自由民権資料館の利用方法・紹介

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更新日:2024年3月1日

利用のしかた

  • 常設展示・企画展示ともに無料です。
  • 閲覧室・休憩コーナーの図書は自由に閲覧できます。
  • 図書の館外貸出は行っておりません。
  • 古文書等の閲覧を希望するときは、事務室に閲覧等申請書を提出して下さい。
  • 複写サービスは、費用(1枚10円)をいただきます。

閲覧室

閲覧室には、自由民権運動や日本近代史に関する本が配架されています。
この部屋で古文書の閲覧もできます。
ただし、講演会や講座でもこの部屋を使用しますので、その時間は利用できません。詳しくは下記の「本月の閲覧室使用スケジュール」をご覧ください。
講演会や講座での利用者数の上限を30名程度としています。

休憩コーナー

企画展示室前には休憩コーナーがあり、飲食に利用することもできます。
歴史をはじめとした町田市域のさまざまな文献が配架されています。
8名までご利用が可能です。

自由民権資料館の紹介

自由民権資料館の特色

「自由民権運動」を柱にすえたテーマ館として、町田を中心に、多摩・神奈川の民権運動関係史料を収集・保管し、整理・研究した成果で常設展示や企画展示を行っています。
また、紀要『自由民権』誌上に、全国各地の民権運動に関する研究・活動の情報交換の場を設けるとともに、寄せられた民権運動研究論文や文献情報を掲載するなど、自由民権運動研究のネットワークの核となるよう努めています。
さらに町田市域に関する歴史資料(古文書類)なども収集、閲覧できるようにし、町田市の歴史系情報センターを目指しています。

町田デジタルミュージアムについて

町田市の持つ考古・歴史・民俗資料などをインターネットを通してわかりやすく紹介する「町田デジタルミュージアム」の構築のため、史料のデジタル化を進めています。
2019年度に、自由民権資料館で保管している北条氏照朱印状や各村の絵図・地図など、52点の史料について撮影を済ませ、高精細の画像で公開しています。

自由民権運動とは


明治の世を迎えて10年あまり、すでに天皇は公議輿論にもとづく政治の実現や立憲政体の採用を約束していましたが、いっこうに人びとの政治参加の権利は認められませんでした。憲法もなければ、国会もない、というのが当時の状況だったのです。
しかし人びとには、租税負担や徴兵の義務は課せられていました。報国という観念もしばしば強調され、愛国心をもつことも奨励されました。
自由民権運動は、このように義務が強制され、権利の行使が極端に制限されていた時代に、憲法をつくり、国会を開いて国民の権利を保証し、国民としての能動性を引き出すことによって後進国日本の危機を打開しようとする、全国的な政治運動・思想運動として展開します。また、人びとが参政権を行使するには、それにふさわしい政治的見識をはぐくむことが大切で、そのためには集会・結社、思想、言論・出版の自由が必要でしたが、そこに国家が強権をもって介入することに反対し、抵抗したのも自由民権運動でした。
武相(旧神奈川県)、なかでも多摩は、その拠点となった地域の一つです。とくに、地域上層の富裕な農商民が運動のリーダーとなっていたという点に、大きな特徴がありました。
〈自由〉や〈民権〉という言葉が人びとに新鮮な感動を与え、内に秘めた活力を呼び起こし、多くの人びとを新しい社会と国家の創造に駆り立てていったのです。

町田の自由民権運動

多摩地域は1893(明治26)年まで神奈川県に属していました。神奈川県は、武蔵国6郡と相模国9郡からなり、民権運動は当初、武蔵と相模に分かれていました。
ただ、石阪昌孝や青木正太郎など町田市域の民権家たちは、両地域を結び付けることに熱心でした。市域は、武蔵では辺境に位置しますが、相模との国境に接し、県下の平野部ではほぼ中央に位置していたからなのでしょう、〈武蔵の辺境〉を〈武相の中心〉にしてしまうエネルギーにあふれていたのです。
活気に満ちた市域はまた、多くの青年民権家を生みました。石阪公歴や若林美之助、若林高之亮、村野常右衛門などです。青年時代に民権運動の洗礼を受けた彼らの生涯には、それぞれのドラマがあり、とても魅力的です。文学者北村透谷が、革命運動にのめり込み、石阪昌孝の長女美那との恋愛に心を焦がしたのも、これら青年民権家たちとの交流の中でのことでした。

中島信行の書「自由所棲是吾郷」の画像中島信行が村野常右衛門に贈った書「自由所棲是吾郷」(「村野常右衛門関係史料」)

常設展示の案内はこちらから

資料館への交通アクセス・周辺地図はこちらから

このページの担当課へのお問い合わせ
生涯学習総務課 自由民権資料館

電話:042-734-4508

ファックス:042-734-4546

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