例の基準を満たす施設を証する「適合証」のある施設の増加・普及を目指します。 推進の取組内容 ・町田市福祉のまちづくり総合推進条例に基づく施設整備の制度の周知に取り組みます。 ・一定規模以上の施設整備に対して、同条例における協議や検査を行います。 ・事業者による施設整備において取得したくなる「適合証」のあり方を検討します。 ・法改正等、必要に応じて、「町田市福祉のまちづくり総合推進条例施行規則」の改正や「町田市福祉のまちづくり総合推進条例整備基準等マニュアル」を改訂します。 実施目標 ・制度の周知、啓発 2023年から2026年 ・「適合証」のあり方を検討 2023年から2024年 ・新たな「適合証」の普及・啓発の実施 2025年から2026年 【取組事例】 図 町田市福祉のまちづくり総合推進条例整備基準等マニュアル(左/建築物・共同住宅等編右/道路・公園・公共交通施設・路外駐車場編)の表紙 関連事業 3 バリアフリー、ユニバーサルデザインによる市の建築物の整備 4 ユニバーサルデザインによる市立学校の教育環境整備 5 歩道のバリアフリー改善整備(歩道整備・舗装補修) 7 バリアフリー、ユニバーサルデザインによる公園の整備 24 避難施設のユニバーサルデザイン整備 推進事業3 バリアフリー、ユニバーサルデザインによる市の建築物の整備 担当課:当該施設の管理課、福祉総務課、営繕課、土地利用調整課 目的 ・市の新築・既存施設について、高齢者、障がい者及び子育て世代を始めとする多様な使用者に配慮した施設整備を目指します。 推進の取組内容 ・市の施設は、町田市福祉のまちづくり総合推進条例で定める整備基準等に適合するよう率先的に整備し、適合証の取得に努めます。 ・施設整備の知見について、情報共有する新たな仕組みを検討します。 実施目標 ・多様な使用者に配慮した各新築・改修施設の整備 2023年から2026年 ・施設整備における情報共有の仕組みを検討・構築 2023年から2025年 ・情報共有の実施 2026年 【2021年に改修した町田市立陸上競技場の整備例】 ・文字や言語によらず分かりやすく情報を伝えるため、陸上競技場のトラックをモチーフとしたピクトグラム(案内用図記号)を使用しています。壁に大きくピクトグラムを表示することで、エリアや場所などを直感的に認識することができます。 写真 壁のピクトグラムが2枚 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 2 福祉のまちづくり総合推進条例・適合証制度普及啓発 4 ユニバーサルデザインによる市立学校の教育環境整備 推進事業4 ユニバーサルデザインによる市立学校の教育環境整備 担当課:施設課、新たな学校づくり推進課 目的 ・障がいの有無や性別等に関わらず、共に育つことを基本として、インクルーシブな社会環境を整備していくことが求められており、学校においても、誰もが支障なく学校生活を送ることができるよう環境を整備します。 推進の取組内容 ・町田市福祉のまちづくり総合推進条例で定める整備基準等を基本として学校施設を整備します。 ・ピクトグラムを併用するなど、誰にでも分かりやすいサインを用いて学校施設を整備します。 実施目標 ・学校施設におけるユニバーサルデザインの推進 2023年から2026年 【事業概要】 図 新たな小学校の教室イメージ図、新たな中学校の教室イメージ図、ラーニングセンターのイメージ図 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 2 福祉のまちづくり総合推進条例・適合証制度普及啓発 3 バリアフリー、ユニバーサルデザインによる市の建築物の整備 24 避難施設のユニバーサルデザイン整備 推進事業5 歩道のバリアフリー改善整備(歩道整備・舗装補修) 担当課:道路整備課、道路維持課 目的 ・歩道のバリアフリー整備を行い、全ての人が安全で安心して歩ける快適な歩行空間を形成します。 推進の取組内容 ・主として地域住民が利用する交通量の多い道路や新規の道路築造事業(都市計画道路等)に伴い、だれもが安全で安心して歩ける歩道を設置します。 ・街路樹の根上りについて解消するため、歩道舗装補修工事を行います。 実施目標 ・歩道整備新設延長 2023年から2026年(2023年度0.65km、2025年度2.11km) ・歩道舗装補修工事 2023年から2026年 【歩道のバリアフリー整備事例】 ・相原駅西口広場、相原駅前通り(都市計画道路3・4・47号線)のセミフラット型歩道整備 写真 歩道の整備状況が3枚 ・セミフラット型とは、高齢者や視覚障がい者、車椅子使用者等を含む全ての歩行者にとって安全で円滑な移動が可能となる構造で、歩道面を車道面より高く、かつ縁石(えんせき)天端(てんば)の高さより低くした歩道形式のことをいいます。 写真 縁石天端、歩道面、車道面の説明 【歩道舗装の補修事例】 事例1 劣化したインターロッキングブロック舗装の補修 写真 整備前と整備後が2枚 事例2 根上がりにより傷んだ歩道舗装の補修 写真 整備前と整備後が2枚 【市民通報アプリ「まちピカ町田くん」】 図 アプリの紹介、ダウンロードQRコード アプリ以外でも来所、メールフォーム、市長への手紙などで道路等に関する不具合を受け付けています。ただし、バリアフリー化などの大きな要望に関しては、町内会、自治会単位で要望をいただくことにしています。 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 2 福祉のまちづくり総合推進条例・適合証制度普及啓発 推進事業6 放置自転車対策 担当課:道路管理課 目的 ・駅周辺の放置自転車等を減少させ、歩行者に安心で快適な移動空間を提供します。 推進の取組内容 ・駅周辺に放置禁止区域を設置し、放置自転車に対する警告・撤去を行います。 ・駐輪場シェアサービス「みんちゅうSHARE-LIN」により、空いている土地・スペースを駐輪場として活用することで、放置自転車等の減少に取り組みます。 ・町田市駅周辺の駐輪場マップの作成・配布を行います。 実施目標 ・放置自転車等の対策実施 2023年から2026年 【取組事例】 ・駐輪場の整備及び駐輪場の利用促進をすることで、放置自転車を減少させ、駅周辺の道路、その他の公共の場所における通行機能の確保及び歩行者の安全保持を図ります。 ・撤去実施延べ回数は2019年度928回、2020年度988回、2021年度1050回。 ・撤去台数は2019年度2458台、2020年度1428台、2021年度1131台。 ・市営・公営駐輪場施設数は2019年度と2020年度に30箇所、2021年度34箇所。 ・各駅周辺における放置自転車等の総台数〔台〕 2019年度の目標は15086台、実績は12581台。 2020年度の目標は10581台、実績は8572台。 2021年度の目標は6572台、実績は7096台。 ・放置自転車啓発のため、市内小中学生から啓発ポスターの原画を募集し、市内のポップサインなどで活用しています。 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 8 公共トイレ計画の推進 推進事業7 バリアフリー、ユニバーサルデザインによる公園の整備 担当課:公園緑地課 目的 ・人々のレクリエーションの空間であるほか、多様なニーズに対応し、地震などの災害時にも機能する場として、高齢者、障がい者、子ども等を含む全ての人々にとって利用しやすい公園の整備を目指します。 推進の取組内容 ・町田市福祉のまちづくり総合推進条例で定める整備基準等に基づき、引き続き、公園のバリアフリー、ユニバーサルデザイン整備に取り組みます。 ・障がいの有無に関わらず、あらゆる子ども達が一緒に遊べる遊具広場整備に取り組みます。 実施目標 ・公園のバリアフリー、ユニバーサルデザイン整備 2023年から2026年 ・遊具広場整備(野津田公園) 2023年から2026年(2023年度基本設計、2024年度実施設計、2025年度工事1/3、2026年度工事2/3) 【公園のバリアフリー整備事例】 写真 町田薬師池公園 四季彩の杜 西園の写真、芹ヶ谷公園の写真 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 2 福祉のまちづくり総合推進条例・適合証制度普及啓発 推進事業8 公共トイレ計画の推進 担当課:環境共生課 目的 ・市民や来訪者がいつでもどこでもトイレを利用できる環境づくりを進めるため、公共トイレの整備を進めます。 推進の取組内容 ・公共施設のトイレだけでなく、民間の店舗等の商業施設のトイレ開放協力店を継続的に募集します。 ・協力店にはステッカーを配布し、一目で分かる工夫をします。 ・公共トイレ協力店や公共施設トイレ等の情報を掲載した「町田市シティマップ」を作成し、配布します。またホームページ等に掲載し周知します。 実施目標 ・公共トイレ協力店等の周知 2023年から2026年 【取組事例】 ・公共トイレ協力店は店頭にステッカーを設置しています。 図 公共トイレ協力店のステッカー ・「町田市シティマップナビタ」を配布し、サイクリングや散策をする方等にも公共トイレ協力店や公共施設のトイレ等の情報を発信し、気軽に町田市内の観光スポットを楽しく安心して回ることができる取組を進めています。 図 「町田市シティマップナビタ」の表紙、「町田駅周辺駐輪場マップ」 ・「地図情報まちだ」を活用すると、公共施設のトイレや公共トイレ協力店等の情報を地図上で検索することができます。 図 地図のスクリーンショット 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 6 放置自転車対策 推進事業9 住宅バリアフリー化改修工事の助成・住宅改修アドバイザーの派遣 担当課:住宅課、介護保険課、障がい福祉課 目的 ・住宅改修を支援する制度の活用により、居住環境の向上を図り、高齢者や障がい者など全ての人が快適に暮らし続ける住宅を目指します。 推進の取組内容 ・だれもが安全に支障なく自立した生活が営めるようにするために行う住宅の改修工事について、その費用の一部を助成します。 ・高齢者、障がい者が、介護保険法、障害者総合支援法等に基づく給付事業として住宅改修を行うに当たり、住宅改修アドバイザーを無料で派遣します。 実施目標 ・住宅バリアフリー化改修工事助成の実施 2023年から2026年 ・住宅改修アドバイザー派遣の実施 2023年から2026年 【住宅改修アドバイザー制度】 ・住宅改修アドバイザーは、住宅改修における助言を目的に町田市が委託している建築士・理学療法士・作業療法士です。 ・住宅改修により、安全で使いやすい住環境となるよう、家屋の条件や身体状況に合わせて改修の助言・提案を行います。 写真 改修前の段のある和式便器の写真、改修後の洋式便器に交換し段差を解消した写真 推進事業10 交通環境・地域で支える交通(移動支援)の整備 担当課:交通事業推進課、高齢者福祉課 目的 ・多様な主体が行う多様な交通手段の中から自分に合った方法を選んで、目的地まで安全で快適に移動できるよう目指します。 推進の取組内容 ・鉄道駅ホームドアの整備を支援します。 ・市は、地域の住民で構成される地域組織とバス事業者、行政の三者協働のもとで地域コミュニティバスの運行事業費の補助を行います。 ・地域支え合い活動として移動困難な方の移動支援を行う町内会・自治会や住民ボランティア団体の立ち上げを支援します。 実施目標 ・鉄道事業者に対する補助(毎年度)による鉄道駅ホームドアの整備 2023年から2026年 ・多様な主体が連携した交通の取組や新たな交通の実用化・実証実験 2023年から2026年(2023年度新規2地区、2024年度新規1地区、2025年度新規1地区、2026年度新規1地区) ・地域の相談に対応し地域で取り組む移動サービスの支援 2023年から2026年 【鉄道駅のホームドア整備】 ・鉄道事業者に対しホームドアの整備に係る事業費の補助を行うことで、鉄道駅のホームドア整備の促進を図ります。 写真 JR横浜線町田駅の整備例写真 【取組事例】 ・各地域の協議会、バス事業者、町田市の三者で協働し、地域の移動を支えるコミュニティバスの運行を行っています。 ・市は運行状況に応じた運行事業費の補助を行っています。 写真 玉ちゃんバスの写真、カワセミ号の写真 ・地域で買い物や外出に困っている高齢者が増えている中で、地域住民や地域活動団体、事業所等が協力して、支え合い型の移動支援の取組が始まっています。市では、高齢者支援センターや社会福祉協議会と連携して、このような地域主体の取組が広がっていくよう支援しています。 写真 鞍掛台地区を走る「くらちゃん号」の写真、 忠生2丁目地区を走るおかいものバス「かしのみ号」の写真 関連事業 1 バリアフリー基本構想の進行管理 11 共同配車センターの運営 推進事業11 共同配車センターの運営 担当課:福祉総務課、社会福祉協議会 目的 ・近年、少子高齢化の進展などにより、移動制約者の福祉輸送に対するニーズも多様化しています。高齢者や障がい者などの移動制約者が、地域において自立した社会生活を営むことができるよう、福祉輸送サービスの周知及び支援に取り組みます。 推進の取組内容 ・「高齢者のための暮らしのてびき」、「障がい者サービスガイドブック」及びホームページなどの媒体で福祉輸送サービスの周知を図ります。 ・共同配車センターの運営に当たっては、町田市社会福祉協議会が、NPO法人、タクシー事業者、市と連携し、利用者アンケートの実施などを通じて、サービスの向上や課題解決などの役割を担います。 ・市は共同配車センターの運営事業費の補助を行います。 実施目標 ・福祉輸送サービスの周知及び支援 2023年から2026年 【福祉輸送サービス共同配車センター】 ・移動が困難な高齢者及び障がい者の外出を支援しています。 ・「やまゆり号」、「あいちゃん号」の配車・運行、相談、利用登録などを行っています。(利用には事前登録が必要です。) 写真 リフトで車に乗る車いす使用者 問合せ先 町田市福祉輸送サービス共同配車センター TEL(FAX兼):042-727-6361 関連事業 10 交通環境・地域で支える交通(移動支援)の整備 28 避難輸送の体制整備